日本 プロライフ ムーブメント

【和歌山戦災忌】大正10年生まれの母が語った〜焼け野原とお堀の底の記憶〜

終戦から80年、今年もまた、あの悲惨な戦争記念日8月15日を迎えますね。私の母、当時まだ女学生だった彼女が体験した昭和20年8月7日、和歌山市を襲ったB29による大空襲の記憶は、生々しく、そして重い。 明光通りに住んでいた母は、突如として降り注いだ爆弾によって、一瞬にして日常を奪われました。和歌山城は炎に包まれ、あたり一面は焼け野原。そして、そこに横たわっていたのは、無数の亡くなった市民たちだったという。想像を絶する光景の中、母たち女学生に下されたのは、信じがたい命令だった。それは、亡くなった人々の遺体を片付けるというもの。さらに、熱くて和歌山城のお堀に飛び込んだ人々を、泥水の中から引き上げるという、目を覆いたくなるような作業だったとよく話してました。

Continue reading

純粋なこども達が決して疑えない状況を作る卑劣さ

前回取り上げたBSN新潟放送公式チャンネルというYouTubeチャンネルでの「ヒトパピローマウィルス感染症の予防接種に関するシンポジウム 2025年8月2日(土)開催」というHPVワクチン推進動画についてもう一つ触れておきたいことがあります。 それは動画の後半でのディスカッションパートでの出来事です。 このパートでは新潟大学産婦人科の黒澤めぐみ、同大小児科の相澤悠太医師の2人の医師に、自身が以前に子宮頸がんにかかり円錐切除術を受けた歴があるというHPVワクチン推進派で新潟県議会議員の荒木法子氏と、元アイドルとモデルの10代の女性2名を加えて、彼女たちの質問に対して医師や議員の立場から回答するという形式で行われていました。 この構図、どう考えても双方向のディスカッションではなく、一方向的なレクチャーとなっています。

Continue reading

同性愛カップルへの教会の「祝福」論争

世界に約14億人の信者を有するローマ・カトリック教会で今年5月,米国人のローマ教皇レオ14世が選出されて以来、外の世界に向かっては大きな波乱もなく、新教皇は順調なスタートを切った。しかし、同性愛カップルへの教会の祝福に対し、レオ14世が明確に拒否したことから、バチカン教皇庁と「祝福は愛に力を与える ― 愛し合うカップルのための祝福」を主張するドイツ教会の間で論争が起きている。  前教皇フランシスコは、教皇在位中、LGBTQグループと定期的に面会し、同性愛の信者に対して寛容な姿勢を示してきた。そしてバチカン教理省は2023年12月18日、「Fiducia Supplicans(司牧的な祝福の意義について)」宣言を発し、一定の条件の下で再婚または同性カップルの祝福を認めた。ただし、同宣言は、特にアフリカのカトリック司教たちの間で激しい批判を巻き起こした。

Continue reading

五島最古の江袋教会焼失

先日、長崎県五島の江袋教会が去る2月12日に焼失したことをカトリック新聞の報道で知った。すぐにわたしは江袋が、鹿児島の教会の開拓者であり創立者である島田喜蔵神父の生誕の地であり、五島最古の江袋教会が五島最初の司祭・島田神父が初ミサを捧げた記念の教会であることを思った。また、25年ほど前の1981年、鹿児島における宣教再開100周年の記念の年に訪ねたこともあり、江袋教会の焼失を大変残念に思った。 これを機会に、わたしは改めて島田神父の数奇な生涯を振り返ることにし、神父自身の口述をもとに編まれた伝記、『隠れキリシタンから司祭に―トマス島田喜蔵神父の生涯』(中田秀和著、中央出版社=現サンパウロ、1981年)を紐解いたが、それは、「信徒発見」によって復活する日本の教会の躍動と発展の時代と重なる生涯であった。

Continue reading

なぜ新たに導入されたHPV検査の詳細が書かれていないのか

HPVワクチン推進派医師たちは、対象者がHPVワクチン接種前にHPVに感染しているかどうか、またHPV感染しているとしたらどの型に感染しているのかについて全く調べようとしないし、調べないことに違和感も呈さないという一方で、別の場面ではある種、真逆にも見える行動をとっているところがあります。 それは子宮頸がん検診の現場では、2024年4月より「HPV検査単独法」と呼ばれる検査が新たに導入されることになっていたということです。 皆さん、この検査、ご存知でしたでしょうか。この検査に関する資料がこちらの厚生労働省のサイトにあったので読んでみました。 ところが、この資料をくまなく読んでみて、あることが説明されていないことに気づきます。 この「HPV検査単独法」というのが、何をどうやって調べているのかが書かれていないのです。 いや、正確には少しだけ説明があります。この資料の最後のページの「1.事業の目的」の中に、「HPV検査」に(※1)マークがついていて、「※1. 子宮頸がんの原因となる高リスク型HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染の有無を調べる検査」とだけ書かれていました。

Continue reading

翳る針路

先日、初めてテレビ番組の題字を頼まれて書いた。「翳(かげ)る針路」というタイトルである。ただこの字、行書体で書くと、「翳」にはルビを振らないと読んでもらえないだろうと思い、その部分は平仮名で「かげる」としたのだが、締まりがなくなって申し訳なかったと思う。  題字はともかく、福島テレビ制作のドキュメンタリー番組の内容は秀逸だった。見逃した方も多いと思うので少しだけ紹介したい。  東日本大震災とその後の原発事故を受け、福島県は一気に原発不要の方向に電力をシフトしていった。当時の佐藤雄平知事をはじめ、県民の多くが太陽光や風力による発電を指向し、とにかく再生可能な自然エネルギーによる発電量を増やしていったのである。  いつしか福島県は全国一の太陽光発電県になり(!)、当時の悲願は成就したと言える。帰還困難区域の土地がメガソーラーの用地として売れ、感謝している人々も多い。しかし気がつくと、各地に夥(おびただ)しいソーラーパネルが林立し、また多くの山裾や山腹が削られ、大雨が降ると土砂崩れが起きる地域まで発生していたのである。ここまで自然が破壊されるとは、誰も思っていなかったのではないだろうか。

Continue reading

インフルエンザワクチン打つ前に知って欲しいこと

妊婦さんたちから「妊娠中にインフルエンザワクチンを打っても良いですか?」とよく質問されます。 従来より、妊娠中のインフルエンザワクチン接種は問題ない、とされているので、私は自分の患者さんに打ったことは一度もないのですが、聞かれたら「大丈夫だそうですよ」と以前はそう答えていました。 しかし、あらためてよく調べてみると、未熟児出産・先天奇形・流産・死産が多いようです。私自身はその実感はないのですが。 入っている水酸化アルミニウムが出生児異常や出産異常を引き起こし、サイメロサール(エチル水銀)が胎盤を通過して胎児の脳に入ると、脳内で無機水銀に変化し、これは一生排出困難となり、マイクログリアという細胞を増やします。マイクログリアは、自閉症の子どもの特徴的所見です。妊娠中も、小児期も接種しない方が良いのでしょう。 このことから考えると、きちんと検証されずに、安易に容認してきたり、接種してきた妊娠中のインフルエンザワクチンのために、将来の自閉症の子どもたちを、我々医療者は作り出していたのかもしれません。責任を感じますね。 来年以降で始まるかもしれない、mRNAタイプのインフルエンザワクチンも絶対にダメですが、従来のインフルエンザワクチンでもダメだと思います。

Continue reading

【貧困撲滅のための国際デー】

今日,10月17日は『貧困撲滅のための国際デー』です。  『なぜ世界の半分が飢えるのか』という1980年代に国際的なベストセラーになった本があります。この本には,当時のアジア,アフリカ,中南米に集中している食糧危機や飢餓,貧困の原因は,異常気象や人口過剰や農業技術の遅れなどにあるのではなく,先進大国と農業関連多国籍企業の食糧戦略と不公正な社会制度にあるということが書かれていました。当時の日本は経済大国の世界第2位でもありましたから,大学生だった私には,それはまさに自分の問題であるように感じました。貧困の問題は格差の問題とも言えますが,その格差を作り出している側に自分が属していることを知ったわけです。

Continue reading

HPVワクチンにしか存在しない添加物を熟考する

HPVワクチンは他のワクチンに比べて、抗体が強力に産生されるよう設計されているワクチンだと言われています。 なぜならば、HPVワクチンの場合は、血液中に抗体を作らせるだけでは不十分で、感染経路だとされる性交渉がいつ起こったとしても、子宮粘膜へのHPVの侵入を防げることができるように、持続的に子宮粘膜から滲み出てくるほどにたくさんの抗体産生を促す必要があるからです。 HPVワクチンを開発した製薬会社はそのための技術を生み出したとされていて、その技術によって、一説では10年以上抗体をそれほどまでに産生させ続けることができると言われています(個人的にはその説は怪しいと思っておりますが)。

Continue reading

【ブログ】トークイベント「写真で伝えるパレスチナのいとなみ」(東京・神保町)

2025年5月15日(木)の夕刻は、東京・神保町へ。 ブックハウスカフェ(カフェやギャラリーが併設された素敵な書店です)では、「パレスチナの猫」写真展が開催中です。 写真家・高橋美香さん、フォトジャーナリスト・安田菜津紀さんがパレスチナで出会った猫たちの写真展。 想像もできないほど厳しい戦争状態下でも、猫たちはたくましく生きています。時にはユーモラスな姿も見せてくれます。日本にいる猫と変りはありません。 お二人の著作なども展示されていました。

Continue reading

HPVワクチンの男性への接種拡大は拙速かつ不合理

HPVワクチン薬害訴訟でHPVワクチン接種と被害者の症状との因果関係について争われてる最中まだその結論が出ていないにも関わらず、2022年4月より国でしれっとHPVワクチンの積極的接種が再開の方針となっています。 この動き自体も非常におかしいし、こんなものサラッと聞いただけだと誰もが「HPVワクチンの安全性は確認されたんだ」と感じてしかるべきだと思います。 そしてその感覚をさらに強めてしまう、もう一つの国のHPVワクチンにまつわるおかしな動きとして、「男性へのHPVワクチン接種を急速に拡大しようとしている」というものがあります。 そもそもHPVワクチンはもともと「子宮頸がん(予防)ワクチン」という通称でよく呼ばれていました。 その名前だと「子宮頸がん」を予防するワクチンというイメージしか伝わらず、「子宮」を持たない男性にとっては無関係だと普通は考えると思います。 だからなのかわかりませんが、2017年12月に国は「子宮頸がん(予防)ワクチン」の呼称を「HPVワクチン」に変更しています。

Continue reading

許可という罪

言葉の裏に何か意図が隠されているのでは?と感じることがあります。ずる賢い人たちは、言葉を巧みに使って真意を隠そうとします。コロラド州選出の73歳の上院議員、ジョン・ヒッケンルーパーもその一例でしょう。報道によると、彼は「ストップ・コムストック法」の提案者であり、これは1873年に制定された、わいせつまたは不道徳な文書の郵送を禁止する法律を撤廃しようとするものです。

Continue reading

保守派聖職者からレオ14世への警告

2025年はカトリック教会では「聖年」だ。「聖年(Holy Year)」とは、カトリック教会において特別な霊的恩恵を受ける年を意味し、ローマ教皇によって宣言される。「聖年」は、罪の赦し(免償)を得たり、信仰を深めたりするために設定される特別な年で、カトリック教会の伝統だ。多くの信者がバチカンや他の指定された聖地を訪れ、赦しを求めるために懺悔をし、祈りや慈善活動を通じて、信仰を再確認する機会という。

Continue reading

”スワーダ・アル・ムダファーラ”さんと”いとうまい子”さんの人生!

今年1月にサハル・ローズさんを紹介した。ひどい環境の中で育ちながら、今でも立派に日本でご活躍されている姿だ。今回紹介するのも、並の精神力では出来そうにないご活躍をされている女性の紹介だ。 まずは、8月21日のテレビ朝日の「徹子の部屋」に登場されたスワーダ・アル・ムダファーラさん。オマーン国籍を取得された日本人女性だ。一夫多妻の国で4度結婚して4度離婚!?年齢は明らかにされていないが、恐らく70歳前後と思われる。今から46年前に文化使節団としてオマーンを訪問。その後オマーンの女性に日本の心を教えるために何度かオマーンを訪問し、オマーンの男性と結婚。その後離婚、結婚を繰り返した。そして25年前に当時の夫に資金支援はしないと言われながらも私立学校を作り、校長になったという。最初は5人の幼稚園児だったのが今では高校までの一貫校となり800人の学生を有するオマーン有数の名門校となっているそうだ。この間、資金繰りに苦労し不渡りを出しながらも軌道に乗るまで困難な日々を振り返っている。現在は校長を退任し、青少年のライフコーチとしてご活躍だそうだ。オマーンでは、日本に対する憧れも強く、スワーダさんは、日本人としての証を残す活動の一環として学校を設立し、さらに継続して活動を続けられているという。

Continue reading

HPVワクチンの問題とコロナワクチンの問題はつながっている

私がなぜ、ここまでHPVワクチン接種後に健康被害を受けた方々の支援に力を入れるのか。 どんな理由も後づけになってしまうところはありますが、まずはHPVワクチン裁判傍聴で国・製薬会社側のあまりにもおかしな証言を知ってしまったこと、もう一つは、裁判傍聴を通じて被害者の方々と顔の見える関係になったこと、これはすごく大きいと思います。 やっぱり実際に話を聞いて、交流させてもらうと、この懸命に頑張っている人達の力になりたいという気持ちが強くなりますし、ましてやそれが自分の属する医療業界の傲慢さがもたらした被害であるわけですから、この暴走を止められなかった反省の意味も込めながら、あまりにも理不尽で非合理な推進派の主張をこれ以上、言いたい放題にさせてはならないという気持ちで、既存の医療を抜本的に見直し、新しい医療を再構築するという私の元々の意向とも合致して、今できる限りの力を注いでいます。 コロナ騒動に関しては、自分がいくら騒いだところで止められそうもない無力感を感じ続けてきました。

Continue reading

聖書朝礼【シメオンとアンナ】

【朗読個所】ルカによる福音書2章22節~40節  今日の朗読について,22節にある「両親」とは,母マリアと養父ヨセフのことです。「その子」とはイエスのことです。つまり,マリアとヨゼフが当時の律法にしたがって,初めての子・イエスを,神に差し出す意味で,エルサレムに連れて行ったときのことがかかれています。日本でも,お宮参りという儀式がありますが,子どもが生まれて間もないうちに,聖なる場所に連れて行き,その子どもの将来の無病息災を祈願する儀式というのは,古来より世界のあちらこちらで行なわれているものです。イエスの当時のイスラエルでもそうだったのでしょう。産後40日を経過したときに神殿に行って供え物をする習慣がありました。

Continue reading

「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

中絶に反対し、命の大切さを訴える行進「マーチフォーライフ」が21日、東京都内で行われた。小さな子どもから高齢者まで、約40人が参加。カトリック築地教会(東京都中央区)から日比谷公園(同千代田区)までの道のりを約1時間にわたって練り歩き、中絶によって数多くの胎児が命を落としている現実を訴えた。 中絶は、日本では1948年に施行された優生保護法(現母体保護法)によって合法化された。その後、中絶の件数は急増し、1950年から2019年までの70年間に、3895万人の胎児が命を奪われた。これは、第2次世界大戦における日本の死者数310万人の12倍に匹敵する。

Continue reading

〜「学園」の記憶 〜戦後80年 戦争孤児に思いを馳せて

昭和20年8月15日 終戦から間もなく80年を迎えようとしています。 私が生まれた昭和26年は、未だ未だ戦争の傷跡が深く残っていました。 和歌山市塩屋の秋葉山のふもとには、戦災で親を亡くした子どもたちが暮らす「学園」と呼ばれていた施設がありました。

Continue reading

AI時代に読書立国を目指せ!?

愛読書の人間学を学ぶ月刊誌「致知6月号」のテーマは“”読書立国”。スマホが読書習慣を阻害し、町の本屋が減り続ける社会に対して警告を発している。 最近、当ブログで「致知」の記事の紹介が増えているが、専門家の方々の、日本国の将来に対する懸念事項に深く同意することが多いため、皆さんにも是非とも知っていただきたいとの思いからだ。 今回注目したのは、建築家安藤忠雄氏と、iPS細胞でノーベル賞受賞の山中伸弥氏の「読書は国の未来を開く」と、お茶の水大学名誉教授内田伸子氏と脳トレで有名な東北大学川島隆太氏の「AI時代に負けない生きる力を育む子育て」の記事だ。

Continue reading

記念写真を撮らせない息子から気づいたこと

今日はこのブログを始めて2日目。 昨日からいつにも増して大好きな息子とのことをずっと考えてワクワクしています。(*^_^*) 家族旅行や息子と一緒にお出掛けすると、記念にみんなで写真を撮ります。 息子は、写真を撮る場所には行ってくれるのですが、なかなかカメラの方を向いてくれません。というか、いつもどこか違う方向を見ています。表情も笑顔はなく、どちらかというと変な表情です。

Continue reading

「死から命へ」    2023/11/1

◆命の賜物 私たちはみな、神様からこの命をいただいて生きています。どう生きるかは、すべて私たちに任せられています。自由気ままに生きようと、神の従って生きようと、それは全くあなたの生き方に刻まれているからです。パウロは、こんな風に言っています。「もはや、わたしが生きているのではなく、キリストがわたしの内に生きている」(ガラ2:20)と。彼はいただいたこの命をすべてキリストに託しているということです。このような命のあり方をみて、私は「命の賜物」と呼びたいのです。この命は、もはや私のものでなく、神のものなのです。

Continue reading

モーセと「神の娘(バト・ヤー)」の話

キリスト教最大の祝日「復活祭」(イースター)が終わった。1日は聖月曜日だったので、オーストリアなどカトリック教国では休日だった。そこで前評判の高かった3部構成のネットフリックスのシリーズ「神と交わした約束: モーセの物語」をストリーミングポータルで観た。3月27日から観ることが出来る。 エジプトから神の約束の地カナンに向かってモーセが60万人のイスラエル人を率いて「出エジプト」するスケールの大きい物語はこれまでも何度も映画化されてきた。当方も昔、名優チャールトン・ヘストン主演の映画「十戒」を観たことがある。 ネットリックスのシリーズは「神と交わした約束: モーセの物語」というタイトルが付き、第1部「預言者」、第2部「災い」、第3部「約束の地」の3部作から構成、各1時間半程度だ。テキストパネルを使って、各エピソードでは神学者や歴史家が登場し、モーセの物語についてその見解を語るから、モーセの人柄やその歴史的背景がより理解できるようになっている。

Continue reading

人は誰でも「幸福」を求めている

20日は「世界幸福デー」だった。それに合わせて慣例の国連「年次世界幸福度報告書」(調査期間2021年~23年、143カ国を対象)が発表されたが、それによるとフィンランドが7年連続、世界で最も幸福な国に選ばれた。2位はデンマーク、3位アイスランド、4位スウェーデンと北欧4カ国が上位を独占した。同時に、調査を担当した学者たちによると、幸福度の国のランクでは多少の変化が見られたが、世界の幸福度の不平等は過去12年間で全ての地域と年齢層で20%以上増加した。

Continue reading

【ほんのさわり】中野幸次『清貧の思想』

-中野幸次『清貧の思想』(1996年11月、文春文庫)- https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167523039 【ポイント】 著者は、「消費者」とは「人間侮蔑的な言葉」であるとし、「何が必要であって何が必要でないかを検討し社会の仕組み全体を変えねばならぬ時に来ている」としています。

Continue reading

荒野で叫ぶ難民たち〜ワルサン・シャイアの詩が語る真実

詩人ウォルサン・シャイレは、彼女の詩「家」の中で次のような一節を作り、強い共鳴を呼び起こしました。 「誰も家を離れない / もし家がサメの口でないなら。」 「国境に向かって走るのは / 街全体で走っている人々を見たときだけ。」 「誰も自分の子どもを船に乗せない / 安全な大地よりも海が安全でない限り。」 今日、私たちは世界的な難民危機に直面しています。2024年中旬、難民の数は4370万人に達しました。これに加えて、内部避難民が7210万人、亡命希望者が800万人に達し、世界中で家を追われた人々は合計で約1億2260万人に上ります。

Continue reading

「低い自己肯定感、不幸でなくても不利で不便(3)」

〈最も自己肯定感の低い職業は?〉  今日で最終回。師によれば、最も自己肯定感の低い職業は看護師とのこと。その理由は「完璧で当然だから」。つまり、完璧が当然で、そうでないと患者から責められるからです。100点が当然で、そうでなければ、まるで0点かのような評価も。それは、保育士も同様で、100点に満たない減点分は、保護者からのクレームとなって、返ってきます。

Continue reading

「低い自己肯定感、不幸でなくても不利で不便(2)~伴侶選択」

〈伴侶選択に影響〉  特に日本のクリスチャン女性は悲しい程、自己肯定感が低いです。真面目さが完璧主義につながり、マイナスに作用している面もあるように感じています。伴侶選択を見ていると、二極化しているように観察します。

Continue reading