なぜ、裁判を起こしたのか?

Matsunaga Tadashi (マツナガ タダシ)
出典 歴史は必ず進歩する! 医師・松永正訓のブログ
2007年4月11日
許可を得て複製

みなさん、プロレス好きですか?僕は子どものころから大好きで、今はさすがに見ませんが、 高校生まではプロレス小僧でした。

プロレスラー高田延彦と奥さんの向井亜紀さんの間にできた赤ちゃんは、いわゆる代理母によって出産されました。 向井さんは子宮がんで子宮を失ったのでご自身では赤ちゃんを産めないのですね。

このたび、最高裁判所は出生届を不受理としました。高田夫婦の子どもとは認めないというのですね。なんだか、 冷たい判決で違和感を持った方も多いと思います。しかし、、、。これって当たり前です。

裁判で争われたのは「生物学的」な親子関係ではありません。そんなもの、 生物学的に二人のお子さんであることに間違いありません。高校生でも分かります。

問題は、これを「法的」に親子と認めるかどうかです。

代理母という制度は、自分では子どもを産めないけど心から子どもを欲しているご夫婦に福音をもたらします。でも、 だからと言って、この制度が正当化されるかどうか全く別問題です。 この世の中には病気で身体の中の何かの機能を失った人はいくらでもいます。

人間って、その限られた範囲の中で精一杯の幸せを掴もうとするのではないでしょうか。出産はリスクを伴います。 場合によっては命がけです。この代理母は当然、ボランティアではないはずだし、高田夫妻が2度(かな?) の渡米と代理出産にかけた費用は一般のサラリーマンにはとても払えない金額だと思います。

高田夫妻はなぜ、裁判を起こしたのか?これが分からない。お金を払って代理出産をすることまでを、僕はあーだ、 こーだ言う気はありませんが、裁判まで起こして自分の主張をマスコミで発言している姿は、異様に見えます。

代理母制度を法的にオーソライズさせようと思ったのでしょうか?

であれば、僕は聞いてみたいです。代理母に。あなたはなぜ、代理出産を引き受けたのか。 代理母制度における代理母の役割って何でしょうか? 僕には「嫌な」言葉しか浮かんで来ません。

カナダ・カルガリーでダイナマイト・キッドと戦いメジャー・デビューした『青春のエスペランサ』高田延彦。 奥さんの考えは伝わって来るけど、高田の考えが伝わって来ません。

不受理の判決に夫婦で怒っているみたいですが、争いって一度始めると勝つまで納得できないもの。 せっかくの双子の親になって、なんでそんなに怒らなければならないのでしょうか?

この記事の上へ