日本 プロライフ ムーブメント

日曜論壇 なんのための改名か!

Genyu Sokyu (ゲンユウ ソウキュウ )玄侑 宗久(芥川賞受賞作家、臨済宗僧侶)「福島民報」福島民報社出典 日曜論壇 23回2008年4月13日号許可を得て複製   このところ、聾学校を「聴覚支援学校」と改名しようとして、当の聾学校の人々の反撥を招いている。つまり、彼らは「 聾」という言葉に誇りさえ持っているのに、「支援されるべき」人々と見られたことでその誇りが傷つけられたのである。

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約束

Genyu Sokyu (ゲンユウ ソウキュウ )玄侑 宗久(芥川賞受賞作家、臨済宗僧侶)「福島民報」福島民報社出典 日曜論壇 16回2007年1月28日号許可を得て複製  人はさまざまな約束をしながら生きている。明日の約束もあれば、死ぬまでにきっと、という誓いのようなものもある。 キリスト教圏には神との契約という考え方があるが、これだって約束の一種に違いない。 

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日曜論壇 母から子への手紙

Genyu Sokyu (ゲンユウ ソウキュウ )玄侑 宗久(芥川賞受賞作家、臨済宗僧侶)「福島民報」福島民報社出典 日曜論壇 15回2006年11月17日号 許可を得て複製  毎年、猪苗代町が主催する「母から子への手紙」コンテストの審査に関わっている。これはアメリカ留学中だった野口英世に宛てて書かれた母シカさんの手紙に因み、母が子を想う切々たる慈愛の気持ちを現代日本で掘り起こしたい、という主旨の募集なのだろうと思う。 

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日曜論壇 母から子への手紙

Genyu Sokyu (ゲンユウ ソウキュウ )玄侑 宗久(芥川賞受賞作家、臨済宗僧侶)「福島民報」福島民報社出典 日曜論壇 15回2006年11月17日号 許可を得て複製  毎年、猪苗代町が主催する「母から子への手紙」コンテストの審査に関わっている。これはアメリカ留学中だった野口英世に宛てて書かれた母シカさんの手紙に因み、母が子を想う切々たる慈愛の気持ちを現代日本で掘り起こしたい、という主旨の募集なのだろうと思う。 

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日曜論壇 無鉄砲と、鉄砲

Genyu Sokyu (ゲンユウ ソウキュウ )玄侑 宗久(芥川賞受賞作家、臨済宗僧侶)「福島民報」福島民報社出典 日曜論壇 14回2006年9月17日号許可を得て複製  この夏、二人の青年がお寺に別々に訪ねてきた。一人は滋賀県から、もう一人は埼玉県からだ。 なぜ二人を一緒に語るのかというと、二人とも自転車でやってきたのが新鮮だったからだ。 

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日曜論壇 木瓜と認知症

Genyu Sokyu (ゲンユウ ソウキュウ )玄侑 宗久(芥川賞受賞作家、臨済宗僧侶)「福島民報」福島民報社出典 日曜論壇 12回2006年5月14日号許可を得て複製  庭先に木瓜(ボケ)が、みごとに赤く咲いている。木瓜の花の、無邪気で爛漫な様子は、以前はどうしても「痴呆症」 を想起させた。痴呆症を「ボケ」と呼んだとき、人はやはりこの花を想い描いたのではないかと、疑いなく思えたものだ。 つまり多少のトゲはあるものの、それは人を明るくする無邪気さに溢れていた。 

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危うい優生思想

Genyu Sokyu (ゲンユウ ソウキュウ )玄侑 宗久(芥川賞受賞作家、臨済宗僧侶)「福島民報」福島民報社出典 日曜論壇 71回2017年5月28日号許可を得て複製  デザインベビーという言葉が使われるようになって久しい。アメリカではノーベル賞受賞者の精子を高く買い、美人でグラマラスな女性の卵と受精させる、というのもあながち冗談ではないらしい。 

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日曜論壇 「満」と数え年

Genyu Sokyu (ゲンユウ ソウキュウ )玄侑 宗久(芥川賞受賞作家、臨済宗僧侶)「福島民報」福島民報社 出典 日曜論壇 11回2006年3月12日号許可を得て複製  最近の新聞の死亡記事は、満年齢で書かれることが多い。うちの寺では死亡年齢を「数え年」で書くため、 ちょっとした混乱が起こることもある。まぁ混乱といったって、生き返るほどのことはないが……。 

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いくつもの春

Genyu Sokyu (ゲンユウ ソウキュウ )玄侑 宗久(芥川賞受賞作家、臨済宗僧侶)「福島民報」 福島民報社 2006年1月8日号出典 日曜論壇 10回許可を得て複製  日本人は何度も春を祝う。  お正月には「頌春」とか「寿春」と書き、もう春を祝っている。また節分は本来一年に四回あり、立春、立夏、立秋、 立冬の前日をすべて「節分」と呼ぶのに、特に立春の前日だけを行事として祝う。   

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日曜論壇 ネコとヒトの教育

Genyu Sokyu (ゲンユウ ソウキュウ )玄侑 宗久(芥川賞受賞作家、臨済宗僧侶)「福島民報」 福島民報社 2005年2月20日号出典 日曜論壇 9回 許可を得て複製  最近、どうも屋根裏にネズミがいるようだ。本堂の屋根裏にはハクビシンがいるからそちらには行かないのだろうが、 庫裏ではときどきネズミが何かを転がして遊んだりする。 

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帰りなん、いざ!

Genyu Sokyu (ゲンユウ ソウキュウ )玄侑 宗久(芥川賞受賞作家、臨済宗僧侶)「福島民報」 福島民報社 2004年12月12日号出典 日曜論壇 4回 許可を得て複製  つい先日まで、福島県立美術館で「田園の夢」と題する展覧会が開かれていた。 その展覧会の副題についていたのが標記の言葉である。 

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働くことが自然な日本人 ー「自分を見くびってはいけない」 玄侑宗久が語る仕事-4 (完)

Genyu Sokyu (ゲンユウ ソウキュウ )玄侑 宗久(芥川賞受賞作家、臨済宗僧侶)asahi求人Web Asahiコラム 仕事力(4)出典 朝日新聞 インタヴュー記事2011年6月26日掲載許可を得て複製  「食べる」「寝る」と同じ。「仕事」は基本的な欲求  世界でもまれな気質ですが、日本人にとって働くことは決して苦役ではありません。欧米や他の国々の「ワーク」は、ノルマや義務を意味することが多いですが、日本人には、生きている限り働くことは当たり前で、寝食と何も違わない。外国の人々から「ワーカホリック」と非難を込めて呼ばれても、実はピンとこないというのが本音ではないでしょうか。 

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「自分を見くびってはいけない」 玄侑宗久が語る仕事-3

Genyu Sokyu (ゲンユウ ソウキュウ )玄侑 宗久(芥川賞受賞作家、臨済宗僧侶)asahi求人Web Asahiコラム 仕事力(3)朝日新聞 インタヴュー記事2011年6月19日掲載許可を得て複製  システムが壊れたら人間力しかない  このたびの東日本大震災では、多くの人が家や仕事環境を失いました。 私の住む福島県三春町にも避難してきた方々が多いのですが、 家だけではなく土地も失っていますから農業を再開しようにもかなわず、漁業はもちろん難しい。 それぞれの町の被害も甚大ですから、勤め先を失った若い人も数え切れないでしょう。 将来の計画が崩れ去ったと嘆くかもしれませんが、だとすれば別の道を見つけるしかありません。 進むべき道は自分の頭で思い描いていたことだけではないし、少ない経験の中で考えていた将来がベストとは限りません。 

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「本来の自分」信仰を捨てよう ー「自分を見くびってはいけない」 玄侑宗久が語る仕事-2

Genyu Sokyu (ゲンユウ ソウキュウ )玄侑 宗久(芥川賞受賞作家、臨済宗僧侶)朝日新聞  インタヴュー記事asahi求人Web Asahiコラム 仕事力(2)2011年6月12日掲載 許可を得て複製  多くの職業現場を体験した20代 小説家とかお坊さんにとっては、どんな体験も肥やしになると考えて、私はさまざまな仕事に就きました。たぶん全体を知った上で仕事を選択した、というス タンスをとりたかったのでしょうね。ナイトクラブで水商売もしてみたし、土木作業もやりました。この機会にやらなければ一生しないだろうと思ったのがセー ルスマン。当時ワンセット二十数万円した英語教材を売るのですが、営業成績は悪くないのに売れるたびになぜかすまないような思いにとらわれる(笑)。 

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迷う時間の大切さー「自分を見くびってはいけない」 玄侑宗久が語る仕事-1

Genyu Sokyu (ゲンユウ ソウキュウ )玄侑 宗久(芥川賞受賞作家、臨済宗僧侶)朝日新聞  インタヴュー記事asahi求人Web Asahiコラム 仕事力(1)2011年6月5日掲載許可を得て複製  宗教か、文学か私は長く悩み続けた  10代の頃には、ものを書きたい気持ちが生まれていたのですが、 その一方で家を継いで坊さんにならなくてはいけないのかという重い気分も抱えていました。 答えを出しようもなく模索していた高校時代に、哲学者の星清先生に出会います。 

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不自由ゆえの飛翔

Genyu Sokyu (ゲンユウ ソウキュウ)玄侑 宗久(芥川賞受賞作家、臨済宗僧侶)出典 玄侑宗久エッセイ集中日新聞・東京新聞・北海道新聞・北陸中日新聞連載2012年5月うゐの奥山 第2回 許可を得て複製  三月から四月にかけて、いたく体調が悪かった。左手の小指と薬指が痺れだし、整体や鍼、整形外科のお医者さんにも診てもらったのだが、一向に改善しないのである。

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みんな同い年

Genyu Sokyu (ゲンユウ ソウキュウ ) 玄侑 宗久(芥川賞受賞作家、臨済宗僧侶)出典 玄侑宗久エッセイ集中日新聞・東京新聞・北海道新聞・北陸中日新聞連載2012年4月うゐの奥山 第1回 許可を得て複製  「うゐの奥山」というタイトルで連載することになった。これはご承知のように、「いろは歌」に出てくる言葉である。

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第3回 日曜論壇 ウォーキング・サピエンス

Genyu Sokyu (ゲンユウ ソウキュウ )玄侑 宗久(芥川賞受賞作家、臨済宗僧侶)出典 玄侑宗久エッセイ集「福島民報」2004年10月10日号日曜論壇第3回 許可を得て複製  最近はウォーキングがブームと云っていいだろう。歩くことが目的で歩いている人をよく見かける。 

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タケノコ狩りと自立について

Genyu Sokyu (ゲンユウ ソウキュウ )玄侑 宗久(芥川賞受賞作家、臨済宗僧侶)出典 玄侑宗久エッセイ集 「福島民報」2004年8月8日号日曜論壇第1回許可を得て複製  ふつうタケノコは、「採る」ものであって「狩る」ものではない。しかし竹藪が広く、食べきれない分を宅配便で知人に 送ってもなお出てくる余分については、もう「狩る」しかない。うちでは、「やっつける」とも言っている。柄の長い鎌や 、長靴を履いた足そのものが武器になる。エイヤっと、切ったり蹴ったりして廻るのである。 

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偉くなった私たち

Genyu Sokyu (ゲンユウ ソウキュウ) 玄侑 宗久(芥川賞受賞作家、臨済宗僧侶) 出典 玄侑宗久エッセイ集第7回 許可を得て複製  昔から、子どもが生まれる直前の夫の様子は、サマにならないものと決まっていた。痛みも実感もないのに、 まもなく自分の境遇にとてつもない変化が起こる。これほど落ち着かない時間が男の人生に他にあるだろうか。 

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