日本 プロライフ ムーブメント

孤独死

今を生かされているいのち

生まれたときから、いのちは自分とともにあります。しかし、聖書には「主よ、あなたはわが内臓をつくり、わが母の胎内でわたしを組み立てられました。 わたしはあなたをほめたたえます。あなたは恐るべく、くすしき方だからです。あなたのみわざはくすしく、あなたは最もよくわたしを知っておられます。」(詩編139:13-14)と記されており、いのちは母の胎内から私たちとともにあるのです。

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ネロの木靴「フランダースの犬」のネロを悼む希望の物語

今年、最初に読んだ本。名作「フランダースの犬」のその後の物語。年末に地湧社の増田圭一郎社長と会って、私が土井響くんと出会ういきさつを伝えると、黙って聞いていた増田さんが何を思ったか「フランダースの犬を知っていますか?」と言う。増田さんは、口下手なので、自分の中に思いついたことをいきなり話しだすことがあり、(え、なんで急に?)と思ったけれど、きっと彼のなかでは繋がっているんだろうと、話をこの有名なベルギーの物語に切り替えた。

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いのちの危機が迫る幼子の隣人になりましょう。

 2020年1月に日本で初めて患者が確認されてから、新型コロナウイルス感染症は全国民の最大関心事となっています。死者数は毎日数十人と報道されています。多くの重症者の方々もおられます。若年者から高齢者まで、いつ感染して同様の状態になってしまうのかという恐怖感の中で生活している状態ではないでしょうか。新しい変異ウイルス感染報道で恐怖に震えたり、ワクチン接種業務の遅滞や医療ベッドの不足を声高に非難するのもその流れからでしょう。

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司教の手紙 ㉕「普遍教会の保護者 聖ヨセフの年」に寄せて

教区の皆さま、お元気でしょうか?昨年12月8日に発表された使徒的書簡で、教皇フランシスコは、2021年を「聖ヨセフの年」と宣言なさいました。これは、聖ヨセフを「普遍教会の保護者」と宣言した、教皇ピオ9世の使徒的書簡発布の150周年を記念して催されるものです。

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COP26への「神」(大家)の視点

   国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が来月1日から12日の日程でイギリスのグラスコーで開幕される。COP26では、「パリ協定」と「気候変動に関する国際連合枠組条約」の目標達成に向け、締結国が具体的な行動を推進させるために協議する。

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ブッダの教え「素直に『ありがとう』と言えない人は、決して幸せにはなれない」

幸せになれない人の「3つの共通点」 幸せになれる人と幸せになれない人にはどんな違いがあるのか。福厳寺住職でYouTuberの大愚元勝さんは「幸せになれない人は、思考(ものの見方、考え方)に問題がある。たとえば『ありがとう』という言葉がすぐに出てこないことが多い」という——。

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同期の不思議 (日曜論壇 第7回)

同期の桜、とは昔から云うが、このところ、科学用語としてもこの「同期」が使われている。 たとえば心臓の孤独な動きも、約一万個のペースメイカー細胞で保たれている。外から電気仕掛けのペースメイカーを入れることもあるが、もともと心臓には自動的に電圧を変化させる細胞が具わっている。その動きのリズムが同期化するから、不整脈を生じないのである。僅かでも動きに誤差が生じると、たとえば「心房細動」などの病状になる。それが続いたり広がったりすると、生命の危機にもなるのだ。

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ゲノム編集の今 ― 何が問題か

はじめに 「ゲノム編集」という言葉は最近まであまり聞かなかったが、昨年11月に中国の研究者による「ゲノム編集で双子の女児誕生」の報道で一気に知名度が上がった。しかしこの技術は数年前から世界中で深く静かに研究が進行し、AIに続く次世代の産業革命になると期待されるまでに成長していた。因みにゲノム編集の道具の一つである「KRISPR/Cas9」についての世界の論文数は、昨年1年間だけで4000編を超えたと言われる。この技術が農畜産物や医療分野における産業の今後の発展につながる、と期待されているのである。日本でも基礎研究レベルでは様々な議論があったが、学術会議や日本医師会などでも「生命を操る」技術について「生命倫理」の立場から慎重な意見が多かった。しかし2018年6月15日「統合イノベーション戦略」が閣議決定され、一気に開発ムードが高まった。その前日の「総合科学技術・イノベーション会議」の席上で議長の安倍首相が「(この技術を)成長戦略のど真ん中に位置付け、関係大臣はこれまでの発想にとらわれない大胆な政策を、一丸となって迅速かつ確実に実行に移して下さい」と述べた、とされている(週刊エコノミスト2019年1月22日号)。その結果省庁の動きが活発化し、環境省と厚労省は「外来遺伝子を導入したものについては、従来の遺伝子組換え同様安全審査の対象とするが、目的の遺伝子を削除したノックアウト作物(後述)については規制対象外」とした。

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天国のイメージと個人主義

「このような(天国)の希望は、近代になってますます厳しい批判にさらされるようになりました」。婦人たちの読書会で今読んでいるベネディクト16世の回勅『希望による救い』(カトリック中央協議会訳)の一節(13)である。この批判とは一体なにを意味するのだろうか。教皇が強調するからにはやはり今日的な理由があるに違いない。

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新年に希望を

「木には希望がある。木は切られても、また新芽を吹き、若枝の絶えることはない」と聖書のヨブ記14:7に書いています。確かに木というのは秋になると葉っぱが枯れ落ち、冬にはまる裸になります。しかし、一見枯れてしまったように見えても、また春には新しい芽を吹き出します。これは希望の象徴です。

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「喫煙の罪は管理者」死の五重奏

前に死の四重奏について書いたが、ここに喫煙が加わるとさらに危険で「死の五重 奏」と呼ばれている。一九六四年にアメリカ公衆衛生総監諮問委員会は「喫煙には肺 がんとの因果関係があり、喫煙の影響は他の因子よりもはるかに大きい」と報告し た。俳優ウィリアム・タルマンはアメリカ政府が喫煙の危険を知らせたテレビCMの 最初の出演者だった。人気のテレビ番組弁護士ペリーメイスンで好敵手パーカー検事 役を演じていた彼の言葉に多くの喫煙者が耳を傾けた。広大な敷地を抜けて大邸宅に 帰った彼を家族が迎える場面で彼は言う、「私は名声や財産その他いわゆるアメリカ ンドリームを達成した。家族にも恵まれ私の人生たった一つのことを除いて成功だっ た。喫煙のために肺癌になって私の命はあとわずかです。皆さんタバコは止めましょ う」と。そして一九六八年八月三十日に死亡した。一九七〇年にアメリカではタバコ の箱に「警告:米国公衆衛生総監は喫煙があなたの健康に害を及ぼすと判断した」と いう情報の記載が義務づけられた。世界保健機関(WHO)によると、タバコは九秒 間に一人、一年に世界中で三百五十万人の人命を奪っている。

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人類史 迫る初の人口減少!(日経)

日経朝刊の1面でこんな衝撃的な記事が掲載された(8月23日)。その後、「人口と世界~成長神話の先に~」と題したコラムが続いた(7回)。テーマは 「人類の爆発的な膨張が終わり、人口が初めて下り坂に入る。経済発展や女性の社会的進出で、世界が低出生社会に転換しつつある。産業革命を経て人口増を追い風に経済を伸ばし続けた黄金期は過ぎた。人類は新たな繁栄の方程式を模索する。」ということ。

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日本の十八番「いのちをいつくしむ文化」がSDGsを完成させる。

持続可能な開発目標SDGsは、国連がそのマニフェストの中で「誰一人取り残さない」と宣言したように、人類が一つの家族になることを目指す壮大な取組みです。17個の色とりどりのシンボルマークは、それぞれの分野で「誰一人取り残さない」を実現するための具体的な目標を示します。一人残らず家族みんなが、家族みんなに関わる大切なことがらが、ぜんぶそこに描かれているんですね。なるほどSDGsってすごいんだね!って感心しながらうちの家族みんなで17のピクトが並んだ図を眺めていたら、すみっこの空いているスペースに、もうひとつ「18番目」を置いてみたくなりました。だって、一人足りないんじゃないの? お腹の赤ちゃんも家族だよね? 上の息子の指摘にこたえ、下の娘が妊娠12週のときのエコー画像をモデルに、勝手に18番目のシンボルを作ってみました。SDGsを推進するみなさん、どうでしょう。こうしたらもっとおさまりがよくなる気がしませんか。だって、この子たちも誰一人取り残したくないよね?

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聖ヨゼフ:父であることと信心深さの模範

神は、その英知において、「父として」ご自分を私たちに啓示することを選んだ。神の啓示のうちにそう示されたのである。神学者たちは神の本質と属性についてこの神秘が明らかにすることを探求しながら、神の父性について広い範囲で考え巡らせてきた。

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難民支援の実際

参加していた聖書研究会の祈りの時間に、あるコンゴ人ファミリーのための祈りが祈られるようになって、その祈りの内容は月を追うごとに深刻になっていた。8歳と11歳(当時)の小学生のいる家族から、母親だけが突然品川の入国管理局に収監されて、子どもたちは家に取り残された。父親は食べるためのわずかな仕事のためにほとんど家にいない。

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おなかの赤ちゃんのいのち

 「力ある方が、わたしに偉大なことなさいました」とマリアさまは、イエスさまを宿された喜びに満ちて主を賛美されました。赤ちゃんを宿したすべてのお母さんが、マリアさまと同じように喜びに満ちて主を賛美できるような社会になればと願います。

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広島市長による平和宣言 令和3年 2021年

広島市は毎年8月6日に、原爆死没者への追悼とともに核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を願って平和記念式典を行い、広島市長が「平和宣言」を世界に向けて発表しています。広島・長崎の悲惨な体験を再び世界の人々が経験することのないよう、核兵器をこの地球上からなくし、いつまでも続く平和な世界を確立しようと、これからも平和宣言は訴え続けていきます。

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2月11日は『世界病者の日』

教皇ヨハネ・パウロ2世は1993年、「ルルドの聖母の記念日」である2月11日を「世界病者の日」と定めた。聖母マリアは、救い主キリストの母として、十字架のもとに立って御子の苦しみに深くあずかり、同時に、信じる人々の母として彼らの苦しみをともにしながら、人類の救いのためにとりなしておられる。だから、聖母の記念日に病者を記念することはふさわしいと思う。

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冷凍胚の問題

人工授精の最新技術は、導入された時から様々な倫理上の難題を呈してきたが、中でもひときわ切迫した問題はヒト胚の低温保存に関するものである。それがきわめて深刻かつ許容できない状況になってきたため、1996年5月24日、教皇はヒト胚の生産および冷凍を中止すべきであると断固として訴えた(1996年5月29日付L’Osservatore Romano 英語版、12ページ)。

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世界代表司教会議(シノドス)第3回臨時総会 準備文書への日本司教団回答

臨時シノドス事務局への回答 日本カトリック司教協議会としては、時間が限られていたので、臨時シノドス事務局からの準備文書を司教たちと男女修道会・宣教会の上長に送付して回答を求めた。その回答結果をさらに数名の有識者(司祭、信徒)に送りコメントを求めた。司教、修道者たちは現代の家庭の問題にかかわってきており、精通しているといえるので、彼らの回答は今の日本の家庭の状況を十分に反映していると思われる。

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滑りやすい坂

「どの生まれる前の胎児も、遺伝的特質を調べるあるテストを通るまでは人間とは認められず、通らなければ生きる権利は失われる。」(パシフィック ニュースサービスより、1978年1月) 中絶は、アメリカや世界中において、道徳的、精神的、感情的、そして法的にも危機に陥っている。ロー対ウェイドのアメリカ最高裁による悪名高い判決により請求次第の中絶が承認される以前から、中絶は少なくとも盛んに議論されていた。 残念な事に最高裁は、1973年1月22日にあの決定的な裁定を言い渡す事で、無実の人の大量虐殺を許可してしまった。それによる恐ろしい結末を誰が予知出来ただろうか? 請求次第の中絶という不愉快な結果は、人間のいのちへの敬意の損失である。請求次第の中絶がやがて幼児殺しや安楽死につながる、と中絶反対者達が唱えていた時は、それをあざ笑われ馬鹿にされたものである。しかし人生の最初の段階(子宮の中)が神聖だと考えられないのであれば、社会が、生まれたいのちをいつの時期でも尊重出来ないのはもっともではないだろうか? ロー対ウェイド裁判の数年後、障害を持つ赤ちゃん、ドーちゃんが、裁判所の許可をもって餓死させられた。それ以降、数え切れない程の別の「合法化」された幼児殺しが実行されてきている。 ここへきて、世界の「一番頭が良い」人達に、人生について何が言えるというのだろうか。一つの例はノーベル賞受賞者のフランシス・クリック博士である。彼はこう言った。

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2013年「世界平和の日」メッセージ

「平和を実現する人々は幸いである」 これらすべてのことから、わたしは、イエス・キリストの次のことばから霊感を受けて今年の「世界平和の日」メッセージを書くことにしました。「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる」(マタイ5・9)。 1 新年を迎えるたびに、わたしたちは世界がよりよいものとなることを願います。そのためわたしは、人類の父である神に、わたしたちに一致と平和を与えてくださるよう祈ります。どうかすべての人が抱く、幸福で豊かな生活への望みがかなえられますように。

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