ニュージーランドのモーニング・アフター・ピルを製造する会社は、同薬が妊娠初期の数週間に中絶作用を及ぼす可能性のあることを認めた。
LifeSiteNews.comによれば、ニュージーランドでモーニング・アフター・ピルを製造するシェリング社(Schering Ltd)は、ピルの作用の一つとして、受精卵が子宮内で着床するのを妨げ、その結果、中絶を引き起こすという情報を、服用する女性に伝える説明書を付けた。
シェリング社がモーニング・アフター・ピルに中絶作用のあることを認めたにもかかわらず(この事実は、一部の医師、研究者、製薬会社、行政担当者によって繰り返し否定されている)、同薬の外側の包装には、その旨を注意する記述が何もなされていない。
さらに、Right to Life New Zealand(いのちの権利ニュージーランド)などの団体による働きかけにもかかわらず、女性は年齢を問わず、処方箋なしに同薬を手に入れることができる。RLNZは、同薬が処方箋なしに販売されることに反対し、妊娠中絶作用についての情報を表記するように求めてきた。
RLNZのスポークスマン、ケン・オール氏は、同団体がこの問題を再度取り上げることにしていると語った。「厚生大臣に、再度、この問題を提起するつもりです。この薬が、誤解である避妊薬としてではなく、正しく中絶薬として指定されるためです。」
Editorial (オピニオン)
CNA
2007年1月9日
オークランド(CAN)
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