日本 プロライフ ムーブメント

成人T細胞白血病(昭和51年)

昭和47年頃から、熊本大学の高月清教授は成人に特有な新しい型の白血病を何例か経験していた。 白血病は白血球がガン化する病気である。高月清が経験した白血病は、白血球増加に加え、 リンパ球細胞の核に花びらのような切れ込みがみられる点が他の白血病と違っていた。さらにこの奇妙な白血病患者は九州 、特に鹿児島出身者に多いという特徴があった。昭和52年、高月清はこの白血病を医学雑誌Bloodに記載、 成人T細胞白血病(ATL:AdultT-cellLeukemia)という新しい疾患概念を提唱した。 

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万能細胞と生命倫理

再生医療のために身体的のあらゆる部分になる可能性を持つ万能細胞(幹細胞)の開発が待たれてきた。そんな中、昨年11月、京都大学の山中伸弥教授らの研究グループが、待たれながらも期待薄であった受精卵を使わないiPS細胞(人工多能性細胞)を作ることに成功したという発表は、朗報となって世界中に大きな反響を呼び起こした。その大きな反響の主たる原因は何であろうか。 

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