日本 プロライフ ムーブメント

「世界でHPVワクチンが認められている」自体を疑うべき

HPVワクチン問題について情報発信をしていると、HPVワクチン推進派の方々からよく言われる台詞として「HPVワクチン批判をすることで、HPVワクチンを打っていたら予防できたはずの子宮頸がんが予防できなくなる」というものがあります。 仮にそれが正しかったとしても、一方で重篤な後遺症を抱える人が出ることはいいのかという反論を投げかけることもできるでしょう。

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人は何のために「断食」をするか

今年のキリスト教(主にカトリックや伝統的なプロテスタント)の四旬節(レント)は18日に始まった。、四旬節は18日の「灰の水曜日」から復活祭(イースター)前日の土曜日まで、日曜日を除いた40日間の準備期間を意味し、イエス・キリストが荒野で断食した期間にちなみ、祈り、節制、断食などをして回心と準備を行う期間だ。四旬節の期間中は教会では節制が求められ、特に「灰の水曜日」と「聖金曜日」は大斎(1日の食事を1回にする)と小斎(肉食を控える)が守られる。

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四旬節における悔い改めとは

去る2月18日の灰の水曜日をもって今年の四旬節が始まった。四旬節は、潜伏キリシタンたちは「悲しみの季節」と呼んだが、現在は「悔い改め(回心)の季節」とも呼んでいる。では、四旬節とは具体的に何を意味するのか、考えてみたい。 一言でいえば、四旬節は信者が悔い改めて神に立ち返る季節である。求道者は洗礼を受けて神とその教会に結ばれ、すでに洗礼を受けている信者は、洗礼の約束を更新して神とその教会に立ち返っていく。ここで注意すべきは、四旬節が目指す悔い改めは、個人的な営みであると同時に、共同体の業でもあるということである。周知のとおり、洗礼の秘跡は受洗者を神の子として再生すると同時に、教会の一員としてキリストの共同体に結ぶ。そして、ゆるしの秘跡は、罪人が赦しを通して神に立ち返ると同時に、教会の交わりに復帰する。神に立ち返ることと教会に結ばれることは同一なのである。

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テゼ(Taizé)

明日は聖ヨハネ23世教皇の記念日です。ヨハネ23世といえば第2バチカン公会議を開催した教皇、エキュメニズム(教会一致)運動に特に理解の深い教皇として知られています。  今年3月に一麦出版社から出された『心の垣根を越えてーテゼのブラザー・ロジェ』という本を、最近興味深く読みました。テゼ(Taizé)はフランスのブルゴーニュ地方、クリュニー修道院跡地に近い村です。そこには世界中から多くの若者が集います。プロテスタントもカトリックも集う不思議な場所です。創始者はBr.ロジェ・シュッツ(Roger Schutz)。彼は1915年スイスのプロテスタントの牧師の家庭に生まれました。戦争の犠牲者をかくまった祖母や他教派との和解を求め続けた父親の影響を強く受け、ローザンヌで神学を学ぶうち、弱者と共に歩む超教派の男子修道会の構想を抱くようになります。1940年、テゼに移り住み、1949年修道会を発足。以来院長を務め、2005年8月に当地で帰天しました。テゼはその初めからキリスト教各派の和解と、すべての分裂した人々の和解を働きのテーマとしてきました。1962年に建てられたテゼ共同体の‟和解の聖堂”の中で、一日3回の共同の祈りを中心に、分かち合いや沈黙の時を持ちます。聖書の短い言葉を単純なテゼ特有のメロディーで種々の言語で何度も何度も繰り返し歌うのが特徴です。1960年代頃からその単純素朴な祈りと歌、和解への呼びかけに共鳴する若者の数が急増、90年代には夏になると毎週5千人ほどが集い、共に祈り、分かち合いを行うようになりました。修道者というとカトリックか東方正教会の専売特許と考えがちですが、テゼの場合、プロテスタントの方々から修道生活が生まれた点が特徴的です。

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「苦難は人生の肥やし」その生命力のすごさ

「致知2012.1」に「苦難は人生の肥やしとなる」との記事がある。東大先端科学技術センター教授福島智氏へのインタビュー記事である。福島氏は3歳で右目を、9歳で左目を失明。18歳で聴力も失った全盲ろうの方です。全盲ろうの方が大学の常勤教員になるのは世界でも例のないことだそうです。 ある時、友人に送った手紙に「この苦汁の日々が俺の人生の中で何か意義がある時間であり、俺の未来を光らせるための土台として、神が与えたもうたものであることを信じよう。信仰なき今の俺にとってできることはただそれだけだ。俺にもし使命というものが、生きる上での使命というものがあるとすれば、それは果たさねばならない。そしてそれをなすことが必要ならば、この苦しみの時をくぐらねばならないだろう。」と。この苦難には意味がある。苦難こそが肥やしだと。

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【オーシャン・カレント】原発再稼働の現時点

【ポイント】 原発の再稼働が進んでいますが、審査の過程では多くの不祥事や不備が明らかとなっており、明日、予定していた柏崎刈羽6号機の再稼働も延期されることとなりました。  画像:資源エネルギー庁「日本の原発の現状(2025年8月現在)」 2011年の東京電力・福島第一原発の事故後、日本のすべての原発は運転を停止しました。その後、2013年に原子力規制委員会が策定した新たな規制基準に基づいて安全対策が強化され、この基準に合致していると認められた原発については、順次、再稼働が進められています。 現在(2026年1月現在)、原子力規制委員会の許可を得て運転が行われている原発は、全国で7発電所、13基となっています。

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従来型栄養指導の実態

患者さんへの食生活改善に対して最も大きな役割を果たすのは栄養士さんです。 医師は医師になる過程で栄養学のまとまった勉強を実はしていないということは以前の記事でも紹介した通りです。 そういう背景もあって医師であってもよほど勉強している人でない限りは、栄養学の知識では栄養士さんには遠く及びません。 しかし、それはあくまで従来の栄養学、での話です。 従来の栄養学では糖質の位置づけ・理解を根本的に間違っていたということがわかりました。 今や従来の栄養学を抜本的に見直して新しい栄養学を構築しなおすべき時期に来ています。 しかしその事を認めない(そして行動を変えようとしない)栄養士さんが圧倒的大多数なのが現状だと思います。 御他聞に漏れず、当院の栄養士も糖質制限には反対の姿勢を示しています。 本日はそんな当院の栄養士の栄養指導の1例を御提示します。

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「AI」「ビッグバーン」そして「神の言」

2025年最後のコラムを書き出している。この一年間、365日間、書き続けてきたが、一年を振り返り、そして新しい年を控えて,「今年はやはり人工知能(AI)が人間の生活にいよいよ深く関わってきた年であった」という思いがする。AIの台頭に対して、危機感を抱く声も聞かれた。長い歴史の中で人類がAIと対峙したのは初めてだ。人類にはAIとの関係で十分な経験則がないから、その対応で当惑したり、時に恐怖を覚えるのは不思議ではない。

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イエスの地、ナザレの出来事

鹿児島カトリック女性の会伝統の読書会は続いている。今読んでいるのはロザリオの祈りを推奨する故ヨハネ・パウロ2世の使徒的書簡『おとめマリアのロザリオ』で、今年最初の読書会では序文の後半が読まれた。その中で、「とりわけキリスト者の心にとってもっとも親しい地であるナザレのイエスの地に特別な注意を払うことなしに、ロザリオを唱えることなどありえないのです」という一節があった。すると突然、「ナザレという町は本当に存在するのでしょうか」と、質問の声が上がった。「もちろんナザレは実在します」ということで一段落したのであるが、後で調べてみると、こんないきさつがあったようだ。

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