日本 プロライフ ムーブメント

「待降節」

カトリック教会が11月27日から「待降節」に入りました。それは、クリスマスを待望する日が始まったということです。

待降節にあたり、聖書は、「目を覚まして祈ることの大切さ」を教えています。目を覚ましている状態とは何でしょうか。教皇フランシスコによると、それは、気をそらせることなく、注意しているということであります。すなわち、「心が鈍くならないように」、霊的生活が生ぬるいものにならないようにということです。自分の精神を鈍くしているものは何なのか、自分の生き方を麻痺させている生ぬるさは何なのか、自分を地面に押し付けて頭を上げることを妨げている悪い習慣は何なのかを自問するのは有意義なことであると思います。

私たちはクリスマスを待ち望むアドヴェントの期間を大事にし、自分の心、神さまを信じる信仰を見つめ直してみましょう。 忙しい生活の中で、もしかしたらカトリック信者としての信仰が眠り込んでしまいそうになっているかもしれません。私に何が任されているのか、それを意識していないと自分の欲のために一時的なことに心が奪われ、表面的なことに目が奪われてしまいます。このような状態は、目を開けていても信仰の上では眠っていることになります。ですから、「目を覚ましていなさい」という聖書のことばは、信仰に目覚める問いかけを促しているように思います。どうか今年の待降節が、私たちの心と神さまへの信仰を新たにする助けとなりますように。

黙想のために:

  • あなたの生活の中の「待降節」、つまり「待つ時期」はどこですか?
  • 「待降節」はあなたの一部になっていますか?どの部分でしょうか?
  • どういう出来事、どういう態度、どういう関わりがあなたの「待降節」ですか? あなたの「待降節」は必ずしも11月の終わりからクリスマスの日までではないかも知れません。
  • イザヤ預言者のことば {「どうか、あなたが天を裂いてくださるように..」63:19b } は、緊急時の叫びに聞こえますが、待っている人の叫びです。

あなたの生活の中で「待つ」ことはありますか?

例えば、大事な人を待つこと、子供の帰りを待つこと、単身赴任から帰って来る夫を待つこと、平和が実現するように待つこと、親戚に合うために長い旅を期待の内にすることは、すべてあなたの中の「待降節」です。

Bradly Rozairo(ブラッドリー • ロザイロ)
オブレート会管区長

出典 聖母献身線協会(日本オブレートサイト)

Copyright ©2022年11月29日
2023年12月25日許可を得て複製