日本 プロライフ ムーブメント

ローマ教皇、「聖年」の幕開けを宣言

ローマ・カトリック教徒でない人にとって関係がないことかもしれないが、バチカンは24日、新たな「聖年」の幕開けを宣言する。「聖年(Holy Year)」とは、カトリック教会において特別な霊的恩恵を受けるための年を意味し、ローマ教皇によって宣言される。「聖年」は、罪の赦し(免償)を得たり、信仰を深めたりするために設定される特別な年で、カトリック教会の伝統ともいえる。多くの信者がバチカンや他の指定された聖地を訪れ、赦しを求めるために懺悔をし、祈りや慈善活動を通じて、信仰を再確認する機会という。

Continue reading

日本被団協:ノーベル平和賞受賞おめでとう!

12月10日オスロでノーベル平和賞の授賞式が行われました。そのスピーチを被団協代表委員の田中熙巳さんがされました。田中さんは92歳のお年です。渡航の2週間ほど前まで体調を崩し、その中で強い重圧を感じながら原稿を書きあげられたとのことでした。田中さんは中学1年の時原爆で被災された当時のことを生々しく述べられるとともに、原稿にない日本政府の在り方(被爆者への保障問題)に対しても言及され、いろんな面で世界に衝撃と共感を与えられた。

Continue reading

司教の手紙 ㉘ 社会の最小共同体としての家庭

教区の皆さま、お元気でしょうか。今回も家庭についてお話したいと思います。 家庭は「社会の細胞」⇒ 教会の伝統的考え 教会は伝統的に家庭を「社会の細胞」という風に理解しています。その訳は、多くの家庭が同じ問題を抱えているとそれは社会問題に発展するし、社会に問題が起こるとそれは家庭にダメージを与えるということになるからです。例えば、家庭内暴力が多発すると、それは社会問題化とし、自然災害や戦争勃発、また経済不況などでも家庭はダメージを受けます。このように身体とその細胞の関係のように、両者は密接につながっているという理解です。それにはともに共同体であるという共通認識があります。

Continue reading

「癌の免疫療法」

七夕に願うこと  七月七日は七夕、私達の診療所や介護老人保健施設でも、それぞれ願い事を書いた短冊をつけて竹飾りを立てる。お盆の準備に関連した棚機(たなばた)と古代中国の星祭り乞巧奠(きこうでん)が合わさって七夕の行事となったようだ。天の川を挟んで織姫と彦星が年に一回だけ会えるという話だ。科学的にはこの二つの星は十五光年も離れているのだが、空想で楽しむのは自由だ。私達の竹飾りには「病気が治りますように」と書かれた短冊が最も多い。不治の病であっても治ることを夢見ることはできる。

Continue reading

外に立って戸をたたくキリスト

イギリスのある大学に、戸口に立って戸をたたくキリストの絵が掲げられ–ているという話を、だいぶ前だが、何かで読んだ記憶がある。そういえば、そんな図柄の御絵もあった。待降節に当たって、そんな絵の話が思い出された。 話はこうだ。絵画ご披露の日、一人の人がこの絵を見て、ドアーに取っ手がないことに気づいた。そこで絵師に向かい、「ドアーに取っ手を書くのをお忘れになりましたね」と言うと、絵師は答えて、「忘れたのではありません。わざと取っ手を書かなかったのです。なぜなら、このドアーは人の心を表しています。人の心は本人が内側から開けなければ、誰も、たとえ神様でも、外側から開けることはできないのです」と言ったという。

Continue reading

「人類は新しい精神的な方向性が必要」

14日付のバチカンニュースは2日から開催中の世界代表司教会議(シノドス)第16回通常総会に関連する記事を満載しているが、その中で著名なチェコの宗教哲学者トマーシュ・ハリク(Tomas Halik)のバチカンラジオとのインタビューが紹介されていた。ハリク氏は「教会は病んでいる」と述べた聖職者であり、チェコスロバキア共産党政権時代の1978年、密かに神父に叙階され、地下教会を体験してきた人物だ。カトリック神父、宗教哲学者、神学者であり、特に宗教的対話や信仰と社会に関する問題で国際的に評価されている。彼は多くの著作を執筆し、信仰と現代世界の問題を橋渡しする知識人として知られている。

Continue reading