日本 プロライフ ムーブメント

「死刑」と共に「終身刑」も廃止?

バチカン放送独語電子版をみていると、興味深い記事に出会った。ローマ法王フランシスコが23日バチカンで国際刑事裁判官協会の使節団の表敬訪問を受けたが、その際、法王は「死刑を完全に廃止するだけではない。終身刑も廃止すべきだ。終身刑は死刑の変形に過ぎなく、非人道的だ」と語ったという。

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死刑の一時停止支持

一般的に、死は私たちの誰もが望まないものです。実際、それは考えることさえしたくないものです。死が自然に起きるとき、それは私たちの力の及ばないことですが、死が意図的にもたらされる場合、それは非常に不幸なことです。もちろん私たちの法体系においては、死刑を用いるある理由と目的があると言われています。それは犯罪者を罰するために、犯罪者が犯罪を繰り返すことを防ぐために、そして他のものを思い止まらせるために用いられます。しかし、その状況をもっと注意して調べてみれば、それが本当の解決になっていないことがわかるでしょう。

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死刑制度の存廃をめぐって

 来年5月に始まる裁判員制度を前に、わが国における死刑制度の存廃が改めて問われているが、 圧倒的多数の死刑存続論にかんがみ、仮釈放のない「終身刑」を創設する超党派の動きが加速しているという( 朝日新聞6月5日)。では、カトリック教会は死刑制度について何を指摘しているのだろうか。 

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衰えぬ人命軽視の風潮

長崎市長銃殺事件や米国の大学における大量銃殺事件は衝撃的であった。しかし、このところ中近東その他における自爆テロやその報復をはじめ、内外における殺傷事件が報道されない日はないほど日常茶飯事となり、当事者を別にすれば、あまりにも当たり前のことで、もはや衝撃的ですらなくなった感がある。この深刻な事態は、単に銃規制で解決されるような生易しいものではなく、もっと根本的な対策が求められているように思う。 

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