日本 プロライフ ムーブメント

聖なる過越の三日間

今年の四旬節もいよいよ大詰め、主キリストの受難と復活を記念する「聖なる過越の三日間」(Sacrum Triduum Paschale)を迎える。この聖なる過越の三日間は、一年を通して記念するキリストの神秘の中心であり頂点であって、特別の関心の的である。 そこで、第2バチカン公会議の指示によって改訂された新しい典礼に基づいて、過越の三日間を想起してみよう。まず、「聖なる過越」(Sacrum Paschale)とは、神の民の出エジプトを記念する旧約の「過越祭」を完成するもので、人類を死から解放して新しい神の子の命へ導く救いを成就した、主キリストの死から復活への出来事を、「過越の神秘」として記念し、祝うものである。この過越の神秘はミサの中で「信仰の神秘」とも呼ばれる。信仰の対象だからである。なお、「“過越”の原語は、ヘブライ語ではペサハ、アラマイ語ではパスハー、ギリシャ語ではパスカである」(聖書思想事典)。 次に、「三日間」(Triduum)とは、当時のユダヤ人社会の習慣に従って、主の復活に先立つ聖木曜日の日没から復活祭当日の日没までの三日間のことで、「主の晩餐の夕べのミサ」に始まり、その中心を復活徹夜祭に置き、復活の主日の『晩の祈り』で閉じる」(『典礼暦年の一般原則』19)。なお、今年の聖なる三日間は4月2日から4月5日までである。 では、ここで、聖なる過越の三日間の一連の典礼の要点を考えてみよう。

Continue reading