日本 プロライフ ムーブメント

自殺防止の決め手はあるか

ある日の昼のニュースで「過労死・過労自殺に関する電話相談」が行われていることが報じられていた。そういえば、先般の警察庁の発表によると、昨年の自殺者は全国で3万2千155人に達し、9年連続で3万人を越えているという。それに、生徒や学生の自殺も増え、統計を取り始めた78年以降で最も多くなったという。 

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最近目にした驚くべき数字。その2

これは以前から信じられなかった数字ですが、日本の自殺者の数です。年間約33000人。平成15年が34000人でそれ以降多少減少してはいるものの、ほぼ横ばいです。1日約90人が全国で自殺しているという、単純計算になります。この数字は自殺と断定されたケースのみで、変死者や失踪者を含めると年間10万人近くなるという説もあります。異常な数値だと思います。 

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ベルギーの安楽死法は悪魔の囁き?

ブリュッセルのベルギー議会(下院)で13日、18歳未満の未成年者への安楽死を認める法案が賛成86票、反対44票 、棄権12票で採択された。同国上院は昨年11月、既に採択済みだ。フィリップ国王の署名を受けてから成立する。 同法案は安楽死の年齢制限を撤廃し、医者と両親、そして未成年者の3者の合意があれば、 18歳未満の未成年者の安楽死が合法化する。同国では2002年、安楽死法を採択済みで、安楽死は合法化されたが、 年齢制限があった。 オランダの安楽法では安楽死は12歳以上と年齢制限があるから、 ベルギーの新法案は世界で最もリベラルな安楽死法となる。 新安楽死法に対して、「未成年者は自身の病が治癒可能かどうか判断が難しいのではないか」「医者と両親が相談し、 未成年者の生命を一方的に奪ってしまう危険性が排除できない」など指摘する声もある。その一方、 治癒不能な病にある未成年者の中には「自分が家族の重荷となっている。死んだほうが家族のためになる」 と判断するケースが出てくるかもしれない。 同国の185人の小児科医が「未成年者への安楽死を合法化すれば、両親の苦しみを更に深めるだけだ」 と疑問点を明記した公開書簡を発表している。 安楽死法反対派にとって、フィリップ国王が署名拒否することを期待しているが、ベルギーでは70% 以上の国民が安楽死法案を支持しているという世論調査結果が報じられている。だから、国王の署名拒否は非現実的だろう 。 ベルギーでは2012年、1432人が安楽死を行った。その数は全死者数の2%に該当する。 オランダでは2012年は前年度比で13%増で4188人が安楽死した。その数は年々増加している。 ローマ・カトリック教会のベルギー司教会議議長レオナール大司教は、「新法は苦しむ人間への人々の連帯を葬るものだ」 と主張、安楽死法案に強く反対しているが、 聖職者の未成年者への性的虐待が多発した同国のカトリック教会は国民から久しく信頼を失い、 その発言は影響力を失っている。 同国では過去、治癒が可能な人が安楽死したり、安楽死と臓器献品が絡むケースも出るなど、 安楽死の現場ではさまざまな問題が出てきている。 なお、スイス、ドイツ、スウェーデン、エストニアでは医療による回復が期待できない患者の希望を受け入れて、 安楽死を援助しても刑法には引っかからない。安楽死を禁止している国からスイスに安楽死ツーリストが殺到し、 社会問題となっている。 安楽死問題は非常に難しいテーマだ。個々のケースを慎重に考えなければならないからだ。 無意味な延命措置は非人間的である一方、「生命の尊厳」という譲れない部分があるからだ。 人間は肉体的な存在だけではなく、霊的な存在と信じる当方にとっては、「生命の尊厳」とは、霊肉両面の尊厳を意味する 。霊的な世界がもう少し理解されるようになれば、 安楽死問題も別の観点で考えられるようになるかもしれないと思っている。 Editorial (オピニオン)国連記者室出典 ウィーン発『コンフィデンシャル』 2014年2月17日掲載Copyright ©2014.2.25許可を得て複製 

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スペインの中絶法は社会の自殺だ

よほど頭にきているのだろう。法王庁生命アカデミーのイグナシオ・カッラスコ・デ・パウラ新会長はスペインの人工中絶法を批判し、「まったく無能な法」と評したのだ。少々荒っぽい表現だが、新会長の「怒り心頭」といった胸の内が伝わってくる。人工中絶法によると、16歳以上の女性の場合、妊娠14週目まで両親の許可なく中絶ができる。同国カトリック教会は「テロ行為だ」として批判している。新会長が懸念するのは、スペインのリベラルな中絶法が南米諸国にも影響を及ぼすのではないかということだ。ブルゴス教区のフランシスコ・ギル・へリン大司教(Francisco Gill Hellin))は国民に中絶法への抵抗運動を呼びかけているほどだ。 

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安楽死についての声明

最近の安楽死を合法化しようという取り組みが、私たちの社会を重大な危機にさらしています。これらの動きには、自殺の方法を紹介する新しい出版物があったり、末期症状にある患者を家族や医師が殺したり、その患者の自殺を手助けしたりすることが広く話題になっているため、大勢の注意をひいています。 ヘムロックソサエティが第一線で導いている、太平洋岸北西部にあるような目的は 、殺人や自殺幇助に反対する州の法律を変え、医師が末期的症状にある患者に、過剰量の薬や致命的注射を与えることができるようにしようとするものです。 

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