ありがちな混乱とその識別
哲学は、識別を行うことで、ともすれば混乱しがちな社会の解明に貢献する学問である。しかしながら、現代人はかつてない混乱に陥っているように思われる。以前より哲学を必要とする人が増えたのはこのためである。ただし、皮肉なことに、哲学科の多くがこの組織化された混乱の原因を作り、その固定化に加担している。人間の選択に影響を与える問題を解明するために、識別を行うという慣習に立ち戻る必要がある。これは自由を得るための必要条件である。混乱している人は自由を失っている。なぜなら、真理だけが我々を自由にするから。 (ヨハネによる福音書 八:32)
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