日本 プロライフ ムーブメント

我々が警告を発していた死のクリニックが誕生する!

小国オランダで、2,636件の強要された死(安楽死の事例)が報告されている。報告されていない事例も多数存在することは明らかである。多くの場合、患者は自分がそれを許可したわけでもなく、さらには自分の預かり知らないところで殺されている(オランダで行われた様々な調査からこのことがわかっている)。 

医学的殺人を「標準化する」動きはオランダだけでなく、世界的な機運になりつつある。通常の治療として以前から行われていた治療(アルツハイマー患者への食事の供給など)を高齢者や重度の障害を持つ患者に行わないことを正当化する研究を推進する流れがある。もうひとつ、認知症患者への提供が減少している治療として肺炎患者への抗生物質治療がある(すなわち肺炎患者を意図的に死なせようとしている)。「認知症治療における疑問の検証‐肺炎に対する抗生物質の使用は有害」を参照のこと: http://www.boston.com/news/local/massachusetts/articles/2010/07/13/study_questions_dementia_care/

オランダの2008年の人口は16,445,593で、2008年の人口が303,500,000の米国と比べて約18.45分の1である。米国の人口にその安楽死の数を当てはめてみよう:(18.45×2,636 =)約48,634人が米国で死を強要されることになる! 実際は、ここ米国の安楽死の件数はもっと多いと考えられる。 

この傾向が継続し、安楽死推進者の主張がまかり通る社会になれば、米国で安楽死が合法化されるかもしれない…数年前までは全く考えられなかった事態である。政府高官が「医療の合理化」として高齢者への医療制限を公に推進するようになれば、さらに事態は進み、安楽死擁護者は全国的に合法化されているという理由でさらに公然と安楽死を推し進めるようになるであろう。 

以前は終末期の患者の苦しみを取り除き、自然な死を待つ場所であったホスピスが、我々が長年懸念していた「死のクリニック」すなわち死刑場になるかもしれない…「ホスピス(手厚くもてなす場所)」として公に受け入れられていたものとは正反対の場所である。 

下記の記事を参照のこと、オンラインにも掲載されている:http://www.theglobeandmail.com/news/world/europe/article1669211.ece

Panzer, Ron (パンザ-・ロン) 
2010年8月12日 
英語原文 
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