日本 プロライフ ムーブメント

エイズとコンドーム

後天的免疫不全症候群(エイズ)のこととなると、「安全なセックス」など全くないのです。コンドームが安全なセックスを提供してくれるなどと宣伝することは、無責任で誤解をもたらすことです。

そのことは声をあげてはっきりと伝えなければならないメッセージです、というのは、今までにそのような広告を採用したことがない雑誌にコンドームの広告をする言い訳としてエイズが利用されているからです。

このように強い調子で言う理由は避妊にコンドームがどれだけ有効かを少し考えてみればすぐにお判り頂けるでしょう。いままでにコンドームを使用して実際どれだけエイズウイルスの感染があったか誰にもわかりません。だから、避妊のためのコンドームの有効性から推測をしなければなりません。避妊の専門家はコンドームの有効性を97%だとしています。つまり、何年か使用すれば、百人に三人の女性が予定外の妊娠をすることになります。しかし、彼らはまたコンドームの常用者に関しては有効性を90%としています。それは、もう子どもがいらなくて避妊をコンドームに依存している女性の百人に十人が使用を始めて最初の一年間に予定外の妊娠をすることになります。

「そんなに悪くないじゃない。」とおっしゃられるかも知れませんが、ここに問題があるのです。そのような妊娠率は、周期的にめぐってくるごく短期間にだけ妊娠可能な女性に関してのものなのです。しかしエイズウイルスは毎日感染が可能なのです。端的に言って結論は、もし避妊のためにコンドームを常用している人が10%の割合で予定外の妊娠を経験するならば、エイズを防ぐためにコンドームを使用している人がエイズウイルスに感染する割合は少なくとも40%、そして1年間では恐らく70%にもなると予想できるということになります。

ここで、どのようにして私がこの数値に到達したかをおしらせします。

1。まず、10%の失敗率があること

2。次に、40%という数値に関しては、平均的な妊娠可能期間を一週間としましたがそれは控えめな数値です。精子の生存期間を5日間、排卵の期間を10日間、卵子の生存期間は2日としました。実際、3日以上生きている精子はほとんどいません。

そのことは、平均的な女性は、平均28日周期のうちで最大25%まで妊娠が可能だということを意味しています。しかし、エイズウイルスが感染可能な期間はその4倍ということになります。したがって、10%の失敗率を4倍して、ウイルスの感染率40%ということになるのです。

もし多くの専門家によって用いられている精子の命は3日間、卵子の命は1日という数値を使用すれば、平均的な女性は、平均28日の妊娠周期のわずか7分の1、つまり4回しかセツクスをしなくても妊娠することが可能ということになります。それを基準にすれば、エイズウイルスに感染する期間は、妊娠可能な期間の7倍になります。そして10%のコンドームでの避妊の失敗率が、コンドームを使用してもエイズウイルスに感染する割合の70%にまで跳ね上がらざるをえなくなるでしょう。

繰り返せば、結論はこういうことになります。エイズに感染している人と定期的にセックスをしている人は、百人の内少なくとも40人、恐らく70人までもが1年以内にエイズウイルスに感染すると予想することができます。残りの人は2年ないし3年以内にウイルスに感染すると予想できます。

もちろん、このことは全て正常なセックスのみに当てはまります。同性愛者に典型的なアナルセツクスにコンドームが用いられた時は、コンドームの破損率が増加したり、その他の生理学的な要因のために感染率はぐっと高くなります。

ちょうどロシアンルーレットをする時、ピストルの薬室が空になっていれば無事なように、コンドームがエイズウイルスの感染をいくばくかは防ぐことができることは認めましょう。しかし、20の薬室のある大きな弾倉のついた回転式拳銃を想像してください。もし19の薬室が空だとしても、ロシアンルーレットをすることが責任ある行為でしょうか。そのような回転式拳銃が発明されたならば、信頼できるとされている新聞や雑誌はその新しいロシアンルーレットの広告を載せるでしょうか。

「安全な」または「より安全な」セックスを提供してくれるものとしてコンドームの広告を載せることは無責任で誤解を招くことです。むしろ、雑誌は安全なセックスなどないという公共広告のサービスを行なうべきなのです。

メディアを動かしている人々が、職員や友人をエイズで失ってしまう前に貞潔を促進する決意ができることを私は望みます。この記事のコピーを、聞く意志のある人になら誰にでもあげて下さい。そうすることで人の役に立つことが恐らくできるでしょう。

John F. Kippley( ジョン・F・キプリー)
CCL Family Foundations
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