日本 プロライフ ムーブメント

無知ゆえに幻想を抱く私達

文学作品に描かれている悲劇の中で最も悲惨なもののひとつに、聖書に出てくるサウルの話がある。サウルは、例えていうなら、ディズニ-アニメ版「ハムレット」といったところか。本家「ハムレット」には、少なくとも主人公を陥れる正当な理由と言える悲劇が起こるのに対し、サウルは、もって生まれた資質からすれば、もっともっと明るい人生を送るに値したと思われる。 

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自殺についての私達の誤解

私は自殺に関する記事を毎年書きます。なぜなら、あまりにもたくさんの人々がこの方法により愛する人を失った痛みをかかえて生きなければならないからです。私達の親しい誰かが自殺の犠牲者になった時、たくさんの混乱(なぜ?)や罪(私達は何かをしたかもしれない?どうしてもっと早く気が付かなかったのだろう?)や誤解(これは絶望の究極の形)と共に私達は生きることになり、そして、もし、私達が信仰を持つ人なら、宗教的心配も同じように出てきます。(神はそのような人をどうやって扱うのでしょうか?彼あるいは彼女の永遠の運命はどうなるのでしょうか?)

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道徳上の孤独

「神秘主義的な祈りの指針」という彼女の本の中で、ラス・ブロ-ズはテレ-ズ・リジックスについて興味深いコメントをしています。彼女の写真を見て、ブロ-ズは、集団の中にいてさえも、テレ-ズの顔には分離の素質、1人でいる素質があることを表わしていると指摘しているのです。彼女はとても社交的な人だけれども何かがいつも彼女を分離させています。何ものも全く消すことができないようなそれほどの孤独が彼女の中にあります。

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家庭内修道院

半世紀前の代表的な信仰小説家の一人、カルロ・カレットは十数年間宗教的理由からサハラ砂漠で隠者として過ごした。聖餐のパンのみを友とし、食料のためにヤギの乳を搾り、現地のベドウィン語に聖書を翻訳しながら、独りで何時間も祈りを捧げた。ある時、母を訪ねるためにイタリアに帰国した彼は、あることに気付いてはっとした。それは30年以上も家族の世話に明け暮れ、自分の時間などほとんど持てなかった母の方が、自分より黙想的な生活を送っていたという発見であった。

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友を作るための戒律

今から二千五百年以上も前、人はモーゼから十戒を授かった。それから何世紀が過ぎ、18世紀の啓蒙主義を経ても、いまだにその戒律の有効性と重要性に疑いを差しはさむ余地はない。しかしなんとかそれを実行しようと苦労している時に、再びモーゼが二枚の新たな石板を手にかの山から下りてきて、人が他人、神、人生、そして自分自身とよりよい関係を築くためのルールを説き明かしてくれたなら役に立つに違いない。その新たな十戒とはおそらく次のようなものになるであろう。

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待降節:純潔空間の創造

初期の本で、アニ-・ディラ-ドはどのようにして待つことの重要性を経験したか紹介しています。彼女は蝶がゆっくりと繭から出てくるのを見ていた時でした。その非常にゆっくりとした変態の過程はとてもおもしろいものでした。しかし、その時彼女はせっかちになりました。彼女はろうそくを取り出して、繭を熱しました。わずかに少しですが速度が増しました。効果がありました。その蝶は少し早く姿を現しました。しかし、その過程が不自然に急がせられたために、生まれた蝶の羽は正確に形成されず、飛ぶこともできませんでした。

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涙の谷で嘆き悲しむ

私の両親には、深い信仰心があった。二人とも祈りは毎日欠かさず、私達子ども達にもいっしょに祈らせた。両親が毎日していたお祈りは、「サルヴェ・レジナ」という古い有名な祈りで、マリア様に私達の取りなしを願い、聖母をたたえる祈りだった。このお祈りを知っている人は多いと思う。このお祈りの中に、人生における私達の有り様を「涙の谷で嘆き悲しむ」と表している部分がある。このような言い方は、健全だろうか?両親は、そんなことは考えもしなかった。ただ彼等には、この祈りには優れた意味があった。

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クリスマス:ベツレヘムで、羊飼いたちと夜通しの番をして

ルカ福音書はクリスマスの物語を語りながら、イエスが生まれたとき、羊飼いたちが夜通し番をしていたと伝えています。闇のなか、羊飼いたちは何の番をしていたのでしょうか? 羊の群れを脅かすかもしれない外敵が来ないように見張っていただけではありません。彼らは光を求めていました。取り巻く闇を明るく照らしてくれる光を。 

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神と生命を見つめて

聖アウグスチヌスは、改宗してすぐ、次の不朽の名言を著した。「あなたを愛するのが遅すぎた、過去においても未来においても最も美しい、あなたを愛するのが遅すぎた! あなたは私の中にいたのに、私自身が外にいて、自分が探しているものがそこにあるのに気づかなかった。自分の醜さゆえ、あなたが創造した美しい物に溺れ、あなたが側にいたのに、私はそこにいなかった」。

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自殺について再び考える

二、三年前、私は自殺についていまだに誤解が多すぎるとあるコラムに投稿した。いろいろ書いたが、中でも自殺で死ぬ多くの、いやほとんどの人が、その言葉の本当の意味においては、道徳的にせよなんにせよ自分の死に責任はなく、むしろガンや心臓病といったものではないが、ある病気の犠牲者であると私は述べた。自殺とは、このような理解において、今までずっとそう思われてきたような絶望の行為ではない。これが本当なら、その犠牲となった人々の永遠の救済について余計な心配をする必要がなくなる。

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クローニング正か邪か

最初のクローン動物として立証された羊のドリーは、エジンバラのイアン・ウィルナット博士によって最近公表されました。ウィルナット博士は大人の「ドナー」の羊から細胞を取り出し、その全ての遺伝子が活性化され成長して小羊になるように、その細胞に処置を施しました。彼はその細胞を、DNAを含む核を取りのぞいた雌羊の未受精卵と電気を用いて融合させました。その融合された細胞と卵は相互に作用しあい、小羊の胎児へと成長しました。雌羊のDNAは取りのぞかれてしまっていたので、胎児の中の唯一のDNAは「ドナー」のDNAでした。その胎児はそれから、「代理の母」となる羊の胎内に移植され、月が満ちて出産されることになりました。その結果がドリーで、「ドナー」の羊と遺伝的に全く同じ羊が生まれたのです。 

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結婚に及ぼす中絶の影響

疾病管理センターの統計によると、アメリカ人女性で中絶を受ける人の5人に1人は結婚している。過去9年間にわたって、中絶後の男女をカウンセリングしてきたが、中絶する理由にはいろいろなものがあることがわかった。結婚生活を終わらせようとしているため、生む決心を崩したり、子どもがいれば去ることができなくなるような感情にさらされるのを恐れて生むのをやめてしまう夫婦もいる。あるいは、配偶者以外の相手との間に妊娠をした夫婦もいる。(特に夫が精管切除術を受けている場合などは事態がやっかいになる。)あるいは夫婦が高齢で、しかもすでに大きな子どもがいる場合もあるだろう・・幼い子どもを育てようとは考えないかもしれない。 

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中絶の精神的外傷と幼児虐待

過去25年の間に、幼児虐待の割合は劇的に増加したと専門家は主張しています。一九七六年と一九八七年の間だけでも、幼児虐待の報告された事例が3.3倍も増加したのです。虐待の実態が報告されるケースが多くなったことがこのように増加したことの一因ではありますが、専門家はこれらの数字が増え続ける虐待率への傾向を反映していると主張しています。 

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絶望と希望

第一部:悪魔対キリス卜 人が犯すあらゆる罪、この場合は中絶ですが、その前後において、いかにキリストと悪魔が異なって現れるかは、重要な事です。中絶前には、キリストは腕を広げて道をふさぎ、こう言います。「中絶をしてはいけない。今あなたが払う犠牲は、後に百倍になって報われるであろう。私はあなたに生命を与えた。それはあなたが人生を豊かに生きるためである。私に希望を託しなさい。そうすれば、私はあなたを裏切らないであろう。」 

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秘密の誕生

ステファニー・クラークは、娘のズボンを探そうとしてクローゼットを開けた。毛布にくるまれた小さな新生児をそこに見つけた時の彼女の驚きを容易に想像できるだろう。「驚きのあまり悲鳴をあげました。」とのちに彼女は報道陣に語っている。「すぐに警察に電話をしました。『誰の子どもか』と聞かれて私は『まったくわかりません。』と答えるしかありませんでした。」 

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中絶後のヒーリングの広め方

中絶をした人々と、中絶体験について語り合わなければ、ヒーリングを世に広めることができないというわけではありません。相手が中絶経験者であるかどうか知る必要もないし、正式に訓練を受けたカウンセラーや、中絶後の問題についての専門家でなければならないわけでもないのです。 

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本当の平穏を探して

妊娠していることに気が付いたのは、1977年6月でした。まるで自分の人生が、音を立てて崩れていくような気がしました。私みたいな良い子が、妊娠するはずがない!その時私は高校2年を終え、優等生名簿に名前が載ったところだったのです。進学したい大学をいくつか調べ始めていました。私は自分の人生の大きな計画を立てていたのです。 

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中絶する女性:「胎児に関する彼女たちの考え」

中絶クリニックの待合室で、少しの間私と一緒に座ってみましょう。ここには、一般的に哲学者でも馬鹿者でもない女性たち、明らかにその両者がかなり重複したカテゴリーの女性たちがいることがわかるでしょう。この女性たちの中で、「人間であるということ」の意味についての不可解な議論に関わったことのある人はほとんどいません。愚かにも、中絶をすることは歯を抜いてもらうことと同じだという主張を信じる人はさらにいません。

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危険性の高い中絶患者を見分けること

どのくらい多くの女性が中絶後に精神的な問題を経験するか激しい論争がありますが、中絶賛成の立場の研究者でさえ、中絶によってマイナスの影響を受けている女性が少しはいることを認めています。個々の研究者の感じ方によって、これらのマイナスの反応は、「深刻な」「重要な」「重要でない」と大まかに分類され、これらの症状を経験している女性たちの数は、漠然と「多い」「多少の」「ほんの少しの」と表されることもあります。しかし、統計は形容詞ほど主観に左右されることはありません。文献のあるレポートにおいては、報告された中絶後のマイナスの影響のいちばん低い割合は6%で、ほとんどのレポートは12~25%で、一番高いのは50%でした。そのような調査結果で、最も偏った見方の研究者たちだけが軽率にも、中絶後のトラウマを経験している人は「誰もいない」と主張しています。

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問われる胎児組織の移植医療出生管理狂信者の秘密協議事項:「人道主義の援助」、RU-486、その他の無意味な言葉

出生管理主唱者は、妊娠中絶を利用する権利を拡大することは世界の至る所で女性の地位と健康を改善するために欠くことのできないものだと主張しています。実に、このメッセージは人口増加と女性の権利を取り上げている長い一連の最近の国連会議において、ヒラリー・クリントンとアメリカ政府高官達によって、たゆみなく奨励されました。

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中絶後遺症

1. 国の公衆衛生問題としての中絶 一九七三年アメリカ最高裁判所は、中絶の実施を規制、又は制限している合衆国の州、地方の法律をすべて取り消すことを決めた。これは、現代医学の進歩により中絶が「比較的安全」になったので、このさき国家が中絶を規制する必要がなくなったという前提に基づいて出された決定である。ゆえに医師が女性に「健康」の手助けとして中絶を実施するのを妨害する事は憲法違反であると最高裁判所判事は結論づけている。1

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