新たな研究、貞潔の効果を立証ートロントのエイズ会議は沈黙する

White, Hilary (ホワイト ・ヒラリー)
翻訳者:佐倉 泉
2006-09-01
許可を得て複製

トロント 2006年8月15日(LifeSiteNews.com)ー 今週トロントで開催されている国際エイズ会議の参加者たちが、アフリカでのエイズ危機をくい止める唯一の希望はより多くのコンドームを配ることであると聞かされているあいだにも、National Post紙は、十代の若者の性行動を減らし、したがって性感染症の発生率を下げるために、貞潔限定教育(訳注:abstinence 一 only“安全なセックス”を教えない)が最も効果的であると伝えている。

さらに、エイズ活動家たちの主張する説にも関わらず、ペンシルバニア大学による研究の著者たちは、貞潔限定教育が、性的に活動的なティーンエージャーたちのコンドーム使用率に影響を与えているようには思われない、としている。(訳注:活動家たちは、コンドームの使用について教えなければ、すでに性的に活動的な若者たちがコンドームを使う率が減り、エイズ感染の危険が増す、すなわち貞潔限定教育は危険であると主張。)

トロントの会議での講演者たちは、治療への期待よりも、予防について強調している。ワクチンを創り出そうとする努力がこれまで失敗してきており、治療法の発見はまだだいぶ先のことになるかもしれないと医療研究者たちは言う。しかしながら、予防を強調しながら、トロントの会議は、奔放な性生活を送らないようにと人々に語ることは避けている。そのような性生活が性感染症を広めるなどと口にすることは、コンドームの使用を強調する大多数の国際エイズ活動家たちにとっては、太陽が西から昇るほどのことのようである。

しかしながら、National Post紙は、6年生と7年生(訳注:中1相当)のアフリカ系アメリカ人の子ども662人を対象にした研究によると、貞潔限定教育を受けた子どもたちの方が、24ヶ月の追跡調査の結果、性行為に至る可能性がより低いことがわかったと伝えている。同研究は、貞潔限定教育を受けた子どもたちと、コンドームの使用を強調し貞潔について触れることのない「より安全なセックス」を教えられた生徒たちとを比較したものである。

この研究はまた、エイズ活動家たちが大事に掲げる説の一つ、貞潔教育が子どもたちの性への“デビュー”を遅らせることがあるとしても、コンドームの使用を減らすので、病気への感染の危険を増す、という説の反証となっている。この説は、ウィリアム・J・クリントンによって、今週、トロント会議の席上で繰り返し唱えられた。自ら貞節に無関心であることで有名なこの前米国大統領は、貞潔限定教育が子どもたちにとって危険であると参加者たちに語った。

コンドームと医療による研究だけがこの病の広がりをくい止めることができる、という考え方が、国際エイズ界という体制の自明の公理となっている。しかし、実際の現場では、これまでのところ、貞潔教育こそが、アフリカでHIV/AIDSを顕著に抑えることのできた唯一のプログラムなのである。数十年にわたるエイズとの闘いのなかで、HIVの感染は、ますます多くのコンドームが主に国連から資金援助を受けた組織によって配られるにしたがって、劇的に増えたのである。

エイズという流行病の歴史において、貞潔を強調することによって、エイズ感染率を人口の30パーセントから6パーセントまで、わずか数年のうちに下げた国がある。2004年に、ウガンダのヨウェリ・ムセヴェニ大統領は、バンコクの国際エイズ会議で、コンドームを強調することは、奔放な性を奨励し、偽りの安心感を与えることによって、数え切れないほど多くのアフリカの人々を殺している、と語った。

エイズと闘うため、すべての社会は「制度化された不信  コンドームはそれを絵に描いたようなもの  の代わりに、愛と信頼に基づいた最善の人間関係」を追求すべきである、とムセヴェニは語った。

しかし、ウガンダの貞潔プログラムは、国際的なエイズ諸団体によって大部分が解体されてしまった。彼らは、自分たちの「コンドームと奔放な性」というアプローチが実践においてこれほど劇的に退けられたことに憤慨したのである。

2005年、ウガンダのプログラムが危機に瀕していたとき、アメリカ人研究者ジョゼフ・ダゴスティノは、人々の生命を脅かしているのはコンドームの推進者たちである、と書いている。「国連のアプローチは失敗したのである。自らの統計がそれを物語っている。」「HIV感染率は上昇しつづけ、いくつかの国では30パーセントを超えている。20年に及ぶポルノまがいの性教育とコンドームのアフリカへの大量出荷は、何百万もの若いアフリカの人々をあまりにも早く墓場へと追いやった。」

エイズ予防活動家であり、ハーバード大学人口開発研究所の首席研究員であるエドワード・C・グリーン博士PhDは、成功したウガンダのプログラムを抹殺したのは嫉妬だった、と言う。貞潔と結婚における忠実に基づくウガンダの成功は、「西欧の性の革命によって神格化された価値観や生き方の中核となるものに、直接的に挑戦を投げかけるものだ」とグリーンは言う。

「大口の援助元の資金提供も受けず、海外の専門家にはなであしらわれたアプローチが、まさに効果を発揮するものであったとは、憤らずにおられようか」とグリーンは(皮肉まじりに)書いている。


National Post紙の記事 参照:

http://www.canada.com/nationalpost/news/story.html?id=e02ea1

関連記事、LifeSiteNews.com 参照:

International AIDS Conference Told by Leading AIDS Fighter Use Abstinence Not Condoms
エイズと闘う主要な活動家、国際エイズ会議で語る、コンドームではなく貞潔を
http://www.lifesite.net/ldn/2004/jul/04071201.html

UN Anger Over Uganda's Successful Abstinence Program Fuelled by Loss of Funds Says Researcher
ウガンダの貞潔プログラムの成功に対する国連の怒り、資金の減退によって火に油、と研究者は語る
http://www.lifesite.net/ldn/2005/oct/05101404.html

Uganda AIDS Prevention Success Being Undermined by Infuriated UN Condom - Pushers
ウガンダのエイズ予防成功、憤る国連による攻撃ーコンドームの押し売り
http://www.lifesite.net/ldn/2005/feb/05020408.html

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