恐怖の逃亡に迫る人道的危機

Novotny, Jerry (OMI) (ノボトニー・ジェリー )
2017年8月13日掲載
英語原文
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難民の苦境に関するニュースを日々読んでいると、故郷や国から逃げたくて逃亡している人はいないことがわかる。突然、逃亡を余儀なくされた人々が移動に必要な書類やビザを用意することは不可能である。その結果、徒歩やボートでの逃亡や密入国という危険な方法を選択する難民の数が増えている。

国連は、難民たちが経験すると思われる身体的又は精神的苦難を6項目書いてもらう調査を行った。23,015人が恐怖 、不安、痛み、寒さ、溺れ、空腹、おびえ、病気、レイプ、暴力などと回答した。

あなたや私と同じように、難民には人権がある。これらの権利は1951年の国連ジュネーブ憲章に明記されている。 基本原則として、生命や自由に対する重大な脅威に直面する可能性のある国に難民を強制帰国させてはならないと明記されている。

典型的な難民などいないことを常に意識することが重要である。年齢、人種、性別または信仰に関わらず故郷を追われる可能性がある。「難民申請を行う」ことで普遍的人権を放棄することにはならない。難民でもなお、教育権、裁判請求権、労働権、ならびに移動の自由、保障を受ける権利、家庭生活を送る権利、自由を得る権利などの基本的自由を求める権利がある。

さらに、難民申請者を拘留する政策は問題視されるべきである。調査の結果、拘留されている人たちには精神衛生に重大な問題があることが示されている。子供、若者、 成人で多く報告されているのが不安、憂鬱、外傷後ストレス、自傷行為、自殺の5つである。拘束期間が長くなるほど、精神衛生は悪化する。

この歴史的な混乱期において、クリスチャンには難民救済に積極的に関わり、家を失った無力な人たちに住む場所と日用品を提供する機会が与えられている。 レビ記の19章とマタイ記の25章において、神は見知らぬ人を受け入れることの重要性を説いている。

カトリックの司祭として、私はプロライフの立場を取っており、それには難民支援も含まれる。今こそ、 カトリックの信仰を真剣に考え、難民の声を通して神が私たちに語りかける言葉に耳を傾ける時である。

「今朝から何も食べていないのです」

「眠れる家がないのです」

「これからどうやって生きていけばいいのでしょうか…?」

「キリストが『貧しき人々』と呼ぶ無数の難民の表情に表れている彼の苦悩を理解する勇気を持とう」という教皇フランシスの呼びかけに賛同して欲しい。

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