日本 プロライフ ムーブメント

世界に「NO」と言える、 世界に「LIFE YES !」と言える日本に

今年2月、週刊文春のスクープ記事がYahoo!のニューストピックにあがっていた。それは、違法中絶をおこなっていた疑いのある産科クリニックを告発したものだ。現行、日本では妊娠22週以降の中絶は違法となるが、そのクリニックでは、違法であることをわかりながらそれ以降の中絶手術をしばしば手がけていたというのである。妊娠34週での中絶事例もあったという元スタッフの証言もある。もちろん記者が現場の関係者を取材した上での、事実をもとにした記事であろう。商業誌ゆえに「違法中絶横行」という見出しで読者を煽ろうとする意図はうかがえるが、とくに踏み込んだ内容ではない。その意味でPro-Lifeに傾いている訳でもPro-Choice(中絶推進)を支持する訳でもなく、中絶という行為そのものについて週刊誌は何も責任をとろうとはしない。そうであるがゆえに、日本最大のコミュニティサイトであるYahoo!でニュースとなったこの記事は、妊娠22週以降の中絶という行為をめぐって受け手がどんな反応をするのかを知る恰好の題材である。

Continue reading

日本の十八番「いのちをいつくしむ文化」がSDGsを完成させる。

持続可能な開発目標SDGsは、国連がそのマニフェストの中で「誰一人取り残さない」と宣言したように、人類が一つの家族になることを目指す壮大な取組みです。17個の色とりどりのシンボルマークは、それぞれの分野で「誰一人取り残さない」を実現するための具体的な目標を示します。一人残らず家族みんなが、家族みんなに関わる大切なことがらが、ぜんぶそこに描かれているんですね。なるほどSDGsってすごいんだね!って感心しながらうちの家族みんなで17のピクトが並んだ図を眺めていたら、すみっこの空いているスペースに、もうひとつ「18番目」を置いてみたくなりました。だって、一人足りないんじゃないの? お腹の赤ちゃんも家族だよね? 上の息子の指摘にこたえ、下の娘が妊娠12週のときのエコー画像をモデルに、勝手に18番目のシンボルを作ってみました。SDGsを推進するみなさん、どうでしょう。こうしたらもっとおさまりがよくなる気がしませんか。だって、この子たちも誰一人取り残したくないよね?

Continue reading

マーチフォーライフ TOKYO 2020

(*1) 国連は「誰一人取り残さない」と宣言し、 17の持続可能な開発目標SDGsを掲げた。 2015年、国連サミットにおいて「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、「誰一人取り残さない」世界の実現に向け、人類が2030年までに達成すべき17のゴールが定められました。誰かの犠牲のうえに成り立つ偽りの平和を世界は否定したのです。個々の17のゴールはさておき、その大前提に「誰一人取り残さない」という崇高な理念を打ち出したことは、国連と世界にとって歴史的な一歩と言えるでしょう。 

Continue reading