日本 プロライフ ムーブメント

聖書朝礼【シメオンとアンナ】

【朗読個所】ルカによる福音書2章22節~40節  今日の朗読について,22節にある「両親」とは,母マリアと養父ヨセフのことです。「その子」とはイエスのことです。つまり,マリアとヨゼフが当時の律法にしたがって,初めての子・イエスを,神に差し出す意味で,エルサレムに連れて行ったときのことがかかれています。日本でも,お宮参りという儀式がありますが,子どもが生まれて間もないうちに,聖なる場所に連れて行き,その子どもの将来の無病息災を祈願する儀式というのは,古来より世界のあちらこちらで行なわれているものです。イエスの当時のイスラエルでもそうだったのでしょう。産後40日を経過したときに神殿に行って供え物をする習慣がありました。

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終業の日メッセージ【休戦ではなく終戦を】

クリスマスは,世界中の人々にとって待ちに待った日だろうと思います。例えば,戦争をしている兵士たちもクリスマスになると一時的に戦いをやめ,クリスマス休戦に入るという歴史は,第一世界大戦の最中,1914年に起こりました。この年,イギリス・フランス軍とドイツ軍による戦いが繰り広げられていた,ベルギー南部からフランスの北東部かけての,西部戦線と呼ばれる戦闘の最前線において,敵対していたドイツ軍とイギリス軍が共にクリスマスを祝ったと伝えられています。これは『クリスマス休戦』という映画にもなっています。

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お昼の放送【贈り物】

皆さんが東星学園の中高に入学する前から,私は学校説明会なので,「あなたが入学する学校,そこがあなたにとって一番の学校です」とお伝えしてきました。  ところで,最近はもう一つ,学校説明会で必ずお伝えしている言葉があります。それは「未来のあなたに会いに行こう」という言葉です。この言葉の意味は,未来のあなたに会いに行くことができるのはあなた一人であり,未来のあなたは,今ここにいるあなただけを待っているという意味なのです。

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始業日校長講話【希望の巡礼者】

 元旦に実家に戻りました。私が今住んでいる家から実家に至る道すがら,太平洋が開けて見えます。今年の正月は天気が良かったので,青い海がとてもきれいに輝いていました。 皆さん,あけましておめでとうございます。報道によればインフルエンザ等の感染症が大流行中とのこと,こうして,年末以来,このフロジャク講堂で皆さんにお目にかかれたことを大変嬉しく思います。  さて,東星学園はカトリックのミッションスクールなわけですが,カトリック教会は,25年ごとに特別な年を定めています。それを聖年といいます。かつては100年に1回,あるいは50年に1回,あるいはキリストの生涯年数と同じ33年に1回などという時代もありましたが,1475年以降は,25年ごとに聖年が実行されています。 

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白か黒か?

怒りは神からのプレゼントです。人間になくてはならないものの一つです。生き延びるためにも体と感情が成長するためにも必要な反応なのです。ほんとうの自分を成長させるために怒りを活用しましょう。上の文章は、リサ・エンゲルハート他著・目黒摩天雄訳『怒りセラピー』( サンパウロ、2012 年 ) という小さな冊子の書き出しである。

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