日本 プロライフ ムーブメント

「端午の節句とリウマチ」

鯉のぼりと整形外科学  万葉の時代には端午の節句に菖蒲などの薬草を摘んで健康を願った。武士の時代になって「菖蒲」は「尚武」へと変わり、男子の誕生を祝って幟を立てた。これが庶民の間で鯉幟へと変化した。鯉のぼりは「登竜門」の故事に由来し、子供の元気な成長を願って立てられる。 日本で鯉のぼりが普及したのは江戸時代中期のようだが、同じ頃に西洋で子供を真っ直ぐに育てる医学が誕生した。それはフランスのニコラス・アンドレという医師によってオルソペディアと名付けられた。日本語では整形外科学と訳されるが、オルソは「真っ直ぐ」ペディアは「子供」を意味する。当時は手足や背骨や関節が曲がった子供が多かった。今ではワクチンによってポリオが殆ど無くなった。ビタミンD欠乏性くる病も食生活の改善で非常に稀な病気となった。脊椎カリエスも結核が治療できるようになって激減した。しかしまだ治療が難しい骨や関節の病気が沢山ある。その一つに関節リウマチがある。

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世界は本当に戦争下にあるのか

フランシスコ法王は27日、ローマからポーランドの古都クラクフで開催中の第31回「世界青年集会」(WJT)に参加するため、ポーランド入りした。バチカン放送によると、WJTには189カ国、35万人以上の青年たちが参加している。 フランス北部のサンテティエンヌ・デュルブレのローマ・カトリック教会で26日午前、2人のイスラム過激派テロリストが神父の首を切って殺害するという テロ事件が発生したばかりだ。それだけに、27日から始まったローマ法王フランシスコの5日間のポーランド訪問の安全問題が懸念されている。

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あらためて、キリスト教とは何か

キリスト教と言えば聖書、あるいは教会というのが常識である。『Pen』誌の『キリスト教とは何か』を見る限り、その感を強くする。そこでは、聖書や教会が美しい写真や名画でキリスト教が紹介されている。しかし、それだけだろうか。外観だけでキリスト教を批判する人もいるから、あらためてキリスト教とは何かを問うてみたい。 前々回に述べたように、イエスは教会の中に生きており、教会を通して働いて救いのわざを続けておられる。しかし、その姿を肉眼で見ることはできない。教会の中にイエス・キリストを確認できるのは「信仰」だけであって、信仰がなければ教会の外観をもってキリスト教を判断するしか手はないわけである。

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「仕えられるためではなく、仕えるため」(マルコ10:45 )

4月は新生活、新たなスタートの月です。 これは少なくともここテキサス州・サンアントニオでは顕著に見られます。 天気は暖かくなり、緑はますます青くなり、ブルーボネットが満開になり、イースターを迎えています。 最近、私はサンアントニオに来て春とイースターを経験できることを嬉しく思います。 さて、司祭が聖週間に休暇をとるのは珍しい機会だと思います。 今年、私は宣教地である日本を離れ、聖なる過越の三日間とイースターを経験する機会に恵まれました。 私が最も印象に残ったことの一つは、聖木曜日の「洗足式」でした。司式者は数人の足を洗った後、会衆に同じことをするよう勧めました。 恥ずかしがらずに典礼に参加する多くの人々が前に出て行く姿は美しかったです。私は 小さな女の子がお父さんの足を洗っているのを見て感動しました。 彼女の顔に浮かんだ笑顔は父親への愛を表していたと思います。 少女は足を洗うことの意味を理解していなかったかもしれませんが、父親にしたことは彼女の記憶に残ると思います。

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