#薬を無くす顧問薬剤師伊庭聡(いばさとし)です。
最近よく聞く、鼻から噴霧するインフルエンザワクチン 【フルミスト】 注射じゃない。鼻からシュッとするだけ。子どもにとっては楽に見えるかもしれません。でも、接種する前に知っておいてほしいことがあります。
フルミストは、【弱毒生インフルエンザワクチン】です。つまり、生きたウイルスを弱くして鼻の中に噴霧するワクチンです。そして、PMDAの添付文書にははっきり書かれています。【飛沫または接触により、ワクチンウイルスが水平伝播する可能性がある】ということ。つまり、接種した本人だけでなく、周りの人へワクチン由来のウイルスが伝わる可能性がある。ということです。
だから添付文書では、接種後1〜2週間、重度の免疫不全者との密接な接触を「可能な限り避ける」よう注意されています。さらに、海外の試験では、接種25日後にもワクチンウイルスが検出されています。そのため、【接種後4週間以内はワクチンウイルスが残っている可能性】まで記載されています。
さらに興味深いデータがあります。海外の託児所で行われた試験では、フルミストを接種した子どもから、接種していない子どもへ、実際にワクチン由来のウイルスが伝播した例が確認されています。推定された伝播確率は、【0.58%】高い数字ではありません。でも、ゼロでもありません。ここが重要です。
こうした情報を知らずに、「注射じゃないから楽」「鼻からシュッとするだけだから安心」というイメージだけで選んでしまうことです。特に、家族に免疫機能が大きく低下している人。治療で免疫を抑えている人。乳児。こうした人がいる家庭では、接種する本人だけでなく、【その周りまで考えて選ぶ】必要があります。
国が言うから、医師が言うから「みんなやっているから」ではなく、メリット。リスク。家族への影響。そこまで知ってから選ぶ。鼻から入れるワクチンだからこそ、鼻から何が出るのか。そこまで調べる。これも、僕が伝えたい「正しい選択」です。あなたは、フルミストに「周囲への伝播の可能性」が添付文書に書かれていることを知っていましたか?コメントで「知らなかった」または「知ってた」と教えてください。
Iba Satoshi (イバ サトシ)
薬剤師
宝塚市市議会議員
Copyright © 2026年10月24日
2026年5月27日Messengerにて許可を得て複製