日本 プロライフ ムーブメント

子どもたちを私のもとに来させなさい。妨げてはならない

Laffitte , Jean (ラフィット・ジャン) 教皇庁家庭評議会局長 講演日 2010年10月17日 講演場所 イグナチオ教会 出典 エマヌエル共同体 許可を得て複製  (司会) 今日はローマから教皇庁家庭評議会局長のジャン・ラフィット司教様をお迎えしました。 本日の講演会のテーマは「子どもたちを私のもとに来させなさい。妨げてはならない」です。 司教様は、フランスのサントマリーで1952年にお生まれになり、現在58歳です。 1989年21年前に司祭に叙階され、2009年10月に教皇庁家庭評議会の局長に任命され、 12月12日に司教に叙階されました。カトリック信徒の団体である、エマヌエル共同体のメンバーでもおられます。 

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「いのちを懸命に育てまもる生き物の感動物語」

Komiyama,Enko (コミヤマ・エンコ)小宮山 延子カルメル在世会日本管区顧問許可を得て複製  この地球の陸上、そして海中では刻一刻と新しい命がうまれ、はぐくまれている。 自然環境とその生きとし生ける命の大切さに関心が寄せられている今、 二つの生き物の雄が命の誕生にかかわる物語を皆さんと分かち合いたいと思います。 

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Kischer, C. Ward (C. ウォード・キッシャー) 「脚注は英語の記事を参照。」 許可を得て複製 英語原文より翻訳: www.lifeissues.net いのちの始まりとその連続体の確立は、生物学者(発生学者)にとって理解が難しい事実ではない。残念ながら、これらの事実は、政治的な見解に都合がいいように再解釈、再定義されてきた。したがって、ヒト発生学は、社会法律的・政治的な声明として書き直される危険に面している。 

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議論に必要なのは事実と道徳性

Keeler, William (キーラー・ウィリアム) 許可を得て複製 英語原文より翻訳: www.lifeissues.net 現代人が科学と技術の進歩に眩惑されるのも無理からぬことである。しかし、こういうときだからこそ、折に触れて現状を振り返り、科学技術の「進歩」が人類にとって後退を意味するものでないか自問することが必要である。 

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ヒト胚も生きる権利をもつ人間です!

Reiko Iwashimizu (岩清水 玲子) 許可を得て複製  二十世紀後半から遺伝子操作や細胞融合など、生命科学(ライフサイエンス)の発展に伴って、生命をどこまで人為的に操作すべきか.あるいは個人の生命の尊重などの問題が、従来の生命観では対処できなくなってきた。このような生命の倫理上の問題を扱う専門分野が、バイオエシックスである。これはギリシャ語のバイオス(bios=生命)とエシケ(ethike=倫理)からきた造語と、国際化新時代の外来語辞典で知った。 

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「白衣の天使」が「カラフル天使」に

Itonaga, Shinnichi (イトナガ・シンイチ )糸永真一司教のカトリック時評折々の想い2007年6月6日掲載2016年12月10日帰天許可を得て複製  先日の定期診察で採血をしてくれた看護師は緑の衣服を着けていた。隣で採血していた看護師は真っ赤な服だった。 何か変な感じがして、思わず「もう白衣の天使ではないのですね。なんと呼んだらいいんでしょう?」とつぶやいたら、「 先日ある会合でカラフル天使と呼ばれました」という返事が返ってきた。「なるほど、そういえばそうですね」 と答えたものの、親しんできた看護婦さんから看護師さんに変わってまだ十分心の整理がつかないうちに、 白衣の天使がカラフル天使に変身する。長生きしているといろんなことに出会う。 

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エロスと甘え「求める愛」をめぐって

Itonaga, Shinnichi (イトナガ・シンイチ )糸永真一司教のカトリック時評折々の想い2007年5月10日掲載2016年12月10日帰天 許可を得て複製  「エロスと甘え」とは奇妙な取り合わせだが、最近読んだ本の中でこの二つは「求める愛」という表現の中で一つにつながったのである。その本とは、一つは教皇ベネディクト16世の回勅『神は愛』(2005年・邦訳はカトリック中央協議会)であり、もう一つは土居健郎の『続「甘えの国」』(2001年、弘文堂)である。これは、独りでは生きられない人間本来の姿を理解するうえできわめて重要だと思うので、あえて話題にしたい。 

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人間の真実と幸福はどこに?

Itonaga, Shinnichi (イトナガ・シンイチ )糸永真一司教のカトリック時評2013年9月25日掲載許可を得て複製  どのような形であれ、幸福を求める人間は「神を渇望する」存在であると言えよう。 真の幸福は神のうちにのみあるからである。問題は、神を求めていながら神を知らないことであり、 自分が求める幸福が神のうちにあることを知らないことである。 

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世界平和は一人ひとりの心に始まる

Itonaga, Shinnichi (イトナガ・シンイチ )出典 糸永真一司教のカトリック時評2012年11月16日掲載許可を得て複製  今年も世界平和について考える季節がやってきた。平和といえば、いきなり国際平和や戦争自体を考えがちだが、 平和は一人ひとりの心に始まる。心の平和という基礎の上に世界平和を築くことも忘れてはならない。 

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結婚と家庭は神が定めた制度

Itonaga, Shinnichi (イトナガ・シンイチ )出典 糸永真一司教のカトリック時評http://mr826.net/psi/catholic/904e53bb30ed6-24984c/120401/2012年11月16日掲載 許可を得て複製  第2バチカン公会議(1962-65)は現代世界憲章の第2部で、「若干の緊急課題」として結婚と家庭、文化、 経済社会、政治共同体、そして平和の問題を取り上げて論じている。今回は「結婚と家庭」の問題を取り上げる。 

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「神聖にして侵すべからず」

Itonaga, Shinnichi (イトナガ・シンイチ )出典 糸永真一司教のカトリック時評2012年11月16日掲載許可を得て複製  教皇の平和の日メッセージを読み、人のいのちの尊厳を考えながら世界を眺めると、戦争やテロ、デモや弾圧、中絶や虐待 、他殺や自殺など、そこは人命の軽視や侵害に満ちていた。そして標記のフレーズが脳裏に浮かんだ。 

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臓器提供は人間愛の行為

Itonaga, Shinnichi (イトナガ ・ シンイチ) 出典 糸永真一司教のカトリック時評 臓器提供は人間愛の行為 2009年11月10日掲載 許可を得て複製  さる7月13日、参議院本会議において、臓器移植法改正案(いわゆるA 案)が可決され、成立した。これによって、わが国では脳死が一律に人の死とされ、また本人の意思が不明な場合は、 家族の書面による同意があれば、臓器移植が可能となり、15歳未満の臓器摘出と移植も容認されることになる。

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真に幸福な人間とは誰か

Itonaga, Shinnichi (イトナガ ・ シンイチ) 出典 糸永真一司教のカトリック時評 2009年10月28日掲載 許可を得て複製  10月ともなれば、南国鹿児島にも秋が来て、わが家の庭の木々の落ち葉かきに忙しくなる。ひらひらと舞う落ち葉の一つにも人生の無常を感じ取る仏教徒ならずとも、やはり秋は人生の終末を想い、本当の幸せはいずこにと問う季節である。

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「いのちの聖域」への生殖医療の介入新事情

Itonaga, Shinnichi (イトナガ ・ シンイチ)出典:糸永真一司教のカトリック時評2014年1月15日掲載許可を得て複製  旧ろう30日付の朝日新聞は、「卵子で遺伝子一括診断 数千種類の病気 精度9割以上」の見出しで新しい生殖医療を米 ・中の大学が開発したと報じた。結婚した夫婦だけに保留された“いのちの聖域”への医療技術の介入新事情である。 

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「命の私物化」という語を読んで

Itonaga, Shinnichi (イトナガ ・ シンイチ)出典;糸永真一司教のカトリック時評2010年11月12日掲載許可を得て複製  「命ってちょっとの間与えられているというか、誰もが借りているだけ、という気がしているんですね。だから、 いつか返す時が来る。ところが、ついこれは俺の命、って所有化しちゃうでしょう人間は。命を私物化すると「返さーん」 とこだわりがでてくる」(文芸春秋誌3月号) 

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「新型出生前検査」をめぐって

Itonaga, Shinnichi (イトナガ ・ シンイチ)出典:糸永真一司教のカトリック時評2013年1月15日掲載許可を得て複製  「胎児の状態を知る『新型出生前検査』の臨床研究と応用をめぐる議論が盛んだ。この検査は、 妊婦の血液から胎児の特定の染色体の状態を知ることができ、 これまでの検査よりも妊婦の身体的負担が少ないことと検査精度が高いことが特徴である」 

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愛によって、愛のために

Itonaga, Shinnichi (イトナガ ・ シンイチ) 出典 糸永真一司教のカトリック時評 2009年11月10日掲載 許可を得て複製  金融バブルの破綻によって生じた世界同時不況の中で、多くの貧民層がその被害を受けたが、 こうした困難の中で人の情けもまた顕著になったような気がする。 企業の社会倫理を主張して起こされる社会企業の話はもとより、民間に見られる善意や愛の行動は、 マスコミに現れるものとは比較にならぬほど豊かに行われているのではないか。 今回はこの善意や愛のルーツに思いを馳せたい。 

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医療の限界と人間の希望

Itonaga, Shinnichi (イトナガ ・ シンイチ) 出典糸永真一司教のカトリック時評 2007年11月27日掲載 許可を得て複製  身体の医療は重要であるが、そこには様々な制約や限界がある。しかし、キリスト教信仰は「究極の健康」と「いのちの開花・充満」を約束する。 

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東日本大震災と「いのち」の神秘

Itonaga, Shinnichi (イトナガ ・ シンイチ) 2011年6月10日掲載 出典『糸永真一司教のカトリック時評』 許可を得て複製  物資文明の豊かさを享受してきた日本人は、突如襲ってきた大震災によって人間のはかなさをあらためて思い知らされた。しかし同時に、人間のいのちをいとおしむ心もまた強く意識されたのではないか。そこで、いのちとは何か、その神秘を考えてみよう。 

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人間共同体の危機とその対策

Itonaga, Shinnichi (イトナガ ・ シンイチ) 『糸永真一司教のカトリック時評 』 2010年1月12日 掲載  出典 許可を得て複製  「結婚しなくてもいい」70パーセント、「子ども要らない」最高42パーセント、「一人暮らし」全世帯の34. 4パーセント、「孤独を感じる」15歳29.8パーセント、09の年間自殺者三万人超。 これらは昨年の暮れあたりから新聞に出てきたフレーズの数々である。「人間共同体の危機」を感じさせる。 これにどう対処すればよいか。 

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生命の始まりについて

Itonaga, Shinnichi (イトナガ ・ シンイチ) 『糸永真一司教のカトリック時評 』 2008年3月10日 掲載 http://www.mr826.net:8080/psi/catholic/0711-0810/751f547d306e59cb307e308a306b306430443066/ 許可を得て複製  「カトリックの影響が強いドイツでは、法律で胚の作製や研究利用を厳しく規制しているが、(中略)わが国には、こうした大原則はない。科学技術の進歩を後追いする形での法や指針があるだけだ。この機会に、宗教や哲学、科学などの学問の垣根を越えた幅広い英知を結集し、国民の合意を得るべく公開の場で「人」の始まりや終りを論じてみてはどうだろう」。

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子どもは親だけの責任ではない – こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)が提起したもの

Itonaga, Shinnichi (イトナガ ・ シンイチ) 『糸永真一司教のカトリック時評 』 2007年6月10日 掲載 http://mr826.net/psi/catholic/0611-0710/070615/ 許可を得て複製  こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)の運用が始まった。赤ちゃんポストについては反対論や慎重論もかなりあったが、賛成論が次第に大勢を占めるようになったという。今度の企ては、いのちの尊厳や、子育てに困難を背負う孤立した母親たち思い出させ、子どもたちの養育を引き受けたいという善意を呼び覚ましたから、まさに摂理的であったといえる。

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衰えぬ人命軽視の風潮

Itonaga, Shinnichi (イトナガ ・ シンイチ) 『糸永真一司教のカトリック時評 』 2007年6月4日 掲載 http://mr826.net/psi/catholic/0611-0710/070601/ 許可を得て複製  長崎市長銃殺事件や米国の大学における大量銃殺事件は衝撃的であった。しかし、このところ中近東その他における自爆テロやその報復をはじめ、内外における殺傷事件が報道されない日はないほど日常茶飯事となり、当事者を別にすれば、あまりにも当たり前のことで、もはや衝撃的ですらなくなった感がある。この深刻な事態は、単に銃規制で解決されるような生易しいものではなく、もっと根本的な対策が求められているように思う。 

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いのちの神秘とその召命

Itonaga, Shinnichi (イトナガ ・ シンイチ) 『糸永真一司教のカトリック時評』 2007年2月15日掲載 http://mr826.net/psi/catholic/0611-0710/070215/ 許可を得て複製  いのちは神秘である。そして、いのちの神秘の解明は有史以来、人類の根本的な課題であった。そのいのちが、今日も、さまざまに脅かされ、虫けらのように殺害されている。だから、あらためていのちの神秘と召命について根底から問い直さなければならない。 

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あらためて問う、胎児は人間か

Itonaga, Shinnichi (イトナガ ・ シンイチ) 2009年4月26日掲載 『糸永真一司教のカトリック時評』 http://mr826.net/psi 許可を得て複製  さる2月、この欄で「オバマ大統領、妊娠中絶を容認」と題した記事を公開したが、これに対していくつかのご意見をいただいた。人工中絶を選択する女性に対する同情と同時に、厳しい倫理を押し付けて自分は何もしないとして教会を非難する言辞が中心であったように思う。人工妊娠中絶についてこれを容認する意見があることはわたしも十分承知しており、あえて反論するつもりはないが、もう少し教会の立場を説明しておきたいと思う。 

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小さないのちが尊ばれないわけ

Itagaki, Tsutomu (イタガキ ツトム) 板垣 勤 カトリック会津若松教会司祭 許可を得て複製  私たちは「いのち」や「平和」の尊さについて話し合うことがあります。世の中が何かと物騒でせわしなく、人の心を不安にさせることが多い現代において、「いのち」と「平和」について語られることが増えるばかりです。 

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『生命の尊厳倫理』と良心にもとづく産婦人科医療に迫る国際バイオエッシクスの脅威

ダイアンヌ・アーヴィング医学博士 英語原文より翻訳: www.lifeissues.net いま何よりも必要とされているこのような会議(「産婦人科の未来――良心にもとづく医療教育を受け、良心にもとづく医療をおこなう本質的人権」)に参加できることを光栄に思う。現在、カトリック系の医療機関に、そして世界国々のあらゆる社会にはなはだしい差別と圧力、そして差し迫った脅威が存在している。本会議の参加者はその目撃者となっている。

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TOKYO 2020 LIFE APPEAL

Ikeda Masaaki (イケダ マサアキ)池田 正昭出典 ikedam2020年7月21日許可を得て複製  ワシントンD.C.のMarch for Lifeに触発されて、2014年から毎年7月に東京でマーチフォーライフをおこなってきました。全米でabortionが合法とされた日に連邦裁判所を目指して歩くD.C.のマーチを真似て、日本で中絶が合法とされた日に国会議事堂を目指して歩くことにしました。日本で中絶が合法化されたのは1948年7月13日です。7月13日とはどういう日でしょうか。カトリック信者ならお分かりかもしれませんが、ファティマで聖母が子どもたちに地獄を見せたのが1917年の7月13日でした。その30年後の1948年7月13日は、日本の地獄の始まりです。優生保護法という法律の成立ととともに、産まれる前の赤ちゃんの大量殺戮が始まりました。第二次世界大戦が終わった後の「団塊の世代」と呼ばれる日本のBaby Boomerはわずか3年しか続きませんでした。すぐさまKilling Baby Boomerに取って代われたからです。その法律は、優生思想のもとに人口削減計画をすすめる目的で導入されました。

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マーチフォーライフ TOKYO 2020

Ikeda Masaaki (イケダ マサアキ)池田 正昭出典 ikedam2020年5月20日許可を得て複製  (*1) 国連は「誰一人取り残さない」と宣言し、 17の持続可能な開発目標SDGsを掲げた。 2015年、国連サミットにおいて「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、「誰一人取り残さない」世界の実現に向け、人類が2030年までに達成すべき17のゴールが定められました。誰かの犠牲のうえに成り立つ偽りの平和を世界は否定したのです。個々の17のゴールはさておき、その大前提に「誰一人取り残さない」という崇高な理念を打ち出したことは、国連と世界にとって歴史的な一歩と言えるでしょう。 

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