日本 プロライフ ムーブメント

慈愛の心を持って触れる

最近、非常に興味深い本を読みました。 ブログ読者の皆様におすすめです。 皮膚は「心」を持っていた! (青春新書インテリジェンス) 新書 – 2017/8/2山口 創 (著) 著者は桜美林大学リベラルアーツ学群教授で臨床発達心理士の山口創(はじめ)先生です。 健康心理学・身体心理学というものを専門とされており、この本では皮膚感覚が心と身体に及ぼす多岐に渡る影響をわかりやすく紹介されています。 私などは漢方診察で患者さんの脈を見たり、お腹を触れたりする場面も多いのですが、この本を読み終えて非常にたくさんの事を教わったように思います。 主張のベースには「皮膚は脳と同じくらい様々な情報を処理することができる人体で最も大きな感覚器官である」というものがあります。

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あるカナダ家族の大晦日

先日、古い本を整理していたら、懐かしい思い出の一冊の本が出てきた。クリスマスプレゼント“MANUEL de la J.A.C”である。これは、1951年にモントリオールで発行されたJ.A.C.すなわち“Jeunesse Agricole Catholique”(カトリック農村青年)という農家の若者たちのカトリック・アクションの手引書である。この本に挿まれた小さな名詞ほどのカードが見つかったが、そこには手書きでこう記されている。 à M. l’abbé PaulBonne et Heureuse AnnéeLa famille Gareau

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【ブログ】「ハンセン病問題を基礎から学び、紙芝居『わたしの命の物語』から生きやすい社会について考える」(第5回 食と農の未来フォーラム)

2025年10月27日(月)19時から、第5回 食と農の未来フォーラムをオンライン開催しました。今回のテーマは「ハンセン病問題を基礎から学び、紙芝居『わたしの命の物語』から生きやすい社会について考える」です。 私事ながら本年3月末で退職し、地域と関わる時間が増えました。 国立療養所・多磨全生園は自宅から徒歩10分ほどにある散歩コースで、国立ハンセン病資料館にもこれまで何度も足は運んでいたのですが、改めてハンセン病問題を学び直そうと思ってスタディツアーに参加したのが、5月31日(土)のことでした。  この時、分かりやすいレクチャーをして下さったのが佐久間 建先生。また、全生園内にあるお食事処・なごみで完成したばかりの紙芝居『私の命の物語』を披露して下さったのが藤崎美智子さんでした。9月14日(日)には資料館のホールで紙芝居のお披露目会もありました。  スタディツアーを主催した「全生園の明日をともに考える市民の会」(代表・藤崎さん)の定例会にも顔を出させて頂くようになり、今回、お2人をゲストにお迎えして、多くの方にハンセン病問題の現状や紙芝居のことを知って頂くための会を主催することとなったのです。 お忙しい中、ゲストのお2人には拙宅までご足労頂きました。  佐久間 建先生は、1993年、小学校教諭として、国立ハンセン病療養所多磨全生園に近い東村山市立青葉小学校に赴任したのをきっかけに、30年以上にわたって人権教育に取り組んでおられる方。  江連恭弘先生と共同監修された『13歳から考えるハンセン病問題』(2023.5、かもがわ出版)は、複雑で歴史のあるハンセン病問題について、初心者でも理解できるように分かりやすく解説されている好著です。  藤崎美智子さんは多磨全生園内にある「お食事処 なごみ」を切り盛りされている方で、映画『あん』(2015年)の撮影にも協力されました。2023年に逝去された藤崎陸安(みちやす)さん(全国ハンセン病療養所入所者協議会(全療協)事務局長)はご主人です。  その陸安さんの思いを受け継いで制作したのが、紙芝居『わたしの命の物語』(脚本:ドリアン助川さん、絵:ペトロアンドヨゼフ(田川誠さん、深澤慎也さん))です。 この日は20名以上の方が参加して下さいました。  まず、佐久間先生から「ハンセン病問題の基礎について皆様に知っていただきたいこと」と題してレクチャーして頂きました(本ブログの文責はすべて中田にあります)。

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「教皇制の存続」問題が問われ出した

 世界に約14億人の信者を抱えるローマ・カトリック教会は2025年、南米アルゼンチン出身のフランシスコ教皇の死去を受け、米国出身初のローマ教皇レオ14世を選出した。2025年はカトリック教会では「聖年」(Holy Year)で、特別な霊的恩恵を受ける年として、多くの信者たちがローマに巡礼した。  2025年はまた、20世紀の最大の出来事と呼ばれた第2バチカン公会議(1962-1965年)が幕を閉じて60周年目の筋目に当たった。「教会の現代化(アジョルナメント)」を目指し、現代世界との対話、典礼の刷新(各国語導入)、信教の自由、聖書中心主義、教会一致(エキュメニズム)などカトリック教会の近代化を決めた公会議は、教会内外に多大な影響を与えた。ヨハネ23世が公会議を提唱した背景には、教会の閉鎖性、社会からの孤立、教会の影響力の喪失、といった教会の現状に対する危機感があった。

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院長の独り言〜19年9ヶ月〜『感謝』

フジハラレディースクリニックでは、毎月一回、職員さんたちにFLC通信という院内会報を渡しています。そこに毎回書いていた「院長の独り言」。最後に書いた「院長の独り言」を皆様にもご紹介いたします。つたない文章ですが、お読みいただけましたら幸いです。今日でクリニックの理事長・院長を退任します。明日からは、何の肩書もない、ただの医師になります。今まで私に関わってくれたすべての皆様に、心より感謝申し上げます。藤原紹生

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それでも人生にYesという

標題は、ナチスの強制収容所で生き抜いた精神科医V・E・フランクル博士の書かれた書名です。そして、生の体験記「夜と霧」なども合わせて、東日本大震災後、以前にもまして読まれているそうだ(フランクルコーナーが設けられている書店もあると聞く)。 「致知2011.11号」の特集「人生は心ひとつの置きどころ(中村天風)」にテレビでもおなじみの諏訪中央病院鎌田實名誉院長と、フランクル博士と親交があり、その学問をがん患者などの治療に役立てておられる財団法人国際全人医療研究所理事長永田勝太郎氏との対談記事がある。

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