日本 プロライフ ムーブメント

プロ・ライフの心

プロライフの皆様方へ。中絶手術件数が中絶公認の国で減少しているように見えるのは、日本の場合はまず20年前より20代の女性人口が大幅に減少している事です。米国や諸外国ではまずピル、緊急避妊ピル、RU486等の服用で見かけ上の手術による中絶数が減っているだけなのです。

公になる従来の手術から、人目につかずこっそりと幼い命を抹殺するという化学的中絶という狡猾な手段に変化してきている事に、気付いていない方が非常に多いのです。中絶され抹殺されている子どもの命の数は、決して減少等はしていないのです。さらに体外受精の増加で一件当たり数個の受精卵(人間)が廃棄されている事が全くカウントされていないのです。日本でも体外受精で廃棄されている受精卵はとうとう年間百万を超えました。それに比して中絶手術の届け出件数は17万件弱です。

また中絶を選択するか迷っている女性を裁いたり石を投げつけるような考えを、真のプロライフの方はどなたも持ってはいないのです。神の似姿として神によって与えられた人間の命、胎児も授精卵もある意味幼子イエスなのです。極く小さな受精卵でも既に霊魂が宿り必ず人間の体になるように神によってプログラムされていて、万に一つも犬や猫に成長する事が無い事が親も分かっているからそれを恐れて、抹殺するのです。

幼子イエスの似姿である人の受精卵や胎児の命を、たった一人でも抹殺する事は、この全宇宙を破壊するよりも大きな、神への背きと言えるのです。プロライフの方々が必死に中絶を思いとどまらせるように説得し、必要なサポートを提供している事は、声すら上げられない最も弱い立場にある受精卵そして胎児に代わって助けを求めている事と同時に、その女性が神との親しい関係が断絶してしまうという最も恐ろしい状態になってしまわないように、その女性への心からの愛の行動なのです。

幸い神の愛は無限の大きさですので、心からの悔い改めでもう一度断絶された状態から修復していただける事もお伝えしています。石打の刑にされそうになっていた女性をイエスは赦された事は、よく引き合いにだされますが、続いて仰られたお言葉こそイエスの愛があふれているのです。それは「もう二度と罪を犯さないように」と仰られているのです。罪によって神と断絶してしまう事こそ最も哀れな状態だから、そうならないようにとの愛のお心から仰られているのです。

勿論プロライフの活動では現に苦しんで女性にはお話を聞き、寄り添い出来る限りのサポートをすることが必須となっています。熊本や関西のこうのとりのゆりかごの働きはご存知と思われますが、生命尊重センターそして円ブリオ基金では既にそのような働きの結果として825人の命が誕生しています。これからも神の命が宿っている幼子の命を受精卵の時から守る活動を続けて行きましょう。

Hirata, Kunio (ヒラタ・クニオ)
医学博士 平田國夫
Copyright © 2020.11.25
生命尊重センター副代表
2021.2.14.許可を得て複製