日本 プロライフ ムーブメント

日本人の誇りを取り戻そう!(終戦66年に想う)

第二次世界大戦開戦から今年で70年、終戦から66年。終戦後の東京裁判で、「日本が絶対的に悪い」とされたが、 その事実関係を説く本が多く出版されている。新田次郎の息子の藤原正彦氏の「日本人の誇り」、 元アサヒビール会長の中條高徳氏の「日本人の気概」、他にも京大教授中西輝政氏、 上智大教授渡部昇一氏など名だたる論客の著書・記事を見ると、終戦後のアメリカの占領政策は「 日本が二度とアメリカに刃向わないようにする」ことで、「修身・歴史・地理」を教育課程から外し、 徹底的に武士道はじめ日本が育んできた文化を締め出したとある(罪意識扶植計画ウォー・ギルト・インフォメーション・ プログラム=戦争についての罪意識を日本人に植え付ける宣伝計画)。 

太平洋戦争は日本が仕掛け、全面的に日本が悪かったのか?欧米白色人種はアジア・ アフリカに対する植民地政策で土着民を蹂躙してきた。圧倒的な力を持つ欧米に対し、 抵抗もできずその圧力に甘んじていた折、日露戦争(1904-1905)で日本がロシアに勝利した。 アジアの小さな有色人種日本が白色人種の大国を破った報は、一気に全世界をかけ巡り、特にアジア・ アフリカ諸国は歓声を挙げ、「自分達だって頑張れば独立できる」と元気を得て、実際次々と独立運動が実を結んだのです 。そのような経緯から、欧米・ロシアは日本を滅ぼさねばとの強い思いを共有化しつつ、かつアメリカはアジア、 特に欧州に先を越されていた中国への進出を大きな課題とする中で日本が邪魔となることを懸念し、 日中戦争をわざと深みにはめたりしながら、最後には何とかして日本に戦争の発端を開かせ、アメリカ全体に「日本悪し」 のムードを醸し出し、一気に日本つぶしを計画していたと言われています。真珠湾攻撃がなくても、 アメリカは日本本土を攻撃する計画(オレンジ計画)を持っていたとの事実も指摘されています。戦後66年経って、 いろんな史実が明らかになってきたのです。 

もちろん、日本にも責任はあります。しかし、全面的に日本の責任との判断で、 アメリカのいうままに骨抜きにされた日本国、および日本人の誇りを思うと、 もっと我々は史実を知る必要があると思います。藤原正彦氏(お茶の水大学名誉教授)が学生に聞いたところ、「 日本は恥ずかしい国」「胸を張って語れない歴史をもつ国」などとの否定的なものが多かったそうです。親・ 先生を自分達と平等と考え、昔のような「長幼の序」さえも失われています。自殺者の多さも、日本人としての矜持・ 日本人同志の絆を失ったことにも起因していると思います。 

なでしこジャパンのように世界で活躍する日本人に、 そしてフェアプレイ賞をもらったというニュースに日本人は狂喜します。それこそ、家族愛、郷土愛、祖国愛で、 誰もが持っているものと思います。日本人が、過去の歴史を含めて「誇り」を取り戻し、その誇りをバネにして、 この国難を克服することがより求められているのだとの思いを強くしました。日本人が忘れさせられた、 世界にない日本人の良さは東日本大震災で発露しました。グロバリゼーションは時代の流れです。 その中で日本人の価値を自覚し、和の精神、利他のこころを世界に普及させていく、それこそが遠い道とは言え、 世界が一つの国になる可能性のある道と言えるのではないでしょうか。

 

Okinaka,Ichirou (オキナカ イチロウ)
冲中 一郎
出典  冲中ブログ
2011年8月18日掲載
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