日本 プロライフ ムーブメント

聖霊と回勅『フマネ・ヴィテ』

大聖年である2000年に備えて聖霊に捧げられた1998年は、教会が回勅『フマネ・ヴィテ』発布30周年を祝った年でもありました。しかし、これら二つの出来事はカレンダー上のつながりよりもはるかに深く結ばれています。聖霊について私達が信じることは回勅『フマネ・ヴィテ』が伝える真理をより深く理解し、受容させます。 

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安楽死に対するキリスト教の教え

現在活発に行われている安楽死の合法性に関する「議論」は、キリスト教信者がいかに俗化したかを表すものであり、「生命の質」や「死ぬ権利」などという聖書の教えに反する考えをやみくもに採用しているものである。もしかしたら多くのキリスト教信者たちはこの問題の複雑さを理解できずにいるのかもしれない。どうであろうと、医者はとっくの昔から延命措置を停止したりガン患者に大量のモルヒネを投与したりして死を早めているのである。そうだろう?そしていずれ死ぬとわかっている患者に対して簡単に死ねる手段を拒絶するのは非常に残酷なことではないだろうか。

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自然な家族計画

ロー対ウェード判決から二十五年経過しました。そして今、生命を囲む環境は最悪です。あの時点以来、米国では三千七百万人の赤ちゃんが合法的中絶手術で抹殺されています。幼児殺害と安楽死は社会から容認されつつあるようです。一九七三年のあの判決はこのような人間の生命軽視のきっかけになったのでしょうか?社会のこの崩壊ぶりの原因はさらに遡って、避妊を多くの人が容認していることにあると考える人たちも多いのです。 

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完全には補い合えない同性愛行為

同性愛行為には、『かけがえのないお互いを与え合う』一体感において欠落した部分がある。互いの性の違いの上に成り立つ男女間の結婚における性行為において、子孫をつくるという共通目的のもとに『一体』となった時のみ、人と人は完全に補い合える。互いが異なる存在であるがゆえに愛の行為が完結されるという確信のもとに、自分を与え相手を受け入れられるからである。神から授かった体を委ねることで、人は他者への思いを表現する。ふたりの人間の出会いは、互いの性の尊重が基本となる。つまり、自分を与え相手を受け入れ、同意のもとに心身一体となって愛の行為を完成させる。

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愛は徳によってのみ得ることができる

50年以上前から、西洋社会では、歌や詩、あるいは映画を通じて愛を称えてきた。にもかかわらず、我々は愛が崩壊する様子を目の当たりにしてきたし、それは今も続いている。どうしてだろうか?我々人間はなぜもっと愛情深くなれないのだろうか?我々はなぜ人の歌、たとえばジョン・レノンの歌に語られているような平和や普遍の正義を手にすることができないのだろうか?その理由として、以前と比べて我々の愛情が薄れていることが考えられる。今日の我々の状況を正確に描写した寓話を紹介しよう。 

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愛に呼ばれて不確実の時代における愛と結婚のキリスト教的ビジョン

  今日のテーマにはちょっとした難しさがあります。私たちが夫婦として、また家族として経験することは、 人類各々が経験していることです。ですから、このような話をする時に使う「言葉」は、 それぞれの文化の影響を受けているため、お伝えしたいことが真に伝わるように、 なるべく分かりやすく話したいと思います。 

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避妊に対する教会の道徳的教え

  イエスは、もし誰かが教会の教えさえも聞くことを拒否するなら、あなたが異教徒や収税役人を扱うごとくにその人を扱えと言われるとき、私たちに非常に厳しい警告を発せられているのです。言い換えれば、もし教会の教えを聞くことを拒否すれば、とても困ったことになるとイエスは私たちに言われたのです。ある特別な道徳的問題が一つあり、その問題に関しては、多くのカトリック教徒が教会の教えに即した考え方をしていない、又は行動をしていないことが調査によってわかっていますが、それは、実際かなり不幸なことなのです。

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クローン:その法的、医学的、倫理的、社会的問題

私はボルティモアの大司教で、米カトリック大司教協議会・中絶反対運動委員会メンバーのカーディナル・ウィリアム・キーラーと申します。今日はこの協議会の代表として、「人間クローニングの道徳への挑戦」について話したいと思い ます。

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ヒト胚も生きる権利をもつ人間です!

二十世紀後半から遺伝子操作や細胞融合など、生命科学(ライフサイエンス)の発展に伴って、生命をどこまで人為的に操作すべきか.あるいは個人の生命の尊重などの問題が、従来の生命観では対処できなくなってきた。このような生命の倫理上の問題を扱う専門分野が、バイオエシックスである。これはギリシャ語のバイオス(bios=生命)とエシケ(ethike=倫理)からきた造語と、国際化新時代の外来語辞典で知った。 

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「貧しさ」、キリスト教のキーワード

キリスト降誕の神秘的な夜、天使たちは羊飼いたちに告げて言った。「恐れることはない。わたしは、 すべての民に及ぶ大きな喜びの訪れをあなた方に告げる。きょう、ダビデの町に、あなた方のために、 救い主がお生まれになった。この方こそメシアである。あなた方は、うぶ着にくるまれて、 飼い葉桶に寝ている乳飲み子を見るであろう。これがしるしである」(ルカ2,10-12)。 

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いのちへのまなざし (21世記への司教団メッセージ)

キリスト降誕二〇〇〇年の大聖年は、全世界のカトリック教会にとって、とても大きな意味を持つ一年でした。いうまでもなく、神の子・キリストの誕生は、わたしたち信仰を生きる者にとっては土台です。わたしたちはそこに、わたしたちのために尊い御ひとり子を惜しみなく与えられる神の極みない愛を見ます。神がそれほどまでにわたしたちを愛し、大事にしてくださっているという事実は、わたしたちには揺らぐことのない希望と喜びを与えます。

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ヒト胚作成指針案に関する意見

解説 2010年7月9日付で文部科学省と厚生労働省が実施した「生殖補助医療研究目的でのヒト受精胚の作成・利用に関する倫理指針の整備に関する意見募集(パブリックコメント)」(注1参照)に対して、日本カトリック司教協議会常任司教委員会(委員長:池長 潤 カトリック大阪大司教)は、8月3日、意見公募に応じ、意見表明を行いました(注2参照)。 

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世界青年の日

2004年は、来年ケルンで開催される第20回世界青年の日国際大会に備える最後の年です。そこで、第19回青年の日のテーマとしてわたしが選んだことば「イエスにお目にかかりたいのです」(ヨハネ12・21)を深めながら、皆さんが霊的準備にいっそう励んでくださるようお招きします。 

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ヒトクローニングに対する聖座の見解 – 国際連合へのバチカン使節団

聖座は、いかなる技術が使われ、いかなる目的のためであろうとも、ヒトクローニングに対する世界的で全面的な禁止を強く支援します。その見解は(1)クローニング過程の生物学的分析及び(2)人類学的、社会的、倫理的、法的考察により、ヒトクローニングが生命や人類の尊厳、権利に与える否定的影響に基づいています。

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安楽死についての声明

最近の安楽死を合法化しようという取り組みが、私たちの社会を重大な危機にさらしています。これらの動きには、自殺の方法を紹介する新しい出版物があったり、末期症状にある患者を家族や医師が殺したり、その患者の自殺を手助けしたりすることが広く話題になっているため、大勢の注意をひいています。 ヘムロックソサエティが第一線で導いている、太平洋岸北西部にあるような目的は 、殺人や自殺幇助に反対する州の法律を変え、医師が末期的症状にある患者に、過剰量の薬や致命的注射を与えることができるようにしようとするものです。 

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いわゆる『経口避妊薬』に関する言明

最近、いわゆる『(事後服用の)経口避妊薬』の販売がイタリアの薬局で始まった。これは有名な化学製品(ホルモンタイプ)で、頻繁に多くの分野で、マスコミを通じて単なる避妊薬として、あるいはもっと正確に言うと『緊急時の避妊薬』として紹介され続けて来た。妊娠の可能性が生じるような性行為を行ったものの、妊娠を望まず、その継続を阻止したいと考えた場合、行為の直後に服用するというものである。この製品がいかに作用するかについては大いなる疑問、すなわち、これは単なる『避妊薬』ではなくて『人工妊娠中絶薬』ではないかという批判的な反応は避けられなかったが、それに対してこの経口避妊薬は『着床を阻止する』効力がある点を強調し、暗に中絶と遮断(子宮壁に受精卵、つまりは胎児が着床するのを阻止する)事の間に明確な線引きをしており、深刻な懸念は全く根拠のないものであるという安直な答えを出したのである。

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クローニングに対する声明書

「クローン」という言葉は、思考においても実験の実践においても、異なった目的、専門的な手順という意味において、違う意味をもつようになった。  その言葉は本質的に、生じた元の実在物と遺伝子的に一致する生物の再生を意味する。ギリシャ語の’klon’ という言葉は、肥えた土に植えられた植物が、自身が取られた植物を再生できる、小枝を思い起こさせてくれる。 

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ヒト胚性幹細胞の生産と科学的及び治療上の使用に関する宣言

この文書は、現在、科学や倫理の文献の中で、また世論の中で行なわれている、胚性幹細胞の生産と使用についての議論に寄与しようとしているものである。このような細胞の生産と使用の制限や合法についての討論がより関連づけられているので、現在ある倫理的意味についての考察が緊急を要している。 

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ヒト胚を使用し破壊するクロ-ニングは倫理的に認められない

8月29日火曜日、ロ-マで開催された第18回移植学会国際会議で法王ヨハネ・パウロ二世は演説をされました。法王は、倫理的に認められる方法で行なわれる場合の臓器提供の医療を称賛した後、インフォ-ムド・コンセントの必要性や、生死に関わる臓器が取り出される予定になっている場合のドナ-の死亡確認の徹底義務や、提供された臓器の分配方法や、異種移植の使用などを含む、いくつかの重大問題について話されました。  同時に法王は、ヒトのクロ-ニングの技術は、「ヒト胚の操作や破壊を伴う限り、たとえその意図する目的それ自体が良い場合でも倫理的に認められるものではない。」と述べられました。そして、「大人から採取した幹細胞を使用する」他の治療的介入の形態を提案されました。以下は、法王が英語で話された演説の原文です。 

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生命尊重(プロ・ライフ)活動のための司牧・使徒職活動計画

「いのちの文化」と「死の文化」との間の劇的な闘争に特徴づけられる現代の社会風潮においては、真の価値と必要を識別できる、深い批判的判断力を研ぎ澄ます必要があります。 まず必要なのは、いのちを擁護する大規模な運動を展開するために、広く良心を結集することであり、倫理的なことがらについて団結して努力することです。これらすべてをもって、わたしたちはいのちの新しい文化を打ち立てなければなりません(ローマ法王ヨハネ・パウロ二世、『いのちの福音』、no.95)。 

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