日本 プロライフ ムーブメント

壊れた世界で感じる基本的な恐れ

日本の人口の約38%が60歳以上であると推定されています。70歳以上の人々は全体の22.2%を占めています。さらに、日本には100歳以上の高齢者が過去最多で95,119人います。この数字は2050年までに44万人に達すると予測されています。また、世界的に見ると、65歳以上の人口は2050年には16億人に達する見込みです。要するに、高齢化は不可逆的な世界的傾向なのです。中でも、80歳以上の人の数はさらに急速に増えています。私自身も今年85歳になります。

私たちの世代に共通する根本的な欲求は何でしょうか?簡単に言えば、年を取るほど、「老後」はもっと先にあると考えるようになります。私たちの基本的な恐れは「死ぬこと」です。

つまり、私たちは皆、できるだけ長く生きたいのです。だからこそ、健康に気を配り、危険を避けることが重要なのです。新聞で90歳や100歳を祝う人々の記事を読むと、私たちは嬉しくなります。彼らの健康で長寿の秘訣を知りたいのです。死をできるだけ先延ばしにしたいのです。

自分の死を極度に恐れ、いのちを保とうと極端な手段に出た人もいます。科学が死後に人間を蘇らせることが可能になったときに備えて、遺体を冷凍保存するサービスを提供する企業も存在します。ドイツの首都にあるスタートアップ「トゥモロー・バイオスタシス(Tomorrow Biostasis)」は、死後に遺体を冷凍保存するサービスを提供しています。また、「アルコー(Alcor)」は世界で最も古く、技術的にも最先端の冷凍保存企業です。

この比較的新しい分野には、現在クライオスリープ(冷凍睡眠)中の人がいるのでしょうか?現在、約500人がクライオニクスによって冷凍保存されています。米国には約300人、ロシアに50人、ヨーロッパには約100人がおり、アリゾナ州には30匹以上のペットも保存されています。

アリゾナ州スコッツデールの砂漠地帯では、147体の脳や遺体が液体窒素の中で凍結保存され、いつか蘇る日を待っています。この会社では遺体の冷凍保存に20万ドルの費用がかかります。サービスの質により価格は異なり、今後さらに高騰すると予想されています。詳細な統計情報は「こちら」をクリックしてください。

一部の投資会社では、蘇生後の生活に備えて信託を設け、お金を確保するサービスも提供しています。これはSF(サイエンス・フィクション)だと思う方もいるかもしれませんが、実際、全身保存には数十万ドルが必要で、クライオニクス(人体冷凍保存)は非常に高価な分野です。

では、人体冷凍保存は10億ドル産業へと成長しつつあるのでしょうか?世界の人体冷凍保存機器市場は2023年に223億ドルで、2024年には244億ドル、2032年には422億ドルに成長すると見込まれています。人気と需要の高まりに伴い、2027年までに人体冷凍保存分野の市場規模は174億ドルに達すると予測されています。この初期段階では、冷凍して「不死」を求める億万長者たちが主導しているのです。

現在、一部の科学者たちは、人間の意識をコンピュータプログラムにダウンロードし、死後も活動し続けることを可能にする技術の研究を進めています。さらに、そのプログラムをロボットにアップロードすることで、人工の身体で動き回ることも可能になると主張する者もいます。

また、老化を止める、あるいは逆行させる研究にも多額の資金が投入され、何百年も生きることを目指す試みが行われています。しかし、本当に人体冷凍保存は実現可能なのでしょうか?多くの科学者は、現在のところこれはSFであり、技術的には存在しないと明言しています。また、死んだ人間を蘇生させることが本当に可能になるのかについて懐疑的な見方が支配的です。

私たちができるだけ長く、あるいは永遠に生きたいと思うのは自然なことです。いのちは私たちが持つ最も大切なものの一つであり、神からの贈り物です。だからこそ、それを持ち続けたいのです。死ぬことを知ってはいても、自分が存在しない状態を想像することはできません。

しかし、神をこの話から排除すれば、億万長者たちは不死を求め続け、多くの人々に偽りの希望を与え続けるでしょう。ですが、神を話に戻せば、あなたは必ず死にます。これは絶対的な真実です。どんなことをしても、いくらお金を使っても、私たちは死ぬために生まれてきたのです。創世記3章19節にはこうあります。「あなたは塵でできており、塵に帰るのです。」この現実を受け入れることによってこそ、私たちはより充実した人生を、目的を持って生きることができます。

聖書とカトリック教会の教えを学び、黙想する中で、明白な真理に気づきます――私たちの肉体の死は終わりではないということです。私たちは旅の途中にあり、この人生は通過点にすぎません。旅人として、私たちは天国という最終目的地へ向かっています。死の瞬間が来ても、私たちの旅はこの世からあの世へと続いていくのです。いのちは終わりません。

素晴らしい知らせは、神が私たちに永遠に生きてほしいと願っていることです。しかし、神の計画は、科学者が実験室で作り出そうとしているものよりも遥かに偉大です。神は私たちに、痛みも苦しみもない世界で永遠に生きてほしいと望んでいます。病気や老化しない体で生きてほしいと望んでいます。そして、その場所は天国であり、そこでは復活し栄光を受けた体で生きることができるのです。

だからこそイエスは死からよみがえったのです。イエスこそが死に打ち勝った唯一の方です。イエスが死から甦ったとき、彼は人間の体を持っていましたが、それは栄光を帯びた体でした。復活後のイエスの体は、鍵のかかった扉を通り抜け、意のままに現れたり消えたりすることができる体でした。光の速さで、またはそれ以上の速さで動くことができる体でした。彼はもはや地上の体が持つ限界に縛られることはありませんでした。そして最も重要なことは、イエスが死から甦った後、彼はもう二度と死ぬことがないということです。

それこそが、神を信じる私たちが待ち望む未来です。死後、私たちの魂は肉体から離れますが、それは一時的なものです。世の終わりに、イエス・キリストが再び来られるとき、私たちは墓からよみがえり、魂と体が再び一つになります。イエスが復活されたように、私たちもいつかまた復活するのです。

私たちは皆、長く健康に生きたいと願っています。そして永遠に生きたいと願っています。神もまた、私たちに永遠に生きてほしいと願っておられます。だからこそ、神はイエスを私たちのために死なせ、そのおかげで私たちも永遠のいのちにあずかることができるのです。これが、神が私たちに望んでおられることです。しかしながらこれを現実のものにするためには、この世で神の御心を行うことに集中する必要があります。そうすれば、次の世で喜びの復活を味わうことができるのです。

もしまだ疑問があるなら、聖母マリアの姿を見てみましょう。彼女は最初に信じ、忠実であったゆえに、最初に永遠のいのちの約束を受け取った人です。イエスが栄光の体で天に昇られたように、マリアもまた、栄光の体をもって天に上げられました。

私たちがこれを祝う理由は、マリアが栄光のある体で天に引き上げられたように、いつの日か私たちも栄光のある体で天に引き上げられることになるからです。もし私たちが神の言葉に対する信頼と、神が私たちの人生に持っている計画への忠実さの模範をマリアから学び、それに従うならば、私たちも同じように天に引き上げられる日が来るのです。もし私たちが地上で神の意志に従って生きるなら、神が私たちを永遠に天国で共に生きさせたいという望みが現実となることを、自信を持って望むことができるのです。

では、なぜこれを信じることがそんなに重要なのでしょうか?イエスが死から甦り、天に昇ったことを信じるだけで十分ではないでしょうか?なぜマリアの被昇天が重要なのでしょうか?

もしイエスの昇天だけを祝うなら、私たちも復活するという希望がはっきりしないかもしれません。多くのクリスチャンが、イエスが罪のない神の子だから復活できたのであって、私たち人間は無理だと思ってしまうかもしれません。イエスは神だから栄光の体を持っているけれど私たち人間は同じことを期待できないと思うかもしれない。

しかし、マリアが肉体と魂をともに天に迎えられたことで、神は明確に示されました――イエスと共に、私たちもまた復活し、永遠に生きてほしいと。死も苦しみもない体で、マリアと共にあらゆる意味において完全に生きることを神は望んでおられます。死の力に打ち勝ち、すべての墓を空にすることで、私たちの死を打ち破ろうとしているのです。

だからこそ、この信仰を持つことはとても大切なのです。それは私たちに希望を与え、いつの日か、イエスとマリアと共に天国で永遠のいのちを生きるという確かな希望を与えてくれるのです。

私たちは皆、長く健康的ないのちを生きたいと思っています。私たちは皆、永遠に生きたいと思っています。神もまた、私たちが永遠に生きることを望んでいます。だからこそ、神はイエスを私たちのために送って死なせ、イエスのように私たちも永遠のいのちに復活できるようにしてくださったのです。それが、神が私たちに望んでいることです。しかし、それを現実化するためには、私たちがこの人生で神の意志に従って生きることに集中し、来たるべきいのちで復活の喜びを楽しむことができるようになる必要があります。

ノボトニー ジェリー,omi

英語原文投稿日: 2025年1月11日

A Basic Fear in a Broken World

翻訳日 :2025年 6月15日
翻訳者 :大岡 滋子