四旬節における悔い改めとは
去る2月18日の灰の水曜日をもって今年の四旬節が始まった。四旬節は、潜伏キリシタンたちは「悲しみの季節」と呼んだが、現在は「悔い改め(回心)の季節」とも呼んでいる。では、四旬節とは具体的に何を意味するのか、考えてみたい。 一言でいえば、四旬節は信者が悔い改めて神に立ち返る季節である。求道者は洗礼を受けて神とその教会に結ばれ、すでに洗礼を受けている信者は、洗礼の約束を更新して神とその教会に立ち返っていく。ここで注意すべきは、四旬節が目指す悔い改めは、個人的な営みであると同時に、共同体の業でもあるということである。周知のとおり、洗礼の秘跡は受洗者を神の子として再生すると同時に、教会の一員としてキリストの共同体に結ぶ。そして、ゆるしの秘跡は、罪人が赦しを通して神に立ち返ると同時に、教会の交わりに復帰する。神に立ち返ることと教会に結ばれることは同一なのである。
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