日本 プロライフ ムーブメント

出生前診断

科学が進み現在では、生まれる以前にダウン症とか遺伝性のある障害を持つ子どもが生まれるか否かが、ほとんど確実に診断できるのだそうである。その出生前診断を断った若い夫婦の話が、今日のテレビニュースで放映されているのを見た。断った理由は、夫婦で話し合い「生まれてくる子どもに障害があろうとなかろうと、 わたしたちの子どもなのだから、たとえ障害があったとしても同じように大切に育てよう」との決断の結果であると話していた。

来るものは来る、来ないものは来ない。何を決断したからといって決断しなかったからといって、来るものに変わりあるわけではない。来るものは何であれ結構、 引き受けるという覚悟を持ってさえいたら、限られた一生をどれほど有意義に不安なく、精いっぱい楽しんで生きられることであろうか。不安や心配は、いつも未来からやってくる。何が来ても結構という腹が決まっていれば、この世に基本的な心配ごとはなくなり、毎日を一番のびのびと大らかに過ごせるに違いない。 

これはキリスト信者がキリスト信者として生きることを決めたことと、まったく同じことではないだろうか。キリスト信者になるとは、主イエスさまが御父である神のお望みになることであるなら、十字架上の苦しみであれ死ぬことであれ受け入れると決断したように、神が与えるものは何であれ選り好みせずにいただくという 決意なのではあるまいか。

わたしたちキリスト信者はせっかくキリスト信者になったのだから、若い夫婦のように、与えられた日々を精いっぱい楽しんで生きる生き方を身につけたい。

Kenji Yokojima(ヨコジマ ケンジ)
横島 健二 神父
1939年7月12日生まれ  2020年7月13日帰天 81歳
カトリック仙台教区教区報  242号
2020年12月5日
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