日本 プロライフ ムーブメント

クローニング正か邪か

最初のクローン動物として立証された羊のドリーは、エジンバラのイアン・ウィルナット博士によって最近公表されました。ウィルナット博士は大人の「ドナー」の羊から細胞を取り出し、その全ての遺伝子が活性化され成長して小羊になるように、その細胞に処置を施しました。彼はその細胞を、DNAを含む核を取りのぞいた雌羊の未受精卵と電気を用いて融合させました。その融合された細胞と卵は相互に作用しあい、小羊の胎児へと成長しました。雌羊のDNAは取りのぞかれてしまっていたので、胎児の中の唯一のDNAは「ドナー」のDNAでした。その胎児はそれから、「代理の母」となる羊の胎内に移植され、月が満ちて出産されることになりました。その結果がドリーで、「ドナー」の羊と遺伝的に全く同じ羊が生まれたのです。 

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クローン:その法的、医学的、倫理的、社会的問題

私はボルティモアの大司教で、米カトリック大司教協議会・中絶反対運動委員会メンバーのカーディナル・ウィリアム・キーラーと申します。今日はこの協議会の代表として、「人間クローニングの道徳への挑戦」について話したいと思い ます。

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法的、医学的、倫理的、社会的問題としてのクローニング

「人間クローニングの直接産物は人間です。その反対の主張は科学的に間違っています。」 ビリラキス議長、保健・環境に関する小委員会の皆さん、今日この機会に皆さんの前で人間のクローニングという非常に深く、重要な問題について証言する機会を与えられて、また、皆さんがこの問題と真剣に取り組み、この分野に関して分かりやすく、政策の基礎となる正しい、納得いく情報を求めておられることを嬉しく思っています。

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クローニング・危険な言葉遊び

1996年3月、父親ののいない「ドーリー」という愛らしい名前の子羊が生まれた、というニュースが世界の人々を驚かせた。1長いこと冗談とかサイエンス・フィクションでは話題になっていたことだが、人間のクローンも可能になったことで、恐怖に駆られる人々も出てきた。この新技術が人類を未知の暗い深淵に突き落とす前に、倫理的、社会学的、法律的含みに関する責任に取り組もうとして、解説、会議、政治論争が続いたものである。

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人間のクローニングと権力の乱用

『ザ・マトリックス』(1999年)というカルト映画の中で、大部分の人間の胎児が生まれるべき運命にある少数の選ばれた胎児の食料として育てられるという未来世界に私たちは引き付けられました。非常にたくさんの人間の胚や胎児が木のような構造物からぶら下っていて、それは『搾られ』て液体にされるのを待っていました。その結果として生じる『ドリンク』は、その後少数の選ばれた者の静脈の中に注入されるのです。

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人クローン胚の作成・利用を容認するー総合科学技術会議生命倫理専門調査会の方針決定に対する見解

2004年6月23日に開催された総合科学技術会議の第35回生命倫理専門調査会において、薬師寺泰蔵会長が提案した「人クローン胚の作成・利用に関する暫定的結論の提案」および「報告書作成に向けた人クローン胚の作成・利用に関する暫定方針(案)」に沿って、研究目的の人クローン胚の作成・利用を容認する方針が決定されました。私たちは、これに関して憂慮の念を禁じえません。 

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