日本 プロライフ ムーブメント

学ぶべき時 「ある10代の母親の思い出」

私が妊娠していると知ったのは、1980年の夏だった。それは結婚して新しい家庭を始めようとしている人にとっては喜ばしい知らせなのだろうが、私の場合はそうではなかった。当時私は高校2年生で16歳だった。未婚でとてもこわがっていた。とてもとても恐怖心に満ちていた。私は緊張して、恐怖が体に染み込んで離れようとはしなかった。涙を流す以外はなにもできなかった。母親になんて言おう。 

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地球への警告:世界的人口危機迫る

この50年間、我々は世界を滅ぼす恐れがあると言われている人口危機に関する警告を浴びせられ続けてきた。政治家や人口統計学者は絶えず大惨事を予言し、マスメディアは「持続不可能な成長」と人口の激増について盛んに取り上げてきた。世界会議の場では人口問題がもたらす破滅と暗い影が勧告された。何百万ドルという資金が西側諸国の納税者や企業、莫大な資産を保有するフォードやロックフェラー基金などから、国連人口基金(UNFPA)や国際家族計画連盟(IPPF)といった機関につぎ込まれてきた。第三世界各国への西側諸国からの援助は、UNFPAおよびIPPFが指示した集団避妊法や断種手術(男性、女性にかかわらず)、そして中絶計画に彼らが合意するという条件のもとで定期的に行われてきた。

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「選択」した結果

どうして中絶についての記述には、中絶を実際に経験した女性達よりも、そうでない人によって書かれたものの方が多いのだろう?中絶の経験を持った女性達のそんな感情や思いは、読むのに悲しすぎるから?彼女達にとって書くのは辛すぎるから?彼女達の手記が、読んだ人を怒らせ悲しませるから?しかし、子どもを殺す事によって生じる感情と思いについては、本人の口から説明されるべきであろう。中絶するか、別の道をとるかを考えている女性は、その将来に何が待ち受けているかを知るべきである。 

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iPS細胞の発見は人類にとって「福音」となるのか?

今から4年くらい前の出来事だったと思う。山中伸弥教授がスタンフォード大学で講演 をするというメールが入った。講演の前々日のことだ。会場は300人ぐらいしか収容能力がない狭いホールで、 混雑が予想されるので15分前に到着した。すでに会場は一杯で、椅子席は埋まっており、仕方なく通路に座った。 

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幹細胞研究

  普通の人は、幹細胞に関する議論で当惑してしまう。胚盤胞、桑実胚、ミトコンドリア、細胞質など、高校の生物でもきちんと習ったことのないような単語が多数登場するからだ。しかし、生物学者でなくても、世界中の新聞を賑わせている幹細胞を巡る倫理的論争の重要性を理解することはできる。 

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