日本 プロライフ ムーブメント

聖家族:模範家族

中国の昔話の中に、ある賢明な先生が「人生であなたが最も満足を得られるものは何ですか?」と生徒に聞く場面がある。ある者は「それは幸せな結婚をすることです」と答え、またある者は「健康であることです」などと答えた。それ以外にもさまざまな意見が出たが、誰も正解を見つけられなかったので先生が答えた。「それは、正しい道筋を教えた後、自分自身の道を見つけ、しっかりとひとり立ちした我が子の姿を見ることです。」 

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母性の混乱

クラリサが妊娠したのは19歳の時だった。彼女は、高校時代の恋人だった21歳の大学生、マイクと4年間交際を続けていた。彼らは、たびたび結婚や将来の夢を語り合っていた。しかし、彼女が妊娠したことを告げると、彼は動揺し、落ち着きを失って、事態にどう対処すべきか戸惑いを見せた。

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真実を隠すこと

涙が乾いた後、パティの淡褐色の瞳の下には、黒いマスカラが筋を作っていた。伏し目がちの顔には、悲しみの代わりに束の間の安堵感が奇妙に広がっていた。中絶から13年を経て初めて、パティはその苦しみを理解してくれる人に出会った。パティは、同じように心を痛めている男女が集まり、その経験を打ち明ける場所にようやくたどり着いた。言葉にできなかった苦しみを映し出すように、パティはその経験を話し始めた。 

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中絶をやめるために、私達にできることは何もないのでしょうか?

アメリカでは、毎日何千もの神の子どもが死んでいます。彼らは体外受精のため壊されています。彼らは、経口避妊薬ピルやIUDやモ-ニング・アフタ-・ピルやデポ-プロベラやノアプラントやその他の化学薬品によって生命の第一日目に消されています。彼らは様々なタイプの外科的な妊娠中絶によって引き裂かれています。 

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共通理解は可能でしょうか

問題提起: 私はジェネセオにあるニューヨーク州立大学の三年生で、大学のプロ・ライフ(中絶反対〉グループの「ジェネセオ生命を守る会」の副会長をしています。私が中絶反対運動家であると知ると、私の同級生はたいてい私を超保守派の変人であるというような一方的な見方をしているように思われ、このことに私はいつもがっかりし、虚しい思いをしてきました。というのは、そのような見方はマスコミによって作られてきた中絶反対運動全体に対する不正確な固定観念だからです。なぜマスコミは私達の運動を極右の過激派と同類のものとして報道してきたのでしょうか。どうして人々は私が病院関係者や女性の中絶を選択できる権利を支持する医者を殺すことを支持しているとそのまま正直に信じることができたのでしようか。私はこの問題や他のやっかいな問題に対する答えを求め続けてきました。そしてその点に関して少し前進があったと思います。 

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学ぶべき時 「ある10代の母親の思い出」

私が妊娠していると知ったのは、1980年の夏だった。それは結婚して新しい家庭を始めようとしている人にとっては喜ばしい知らせなのだろうが、私の場合はそうではなかった。当時私は高校2年生で16歳だった。未婚でとてもこわがっていた。とてもとても恐怖心に満ちていた。私は緊張して、恐怖が体に染み込んで離れようとはしなかった。涙を流す以外はなにもできなかった。母親になんて言おう。 

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地球への警告:世界的人口危機迫る

この50年間、我々は世界を滅ぼす恐れがあると言われている人口危機に関する警告を浴びせられ続けてきた。政治家や人口統計学者は絶えず大惨事を予言し、マスメディアは「持続不可能な成長」と人口の激増について盛んに取り上げてきた。世界会議の場では人口問題がもたらす破滅と暗い影が勧告された。何百万ドルという資金が西側諸国の納税者や企業、莫大な資産を保有するフォードやロックフェラー基金などから、国連人口基金(UNFPA)や国際家族計画連盟(IPPF)といった機関につぎ込まれてきた。第三世界各国への西側諸国からの援助は、UNFPAおよびIPPFが指示した集団避妊法や断種手術(男性、女性にかかわらず)、そして中絶計画に彼らが合意するという条件のもとで定期的に行われてきた。

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「選択」した結果

どうして中絶についての記述には、中絶を実際に経験した女性達よりも、そうでない人によって書かれたものの方が多いのだろう?中絶の経験を持った女性達のそんな感情や思いは、読むのに悲しすぎるから?彼女達にとって書くのは辛すぎるから?彼女達の手記が、読んだ人を怒らせ悲しませるから?しかし、子どもを殺す事によって生じる感情と思いについては、本人の口から説明されるべきであろう。中絶するか、別の道をとるかを考えている女性は、その将来に何が待ち受けているかを知るべきである。 

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iPS細胞の発見は人類にとって「福音」となるのか?

今から4年くらい前の出来事だったと思う。山中伸弥教授がスタンフォード大学で講演 をするというメールが入った。講演の前々日のことだ。会場は300人ぐらいしか収容能力がない狭いホールで、 混雑が予想されるので15分前に到着した。すでに会場は一杯で、椅子席は埋まっており、仕方なく通路に座った。 

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幹細胞研究

  普通の人は、幹細胞に関する議論で当惑してしまう。胚盤胞、桑実胚、ミトコンドリア、細胞質など、高校の生物でもきちんと習ったことのないような単語が多数登場するからだ。しかし、生物学者でなくても、世界中の新聞を賑わせている幹細胞を巡る倫理的論争の重要性を理解することはできる。 

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