日本 プロライフ ムーブメント

二度とない人生だから(坂村真民)

以前ブログで「人生二度なし(森信三)(http://blog.jolls.jp/jasipa/nsd/entry/7128)」を紹介した。「そもそもこの世の中のことというものは、大低のことは多少の例外があるものですが、この『人生二度なし』という真理のみは、古来只一つの例外すらないのです。しかしながら、この明白な事実に対して、諸君たちは、果たしてどの程度に感じているでしょうか。 すなわち自分のこの命が、今後五十年くらいたてば、永久に消え去って、再び取り返し得ないという事実に対して、諸君たちは、果たしてどれほどの認識と覚悟とを持っていると言えますか。諸君たちが、この『人生二度なし』という言葉に対して深く驚かないのは、要するに、無意識のうちに自分だけはその例外としているからではないでしょうか。 要するにこのことは、諸君たちが自分の生命に対して、真に深く思いを致していない何よりの証拠だと言えましょう。 すなわち諸君らが二度とない人生をこの人の世にうけながら、それに対して、深い愛惜尊重の念を持たない点に起因すると思うわけです。」 

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『煉獄』

「れんごく」と読みます。これはキリスト教、特にカトリック教会でいわれるものです。その意味は『 死後地獄へ至るほどの罪はないが、すぐに天国に行けるほどにも清くない魂が、その小罪を清めるため赴くとされる場所である』(ウィキペディアより抜粋)・・・と、まぁそういうことですわ。 

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「自ら命を絶つ」ことの葬儀屋さん的考察

本記事は2010年の投稿後、2017年1月に投稿者本人によって加筆修正させていただいております) これまでは人間が自ら命を絶つ行為を「自殺」と表現するのが一般的でした。 しかし2017年現在、様々な配慮から多くのメディアで「自死」という表現が使われるようになっております。 本記事を投稿した当時(2010年)から考え続けていたことですが、個人的には「自死」 という表現にも若干の違和感を感じるところがありますので、ここでは「自ら命を絶つ」という表現に改め、 統一させていただきますことをご了承ください。 

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安楽死はどう考えますか?

安楽死が何を意味し、どのような影響があるかについて多くの議論があります。その言葉が意味するものは安らかな死であるとか、尊厳ある死であるとか言われています。また積極的安楽死、消極的安楽死のことも語られています。尊厳ある死に方をする権利があるとも言われています

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自殺援助の合法化のどこが悪いか

自殺というものは、判断力のある人が死ぬにあたって自主的で論理的な判断をした結果である、とこの意見は仮定しており、自殺する本人以外の誰も傷付けることのない、この生きるか死ぬかという自由な選択に、社会が「口出し」する資格などない、と主張しているのだ。しかし自殺の研究の専門家達によると、その基本的な仮定は間違っている。

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御主人達へ

私は、特に世の夫達に、言いたいことがある。夫が妻に、「日にちを計算して安全な日になったら教えて」というのでは、まったく不十分である。妊娠とは夫婦二人の共同作業の結果なのだから。だから妊娠を避けるのも、二人が協力し合わなければならない。それは考えるに値する事である。夫婦が避妊しなければならない時、私達は「それはあなた方では解決できないから、私があなた方のどちらかを不妊状態にすることで解決してあげよう」とは言わない。自然な家族計画のやり方ではこう言う。「その問題はあなた方二人が情報を共有し、助け合う事で解決できます。」 

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良心の問題

 私は神経科の医者をずっとしています。何年か前に、避妊薬を飲み始めてから重症の偏頭痛の発作が周期的に起きるようになったある女性から相談を受けましたが、そのような発作は決してまれなことではありませでした。避妊薬を飲むことをやめなければ症状が良くなる見込みはほとんどないと彼女に説明すると、彼女は「でも私は、その薬を避妊のために飲んでいたのではありません。」と説明しました。彼女は、薬の副作用はすべて罪悪感や、神が復讐しているからとか、自分たちには関係のない他の理由から起こるものだと思っていたのかもしれません。重要な点は、彼女が問違っていたということ、つまり、我々の行為によって生じる個人的な結果は、我々の意志によってのみ決まるのだと彼女が信じていたことが間違いだったということです。そうではなくて、結果は、主として、行為そのものの性質に依るのです。

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老後の意味と価値

人は昔に比べて長寿となり、健康を享受できるようになった。また、高い教育レベルによって教養を深める事も可能になった。老後はもはや他人への依存や人生の質の低下と同義語ではない。しかし、これだけでは老後という言葉の持つマイナスイメージを払拭、あるいは現代人の多くが不可避で厄介な衰退と見なしている人生におけるこの時期を肯定的に受け止めるよう進言するのに十分ではない。 

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HIV⁄AIDS

HIV⁄AIDSは50年以上前にアフリカで最初に発見されました。当時は、悪液質が進行したもの、繰り返される伝染、致命的な結末という理由で「痩身病」と言われていました。この病気は、ちょっとした伝染病が発生した1981年にアメリカで最初に認められました。その時には、アメリカやハイチに住んでいる多数の男性同性愛者がカリニ肺炎にかかったことが確認され、その中には、皮膚の表面や内臓に多数の血管腫瘍瘤ができるカポジ肉腫を起こしている人も多くいました。この症候群は、麻薬常習者にも認められました。1983年にこのウイルスは分離され、レンチウイルス亜科に属するレトロウイルスであると確認されました。現在ではたくさんの異なった種類が確認されていて、このことによって、その病気のすべての症例を確実に発見することをかなり困難なものにしています。抗体検査が初めて開発されたのは1985年でした。

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世界ビリングズ排卵法「日本語WEBSITE」

近代科学に基づく自然な受胎調節法は、多くの理由から女性の生殖器官の健康にとって有益です。 自然な受胎調節法、ビリングズ排卵法によって得られる知識を、すべての女性が理解していなければなりません。 世界ビリングズ排卵法協会(WOOMB)の公文書は22ヶ国語以上の言語に翻訳されています。

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ナチュラルウェイ (本:ビリングズ・メソッドー)

(アンナ・カペラ:著ルイジ・トゥロラ:編ジアン・クラヴェロ:画) — この本は、ビリングズ・メソッドに、より多くの方々が親しんでいただき、簡単にしかも科学的かつ正確に理解していただくようにと生まれました。特に、さまざまな文化の人々に受け入れていただくために、かなり難しい内容を平易な言葉で表わすよう心掛けました。この仕事に協力してくださったすべての方々に心から御礼を申し上げます。

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「生命を大切にすること」について

  二十一世紀の始まりである大聖年、紀元二千年を迎えました。(西暦)紀元は、世界中でお祝いされるイエス様の誕生に由来しています。このイエス様の母マリア様について、昨年「愛誌」に「マリアさまはいつも私たちと共に−グァダルーべの聖母−」と題して掲載されました。その後、表題のテーマで原稿を依頼された私は、神様のお導きを感じました

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自然な出産・母乳保育・ビリングス・メソッドによる自然な家族計画の証

長女をむなかた助産院で出産し、自然なお産を経験しました。初めての子育てに戸惑う事もありましたが、1歳を過ぎるまで母乳で育った長女は、とても健やかで育てやすく、実家から離れて生活している私をいたわるようにすくすくと大きくなりました。子育ての中で、助産院での出産が自信につながっていると、いつも感じていましたので、2人目も是非、むなかた助産院でと思っていました。

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‘違うこと’は美しい

イタリアでは豪華客船の座礁事故やマフイァの経済規模がGDPの7%と判明など、 国の財政危機に追い討ちをかけるような事案が続き、新聞やテレビなどの大手メディアは、 そうしたニュースを追う傍らで政府の緊縮財政策の是非や真偽や問題や影響等々について連日多くの時間と紙面を割いて報 道を続けている。つまりイタリア共和国は、150年前に国家が誕生して以来の「いつも通りの」危機を生きていて、 そこには普段と変わらない人々の日常が大きくうねりながら躍動し前進しているのである。 

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失業中の父親

男性たちが時々苦情を言うように、主婦であった多くの女性たちが労働力として社会進出するなど、過去50- 60年の間に、女性と母性に影響を及ぼすさまざまな変化があったなかで、男性たちのことが見落とされる傾向にあります 。しかし、変化する経済の中で男性たちの失業率が高まっていることにより、最近、人類の「男性」 が再び注目されるようになっています。安定した仕事に就けず、結婚出来ない男性たちについて、しきりに語られています 。 

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年老いた両親を気にかけることでの子どもたちの問題

  数年前、友人は、2人のいとこ(姉妹)が自費出版した本を読むようにと私にくれました。その本は、 アメリカ合衆国の異なる地域で生活し、互いに調整しながら、年老いていく両親の世話をする方法を書き表したものでした 。もっともなことですが、より多くの人々が高齢まで生きて、そして、 家族がますます互いに離れた地域に住むようになっているので、この主題についての文献は増加しています。 

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安楽死に対するイギリスの動向

オランダでは、病気に苦しむ高齢者と身体に障害のある新生児が、彼らの両親や近親者の同意無くして日常的に死に至らしめられていることが公知の事実となっている。ヨーロッパの他の国々もオランダの場合と大差なく、アメリカに一番似ているイギリスの最近の動向も、先進国における安楽死の今後を暗示するものになっている。 

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敵国との結束

第二次世界大戦が終幕を迎え、連合国はサンフランシスコに集結し、これ程多くの犠牲者と財産を失ってまで勝ち得た平和をいかにして維持していくかについて話し合った。そこで、戦争を抑止し、人権を保護し、人間の尊厳および価値を確認し、また世界中のいたるところでの自由を促進するような新たな国際機構の為の憲章が起草された。

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