日本 プロライフ ムーブメント

クリスマスの心

毎年この時期に入ると全世界はキリストがお生まれになったことを祝います。神さまが人となってこの世に来られました。これはクリスマスです。私たちはキリストを通して神がどれほど私たちを愛しておられるかを知ることが出来ました。私たちが神から生まれるように、神が私たちからお生まれになることを望んでおられます。神さまが私たちからお生まれになる! のは、私たちの日々の思いやり、親切、小さな愛の行いをする時ではないでしょうか。ここで“クリスマスの心”について分かち合いたいと思います。

クリスマス三日前のことです。町や人々やスーパーなどクリスマスラッシュで忙しく日本の年末の雰囲気のようです。買い物が好きなラナさんは家族の皆さんにクリスマスプレゼントを買いに行きました。大勢レジで列を作って並んでいました。ラナさんの前にだいたい10歳と5歳ぐらいの子供がいました。二人ともぼろぼろの服を着ていました。男の子は手にくしゃくしゃの3ドル札を持っていました。女の子の顔に夕食の残りがついていました。その子は金色のきれいな靴を手に持っていました。30分待っていてやっと会計のところに着いた女の子は靴をテーブルの上に宝物のように大切に置きました。レジの人は、「6ドルです」と言いました。男の子はくしゃくしゃの3ドル札を渡して自分のポケットを捜していました。そして女の子に言いました。「お金が足りないからこの靴を買うことができない。また買いに来よよ、出来たら明日」。女の子はすすり泣いて、「でも、イエス様はこの靴が好きなんだよ」と言いました。男の子は、「泣かないで。私たちは家に帰ってもっと働いてまた買いに来よ」と言いました。

この会話をずっと聞いていたラナさんは思いました。この子たちも私と同じようにずっと順番を待っていました。それに、もうすぐクリスマス。それでラナさんは急いで3ドル札を会計に差し出しました。びっくりした顔で女の子は、「ありがとう」と言いました。ラナさんはその子に尋ねた。「さっき、あなたは“イエス様はこの靴が好きなんだよ”と言ったでしょう。それはどう言う意味?」。その子は言いました。「お母さんは病気でクリスマスの前に天国に行くかもしれないとお父さんに言われた。天国の道はこの靴のように金色に輝いていると日曜学校の先生から聞きました。ママはこの靴を穿いて天国の道を歩いたらきれいと思わない?」。涙であふれている女の子の顔を見てラナさんも泣いて、「そうだね、私もそう思うよ」と言いました。家に帰ったラナさんはこの子供を通してクリスマスの心を教えてくださった神さまに感謝しました。

皆さん、この小さな愛の行いを通して神さまがラナさんからお生まれになることが出来たと思いませんか。私たちは特に小さくされた人や弱い人を大事にし、彼らと神の愛を分かち合う時に神さまが私たちからお生まれになることが出来ると思います。そんな思いを持ってクリスマスを迎えましょう。

Bradly Rozairo(ブラッドリー • ロザイロ)
オブレート会管区長
出典 聖母献身宣教会(日本オブレート会)サイト
2020.12.24.
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