日本 プロライフ ムーブメント

私の「現代環境論」(5)化学物質による環境汚染

20世紀文明は化学物質文明であったということができます。 20世紀、それもその後半、化学物質は大量に生産・消費・廃棄されてきました。それらはくらしに「便利さ」「快適さ」をもたらした反面、人間の健康障害、環境汚染を引き起こしてきました。私たちは、その「負の遺産」を背負っているといわねばなりません。

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老いぼれ神父が若年層の皆さんに期待すること  

本稿では、やがて次の世代を担われる、現在は若年層の皆さんに期待を述べさせていただきたいと思います。 ① 私(現在80才)より5年位以前に生まれた世代の方、つまり昭和10年代前半生まれの方はお国のために命を捧げることが余儀なくされ、戦争に巻き込まれました。その戦争に敗れ、戦前・戦中の情況を生世代世代は少数になり、以後77年の間に世界各地で戦争があったのに、日本が曲がりなりにも戦争に巻き込まれることなく過ごせたことがどうして可能であったかを検証し、今後これをどのように維持するのかはまさに戦争を知らない世代が大多数を占める有権者に委ねられています。戦争体験者の身体的・心的・物理的に過酷な体験を無駄にしないようによろしくお願いします。

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「僕等の道」

皆さんこんにちは。今日はどんな1日でしたか?僕は、昨日はテンション低めの1日でしたが、今日はほど良い調子の1日でした。やはり天気と同じで晴れの日も雨の日も、ありますねぇ・・・。  今日はデイサービスのお年寄りを家に送る帰りの車内で、皆を家に送ってほっ・・・とするひと時に、車を運転する同僚と語らいました。その人は女手一つでもう長い間、2人の子供を育てているので、僕は「人は話してみると、普段の表情では分からない苦労があるものですねぇ・・・1人で悩みを背負っていると思うと辛いけど(自分だけじゃない)と思うと少し気持が違いますよね」と言うと、同僚は運転しながら「そうそう」と頷いてくれました。「人それぞれに、長い時間をかけて答を探す人生のテーマ(課題)が与えられているような気がしますね」と言うと、深く頷いてくれました。1日の仕事を終えた後の語らいに、同僚との友情を感じるひと時でした。 

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ハチドリのひとしずく

新日鉄の大先輩で、いつもご指導いただいている方から、お知り合いの方の講演録を送って頂いた。元外務省の医務官でスーダンでご活躍の方(K氏)の話だ。その講演録の最後に「ハチドリのひとしずく」が紹介されていた。早速インターネットで調べると、南米のアンデス地方に昔から伝えられてきた話だとの事で、それを辻信一氏が翻訳して絵本として出版された。その全文を下記する(出典:「ハチドリのひとしずく」辻信一監修,光文社刊,2005)。

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ある高校の四旬節ミサの思い出から

カトリック教会はさる2月25日の灰の水曜日から今年の四旬節に入った。そう言えば、56年前の1953年の早春、わたしはモントリオール市内のある高校の四旬節ミサに通っていた。司祭叙階後も大神学院に留まって修士課程に取り組んでいたわたしは、市内の教会や修道院でミサをささげるために時々呼ばれていた。このときもその一つで、四旬節の間、日曜日を除いて毎日通っていたこの高校は、フランス語が中心のモントリオールでも珍しく英語の学校であった。その頃はまだ第2バチカン公会議の前で、ミサはすべてラテン語であったから、英語が苦手のわたしにも問題はなかった。

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なぜ、君は死を急ぐのか

 ドイツでは毎年、約600人の25歳未満の青年たちが自殺する。10歳から24歳までの青年たちの死亡原因で自殺は第2位だ。ちなみに、同国では毎年、約1万人が自殺する。この数字は交通事故死、麻薬中毒死、そしてHIVによる死者数を合わせたより多い。バチカン放送独語電子版が先月21日、報じた。

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トリアージと「障害者の権利」問題

  ドイツ連邦憲法裁判所(独南部カールスルーエ)の第1上院は28日、トリアージの際に障害者の保護を要求した9人の障害者の訴えを認め、「障害者権利条約に基づき、トリアージが発生し、医師が誰を救うか、誰を救わないかを決定する状況になった場合、障害者を保護するために直ちに予防措置を講じる必要がある」と裁定し、立法府に迅速にトリアージでの障害者の保護を明記した法案を作成をするように要請した。 

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教会の成人年齢は18歳

法務大臣から昨春諮問を受けていた法制審議会の民法成年年齢部会は先月20日、成人の年齢を20歳から18歳に引き下げることが適当とする最終報告書を取りまとめた。新聞報道などによると、国民の受け取り方は様々で、慎重論のほうが多いようにも見られる。この問題について、カトリック教会の立場から何が言えるであろうか。

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私の「現代環境論」(3) 気候変動(地球温暖化)問題

気候変動(地球温暖化)問題は地球環境問題の最大のテーマです。 気候変動(地球温暖化)問題を考えるポイントは、その原因とメカニズム、その影響、その対策、解決のための国際交渉、などです。それぞれについてさまざまな角度からの検討が必要ですが、ここでは、気候変動問題の科学、気候変動問題と政治ということで、まとめておきます。

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受肉により、キリストはすべての人と結ばれた

降誕祭を迎えてわたしは第2バチカン公会議の言葉を思い出している。「神の子は受肉することによって、ある意味でみずからをすべての人間と一致させた」(現代世界憲章22)。わたしはこの言葉を初めて読んだとき、強烈な印象を受けた。キリストがすべての人のために生まれて死んだことは信じていたが、このような表現は初めて聞いたからである。

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「トリアージ問題」専門家の重い発言

 トリアージとは、どの患者を治療し、どの患者を後回しにするか(見捨てるか)など、患者を選り分けることで、結果として生死を決定することになる。フリーゼネッカー氏は医師たちのトリアージ作業の行動の推奨事項を作成している。同氏は、「トリアージが必要となった場合、患者の年齢だけが判定材料とはならない」と強調している。以下、ツァイト紙のヨナス・フォーグッ(Jonas Vogt)記者の同氏とのインタビュー記事の概要を紹介する。

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周ちゃんのお宮参りへ

皆さんこんにちは。今日は職場でとても充実した1日を過ごし、前回に更新して載せた詩「絵の世界へ」とコラムに書いた思いが実現して来ているのを感じています。このポエトリーシアターというブログの場で語らう事を通じて、僕自身の自己実現を目指す事で、読者の皆さんにも自分らしく導く風が吹くように・・・願っています。 

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今を生かされているいのち

生まれたときから、いのちは自分とともにあります。しかし、聖書には「主よ、あなたはわが内臓をつくり、わが母の胎内でわたしを組み立てられました。 わたしはあなたをほめたたえます。あなたは恐るべく、くすしき方だからです。あなたのみわざはくすしく、あなたは最もよくわたしを知っておられます。」(詩編139:13-14)と記されており、いのちは母の胎内から私たちとともにあるのです。

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ネロの木靴「フランダースの犬」のネロを悼む希望の物語

今年、最初に読んだ本。名作「フランダースの犬」のその後の物語。年末に地湧社の増田圭一郎社長と会って、私が土井響くんと出会ういきさつを伝えると、黙って聞いていた増田さんが何を思ったか「フランダースの犬を知っていますか?」と言う。増田さんは、口下手なので、自分の中に思いついたことをいきなり話しだすことがあり、(え、なんで急に?)と思ったけれど、きっと彼のなかでは繋がっているんだろうと、話をこの有名なベルギーの物語に切り替えた。

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経口中絶薬の真実

  いのちの危機が迫る幼子の隣人になりましょう。 2020年1月に日本で初めて患者が確認されてから、新型コロナウイルス感染症は全国民の最大関心事となっています。死者数は毎日数十人と報道されています。多くの重症者の方々もおられます。若年者から高齢者まで、いつ感染して同様の状態になってしまうのかという恐怖感の中で生活している状態ではないでしょうか。新しい変異ウイルス感染報道で恐怖に震えたり、ワクチン接種業務の遅滞や医療ベッドの不足を声高に非難するのもその流れからでしょう。

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司教の手紙 ㉕「普遍教会の保護者 聖ヨセフの年」に寄せて

教区の皆さま、お元気でしょうか?昨年12月8日に発表された使徒的書簡で、教皇フランシスコは、2021年を「聖ヨセフの年」と宣言なさいました。これは、聖ヨセフを「普遍教会の保護者」と宣言した、教皇ピオ9世の使徒的書簡発布の150周年を記念して催されるものです。

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COP26への「神」(大家)の視点

   国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が来月1日から12日の日程でイギリスのグラスコーで開幕される。COP26では、「パリ協定」と「気候変動に関する国際連合枠組条約」の目標達成に向け、締結国が具体的な行動を推進させるために協議する。

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ブッダの教え「素直に『ありがとう』と言えない人は、決して幸せにはなれない」

幸せになれない人の「3つの共通点」 幸せになれる人と幸せになれない人にはどんな違いがあるのか。福厳寺住職でYouTuberの大愚元勝さんは「幸せになれない人は、思考(ものの見方、考え方)に問題がある。たとえば『ありがとう』という言葉がすぐに出てこないことが多い」という——。

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同期の不思議 (日曜論壇 第7回)

同期の桜、とは昔から云うが、このところ、科学用語としてもこの「同期」が使われている。 たとえば心臓の孤独な動きも、約一万個のペースメイカー細胞で保たれている。外から電気仕掛けのペースメイカーを入れることもあるが、もともと心臓には自動的に電圧を変化させる細胞が具わっている。その動きのリズムが同期化するから、不整脈を生じないのである。僅かでも動きに誤差が生じると、たとえば「心房細動」などの病状になる。それが続いたり広がったりすると、生命の危機にもなるのだ。

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ゲノム編集の今 ― 何が問題か

はじめに 「ゲノム編集」という言葉は最近まであまり聞かなかったが、昨年11月に中国の研究者による「ゲノム編集で双子の女児誕生」の報道で一気に知名度が上がった。しかしこの技術は数年前から世界中で深く静かに研究が進行し、AIに続く次世代の産業革命になると期待されるまでに成長していた。因みにゲノム編集の道具の一つである「KRISPR/Cas9」についての世界の論文数は、昨年1年間だけで4000編を超えたと言われる。この技術が農畜産物や医療分野における産業の今後の発展につながる、と期待されているのである。日本でも基礎研究レベルでは様々な議論があったが、学術会議や日本医師会などでも「生命を操る」技術について「生命倫理」の立場から慎重な意見が多かった。しかし2018年6月15日「統合イノベーション戦略」が閣議決定され、一気に開発ムードが高まった。その前日の「総合科学技術・イノベーション会議」の席上で議長の安倍首相が「(この技術を)成長戦略のど真ん中に位置付け、関係大臣はこれまでの発想にとらわれない大胆な政策を、一丸となって迅速かつ確実に実行に移して下さい」と述べた、とされている(週刊エコノミスト2019年1月22日号)。その結果省庁の動きが活発化し、環境省と厚労省は「外来遺伝子を導入したものについては、従来の遺伝子組換え同様安全審査の対象とするが、目的の遺伝子を削除したノックアウト作物(後述)については規制対象外」とした。

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