日本 プロライフ ムーブメント

過去から今につながる薬害を安易にわかったつもりにならない


本日8月24日は「薬害根絶デー」です。

1999年8月24日に当時の厚生省が薬害エイズを反省し、薬害を繰り返さないと誓ったことで定められた日だそうです。

毎年、この日は厚労省前で薬により健康被害を受けた方々からの言葉を厚労省へ届け、それを受けて厚生労働大臣が薬害根絶の誓いを改めて行ったのちに、近くで公開で行う集会が行われたのち、リレートークという被害を受けた方々が順番に厚労省前で思いを話すという時間が設けられています。今年で第27回目になるのだそうです。

しかし、私個人が感じるのは、厚労省にとってこのイベントがいかに形骸化してしまっているか、ということです。

現・厚労省は薬害を薬害エイズを発生させた時の経験や反省を持っていない人達によって運営されているのかもしれませんが、もはや薬害を繰り返さないどころか、現在進行形で薬害を起こす方向に一直線で突き進み、もはや自分では止められない状況となってしまっているように思えてしまいます。

だからもはや薬害根絶を目指すには厚労省にどれだけ働きかけてものれんに腕押しで、誠実に取り組むふりをして不誠実を繰り返すであろうことは少なくとも私の中では目に見えていますが、この薬害根絶デーの意義があるとしたら、大多数の国民の意識を変えることではないかと思っています。

ただそれも正直言ってなかなか厳しい道のりです。なぜならば、多くの人にとって薬害というものは「他人事」のように感じられてしまうからです。

本当は自分自身と密接に関わっていることであるにもかかわらず、です。

偽善の医療に対して公的資金と称した、江戸時代の年貢と本質的には変わらないようなみんなからほぼ強制的にしぼりとった社会保険料が、国民に安心安全の医療を届けるふりをして、さらに国と一体化した既得権益集団が自らの利権とともに大多数の庶民との格差を拡大させる方向へと使われているという社会構造にあることにほとんどの人は気づいていないでしょう。

そのような形でまだ病院に関わっていない人もお金という形で貢献させられ、すでに薬を飲んでいる人達はサブスクビジネスよろしく、治すふりをして永遠に病院へ通わせ続ける仕組みへと取り込まれてしまっています。

広い目で見た場合、薬害の温床というのは、ごく少数の薬害被害者の中で起こっているわけではなく、現行の医療の仕組みの中にいくらでも張り巡らされてしまっていると考えてもいいくらいでしょう。

そしてそうした偽善医療の象徴的存在であり、逆に言えば10年を超える 裁判での戦いを経て、医療の歪みを是正させるための切り札のような位置づけとなっているのがHPV ワクチン問題であり、この裁判で負けることがあれば、これからどんな薬害が発生しても、「(薬を使用した)本人側の問題」だと解釈され、どれだけ薬害の妥当性を主張しても現実的には検証不可能な基準によって棄却される傾向がこれまで以上に強化されることは必至の流れとなっていると思います。


どうすれば、この絶望的に薬害が他人事化されている状況を変えていくことができるのでしょうか。

他人と過去は変えられない」という言葉がありますが、こういう時こそ自分が変わるべきだと私は考えています。

私は医者を中心とする専門家の人達に対して、「HPVワクチンを推進する論文の表面部分だけしか読んでいない(に違いない)」ことを批判する気持ちがありますが、それと同じように過去の薬害の歴史を、私は表面上知っているつもりになっていなかったかとふと振り返ります。

サリドマイドも、スモンも、薬害エイズも、もちろん知識としては知っています。しかしその詳細をきちんと理解していたかと言われれば、「過去にそういう薬害があったけれど、現在は問題は解消している」かのような認識でいてしまわなかったかという反省があります。

この薬害根絶デーを機に、私自身が過去の薬害について真剣に学び直し、そしてきっと今につながるであろう教訓を学びとり、これからの行動につなげていきたいと考える次第です。

そのことであわよくば一緒に動き出してくれる人が一人でも増えればいいなと思います。



Shuugo・Tagashira(タガシラ シュウゴ)

田頭 秀悟

オンライン診療医

出典 たがしゅうブログ

主体的医療ダイアロジカルスクール(Proactive Med Dialogical School)

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