日本 プロライフ ムーブメント

「幸福のパン」

皆さん、今晩は。今日は休みなので朝は、これから職場で必要になるお年寄りの送迎コースの運転を練習した後、ファミレスで本を読み、詩を書いて過ごしました。詩を書く時というのは日常の中で(この事を詩に書きたいな・・・)と胸の内の酒蔵?に寝かせておいて・・・少し間を置いた頃にふっと(書こう)と思い、原稿用紙を出して裏側に初稿を書くという感じです。午後は嫁さんと赤ちゃんの周(しゅう)を車に乗せて、広い公園で降りて散歩すると通行人のおばちゃんが「あらイケメンねぇ~」と声をかけてくれて、穏やかな休日でありました。

先ほど家に帰り、嫁さんがだっこしてミルクを飲み終えた周に今日書いた詩をゆっくり朗読すると、少々おどけた?笑顔を見せてくれました。八月に生まれてもうすぐ三ヶ月・・・周にもだんだんと表情が出てきて、日々の成長が楽しみです。今日はこのブログで記念すべき?僕の詩を初公開という事で今日書いた、周が登場する詩をささやかながら読者の あなた に贈ります。 

  ・・・・・ 


幸福のパン 
                服部 剛 

いい仕事をして帰った夜 
妻の手から渡された周をだっこして 
「パパ、がんばるね」と語りかければ 
もうすぐ生まれて3ヶ月の周が笑って 
天使の声が、部屋に響いた 

周を歓ばせることは、きっと 
日々の隣人を歓ばせること 

日中、お年寄りの皆さんと八ツ橋をつくり 
ホットプレートに生地をうすく伸ばして焼いて 
たくさんわけあったように 

今夜、僕と妻を癒してくれた 
天使の笑みの歓びが 
これから出逢う一人ひとりの胸の竈(かまど)に 
ふくらんでゆく幸福のパンになる日を夢見て 
僕は我が子を、胸に抱く―― 


  ・・・・・ 

昨日は職場でBen’sCafeで司会をしていた時のように、レクレーションで司会をやって、お年寄が子供の頃遊んだ紙風船で同僚も交ざって遊び、それは皆で童心に帰ったような空間でした。以前は先輩の多い職場でもう一つ遠慮がちだった僕も、帰りのミーティングで皆の意見を聞いて今日を振り返り、職場の玄関を出て家に帰る時、何とも言えない充実感を胸に歩いていました。そんな一日を嫁さんと赤ちゃんの周に報告するとやはり赤ちゃんにも波動が伝わるようで、いい笑顔を見せてくれたのを思い出して、今日書いたのがこの詩です。

食べ物というのは、実は深い意味があり(心の食べ物)というのがあるようです。お年寄とつくった八ツ橋の生地がたくさんできたように、焼いているパンが膨らむように、人と人は分け合える歓びがあります。一日の中にそんな瞬間が一回でもあれば、一日を振り返る時(今日はよかったなぁ・・・)と思えるでしょうから、僕も心に磨きをかけて(かけがえのない一日)を日々つくってゆきたいです。そして、この手紙を読んでくれている あなた の日常にも(幸福のパン)の膨らむことを、僕は密かに心から・・・願っています。 

Go Hattori(ハットリ ゴウ)
服部 剛 
日本の詩人。
出典 「ポエトリー・シアター」
Copyright ©2011.11.14.作詞
2021.5.6.許可を得て複製