日本 プロライフ ムーブメント

孤独死

「喫煙の罪は管理者」死の五重奏

前に死の四重奏について書いたが、ここに喫煙が加わるとさらに危険で「死の五重 奏」と呼ばれている。一九六四年にアメリカ公衆衛生総監諮問委員会は「喫煙には肺 がんとの因果関係があり、喫煙の影響は他の因子よりもはるかに大きい」と報告し た。俳優ウィリアム・タルマンはアメリカ政府が喫煙の危険を知らせたテレビCMの 最初の出演者だった。人気のテレビ番組弁護士ペリーメイスンで好敵手パーカー検事 役を演じていた彼の言葉に多くの喫煙者が耳を傾けた。広大な敷地を抜けて大邸宅に 帰った彼を家族が迎える場面で彼は言う、「私は名声や財産その他いわゆるアメリカ ンドリームを達成した。家族にも恵まれ私の人生たった一つのことを除いて成功だっ た。喫煙のために肺癌になって私の命はあとわずかです。皆さんタバコは止めましょ う」と。そして一九六八年八月三十日に死亡した。一九七〇年にアメリカではタバコ の箱に「警告:米国公衆衛生総監は喫煙があなたの健康に害を及ぼすと判断した」と いう情報の記載が義務づけられた。世界保健機関(WHO)によると、タバコは九秒 間に一人、一年に世界中で三百五十万人の人命を奪っている。

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人類史 迫る初の人口減少!(日経)

日経朝刊の1面でこんな衝撃的な記事が掲載された(8月23日)。その後、「人口と世界~成長神話の先に~」と題したコラムが続いた(7回)。テーマは 「人類の爆発的な膨張が終わり、人口が初めて下り坂に入る。経済発展や女性の社会的進出で、世界が低出生社会に転換しつつある。産業革命を経て人口増を追い風に経済を伸ばし続けた黄金期は過ぎた。人類は新たな繁栄の方程式を模索する。」ということ。

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日本の十八番「いのちをいつくしむ文化」がSDGsを完成させる。

持続可能な開発目標SDGsは、国連がそのマニフェストの中で「誰一人取り残さない」と宣言したように、人類が一つの家族になることを目指す壮大な取組みです。17個の色とりどりのシンボルマークは、それぞれの分野で「誰一人取り残さない」を実現するための具体的な目標を示します。一人残らず家族みんなが、家族みんなに関わる大切なことがらが、ぜんぶそこに描かれているんですね。なるほどSDGsってすごいんだね!って感心しながらうちの家族みんなで17のピクトが並んだ図を眺めていたら、すみっこの空いているスペースに、もうひとつ「18番目」を置いてみたくなりました。だって、一人足りないんじゃないの? お腹の赤ちゃんも家族だよね? 上の息子の指摘にこたえ、下の娘が妊娠12週のときのエコー画像をモデルに、勝手に18番目のシンボルを作ってみました。SDGsを推進するみなさん、どうでしょう。こうしたらもっとおさまりがよくなる気がしませんか。だって、この子たちも誰一人取り残したくないよね?

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聖ヨゼフ:父であることと信心深さの模範

神は、その英知において、「父として」ご自分を私たちに啓示することを選んだ。神の啓示のうちにそう示されたのである。神学者たちは神の本質と属性についてこの神秘が明らかにすることを探求しながら、神の父性について広い範囲で考え巡らせてきた。

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難民支援の実際

参加していた聖書研究会の祈りの時間に、あるコンゴ人ファミリーのための祈りが祈られるようになって、その祈りの内容は月を追うごとに深刻になっていた。8歳と11歳(当時)の小学生のいる家族から、母親だけが突然品川の入国管理局に収監されて、子どもたちは家に取り残された。父親は食べるためのわずかな仕事のためにほとんど家にいない。

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おなかの赤ちゃんのいのち

 「力ある方が、わたしに偉大なことなさいました」とマリアさまは、イエスさまを宿された喜びに満ちて主を賛美されました。赤ちゃんを宿したすべてのお母さんが、マリアさまと同じように喜びに満ちて主を賛美できるような社会になればと願います。

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広島市長による平和宣言 令和3年 2021年

広島市は毎年8月6日に、原爆死没者への追悼とともに核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を願って平和記念式典を行い、広島市長が「平和宣言」を世界に向けて発表しています。広島・長崎の悲惨な体験を再び世界の人々が経験することのないよう、核兵器をこの地球上からなくし、いつまでも続く平和な世界を確立しようと、これからも平和宣言は訴え続けていきます。

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2月11日は『世界病者の日』

教皇ヨハネ・パウロ2世は1993年、「ルルドの聖母の記念日」である2月11日を「世界病者の日」と定めた。聖母マリアは、救い主キリストの母として、十字架のもとに立って御子の苦しみに深くあずかり、同時に、信じる人々の母として彼らの苦しみをともにしながら、人類の救いのためにとりなしておられる。だから、聖母の記念日に病者を記念することはふさわしいと思う。

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冷凍胚の問題

人工授精の最新技術は、導入された時から様々な倫理上の難題を呈してきたが、中でもひときわ切迫した問題はヒト胚の低温保存に関するものである。それがきわめて深刻かつ許容できない状況になってきたため、1996年5月24日、教皇はヒト胚の生産および冷凍を中止すべきであると断固として訴えた(1996年5月29日付L’Osservatore Romano 英語版、12ページ)。

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世界代表司教会議(シノドス)第3回臨時総会 準備文書への日本司教団回答

臨時シノドス事務局への回答 日本カトリック司教協議会としては、時間が限られていたので、臨時シノドス事務局からの準備文書を司教たちと男女修道会・宣教会の上長に送付して回答を求めた。その回答結果をさらに数名の有識者(司祭、信徒)に送りコメントを求めた。司教、修道者たちは現代の家庭の問題にかかわってきており、精通しているといえるので、彼らの回答は今の日本の家庭の状況を十分に反映していると思われる。

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滑りやすい坂

「どの生まれる前の胎児も、遺伝的特質を調べるあるテストを通るまでは人間とは認められず、通らなければ生きる権利は失われる。」(パシフィック ニュースサービスより、1978年1月) 中絶は、アメリカや世界中において、道徳的、精神的、感情的、そして法的にも危機に陥っている。ロー対ウェイドのアメリカ最高裁による悪名高い判決により請求次第の中絶が承認される以前から、中絶は少なくとも盛んに議論されていた。 残念な事に最高裁は、1973年1月22日にあの決定的な裁定を言い渡す事で、無実の人の大量虐殺を許可してしまった。それによる恐ろしい結末を誰が予知出来ただろうか? 請求次第の中絶という不愉快な結果は、人間のいのちへの敬意の損失である。請求次第の中絶がやがて幼児殺しや安楽死につながる、と中絶反対者達が唱えていた時は、それをあざ笑われ馬鹿にされたものである。しかし人生の最初の段階(子宮の中)が神聖だと考えられないのであれば、社会が、生まれたいのちをいつの時期でも尊重出来ないのはもっともではないだろうか? ロー対ウェイド裁判の数年後、障害を持つ赤ちゃん、ドーちゃんが、裁判所の許可をもって餓死させられた。それ以降、数え切れない程の別の「合法化」された幼児殺しが実行されてきている。 ここへきて、世界の「一番頭が良い」人達に、人生について何が言えるというのだろうか。一つの例はノーベル賞受賞者のフランシス・クリック博士である。彼はこう言った。

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2013年「世界平和の日」メッセージ

「平和を実現する人々は幸いである」 これらすべてのことから、わたしは、イエス・キリストの次のことばから霊感を受けて今年の「世界平和の日」メッセージを書くことにしました。「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる」(マタイ5・9)。 1 新年を迎えるたびに、わたしたちは世界がよりよいものとなることを願います。そのためわたしは、人類の父である神に、わたしたちに一致と平和を与えてくださるよう祈ります。どうかすべての人が抱く、幸福で豊かな生活への望みがかなえられますように。

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「3・11」から10年

 2011年3月11日に発生した「東日本大震災」は、巨大地震にともなう大津波、さらに原発事故が重なりあう、歴史に残る苛酷な災害でした。 あれから10年目の「3・11」がやってきます。新聞や雑誌の企画記事、関連出版物などもこれから順番に出てくるものと思います。「東日本大震災」とはいかなるものであったのか、そこから学ぶべきものは何だったのか、この10年の「復興」はどのように評価されるのか、「脱原発」への道は切り開かれたのか、など、さまざまな角度からの議論がされることでしょう。

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中絶は米国および世界の主要な死因である

2020年に中絶で亡くなった人間の数は、他の死因よりも多くなっています。ワールドメーター社がまとめた統計によると、この1年、世界で4,260万件以上の中絶が行われたという驚くべき心臓に悪い事実が判明しました。中絶は、他のすべての死因を合わせた数よりも多いのです。48年前のRoe v Wade以来、アメリカでは6,200万人の貴重な赤ちゃんが中絶によって残酷に破壊されており、これはすべての戦争で死亡した軍人の数をはるかに上回っています。昨年の中絶件数は、コロナで亡くなった50万人の約2倍でした。この恐ろしいホロコーストは増え続けています。なぜならば、悲しいことに、多くの人がまだ胎児を人間として認識し、評価していないからです。生物学や最近の医学研究は、多くの聖典や教会の絶え間ない教えに基づいた私たちの信念を裏付けています。これらの貴重な赤ちゃんは、受精の最初の瞬間から、まさに神に似せて作られた唯一の生きた人間であり、人生のあらゆる段階で生命尊重、永遠の生命であることを私たちに呼びかけていますが、彼らは中絶によって残酷で暴力的な死を迎えます。私たちのモットーは、母と子のためにいのちを選ぶことです。

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光は闇の中で輝いているーー光を探すよりも光になりなさい。

「夜の長さにうずくまり、いらだって夜明けを待つ・・」ヨブの言葉です(7・4)。なぜこんなことが起きるのですか?コロナ感染防止のために営業を制限され、お世話になっていた店も閉店に追いやられ、わたしはホームレスになりました。昨夜の報道番組からです。思い出すのは「阪神淡路大震災」(1995年1月17日)のことです。家を失った人々は、学校の体育館、公民館、お寺や教会に身を寄せた。当時「思いやり」が町のルールとなったのです。自分を忘れて周りの人のことを気遣ったのです。「ボランティア元年」と呼ばれ、多くの若者が現地救援本部(被災した教会)に集まり、目まぐるしい救援活動をしたのです。その中で、次第に見えてきたことは、その地に住所を登録していないホームレスの方々は、避難所を追い出されたのです。また日本国の滞在期間が切れた(オーバーステイ)の外国人は、公的援助保護の対象ではなかったのです。また身動きの取れず、情報も入らない「独居老人」があちこちに見つかりました。

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ラジオから流れるロザリオの祈り

読書グループの女性たちは今、ヨハネ・パウロ2世の使徒的書簡『おとめマリアのロザリオ』を読んでいるが、そろそろ後半に差し掛かってロザリオの祈りのすばらしさがいよいよ身に沁みて理解される段階に入ったようである。「ロザリオはすばらしい祈りです。その単純さと深さのゆえに」(使徒的書簡2)と教皇は言われる。単純さとは、天使祝詞(マリアへの祈り)を繰り返しながら主キリストの生涯の出来事を思い出すだけの、誰にでも祈れるからであり、深さとは、主イエスとその母マリアの生涯から20の出来事(神秘)を思い出しながら、神のうちに秘められた人類救済の偉大な神秘を、聖母とともに観想し、その恵みにあずかるからである。

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尊厳死の奥に深い人生と愛 (「海を飛ぶ夢」映画評)

 観(み)おわってしばらく、奇妙な高揚感に包まれた。  ある人々に対してこの映画は、尊厳死に関する映画だと紹介することも可能だろう。主人公のラモンは25歳のときに引き潮の海に飛び込み、海底に頭を強打して首から下が不随になってしまう。実家のベッドの上だけを住処(すみか)に、ラモンは詩を綴(つづ)り、家族の世話になって二十数年を過ごす。そんな彼がギリギリに選択したのが、自らの尊厳と自由のために死ぬことだった。

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名古屋教区正義と平和委員会学習会報告

「生命倫理を考える」第4回 “生命倫理の関わるゲノム編集”  私たちは意識しないと単に、安さや便利さにだけに目が行きがちである。しかし、安全性の確認されていない遺伝子組換え作物やゲノム編集作物を摂取していると、自己の健康を害し生命を損ねるだけでなく、将来世代や環境に負の遺産をもたらす加害者になってしまう。

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「幸福のパン」

皆さん、今晩は。今日は休みなので朝は、これから職場で必要になるお年寄りの送迎コースの運転を練習した後、ファミレスで本を読み、詩を書いて過ごしました。詩を書く時というのは日常の中で(この事を詩に書きたいな・・・)と胸の内の酒蔵?に寝かせておいて・・・少し間を置いた頃にふっと(書こう)と思い、原稿用紙を出して裏側に初稿を書くという感じです。午後は嫁さんと赤ちゃんの周(しゅう)を車に乗せて、広い公園で降りて散歩すると通行人のおばちゃんが「あらイケメンねぇ~」と声をかけてくれて、穏やかな休日でありました。

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この子のいのちに「はい」と言う

私はずっと、母親になる日を夢見てきました。子どものいない人生は想像できませんでした。私の最初の息子は、予想外の、信じがたい、そしてぞっとするような出来事によって身ごもりました。ある秋の夜、女性を大切にすることを知らない男性に脅され、私は妊娠しました。私は十九歳で、人生について何も知りませんでした。二か月後、事実に直面しました。私の中でいのちが育っていたのです。

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