日本 プロライフ ムーブメント

教養と実学は教育の両輪

高校における必修科目の未履修問題はさまざまな波紋を呼び、さまざまな議論を巻き起した。その中の一つは「教養教育」の問題であった。多くの人が一般教養の低下を嘆き、その再生を強調していたが、中には、実学の刷新と強化を訴えるものもあった。たとえば、教育再生会議のメンバーでもある川勝平太氏は述べる。「美しい国づくりの基礎は、実践的な学問でなければならないであろう。すなわち「新しい実学」がいるのである」(中央公論1月号『日本社会の目標喪失が教育を壊した』)。 そこで、わたしなりに、「教養と実学」について整理しておきたいと思う。

Continue reading