離婚で人は幸せになれるのか

Editorial (社説)
英語原文より翻訳: www.lifeissues.net

「離婚神話」というのが存在する。人が結婚してうまくいかない場合は2つの選択肢があり、そのまま別れず不幸でいるか、離婚してもっと幸せになるか。だが、研究者達による調査結果が、この仮定や古くからの慣習的考えに疑問を投げかけることになった。シカゴ大で社会学を教えるリンダ・ウエイト教授を中心とする家庭社会学者チームは、不幸な結婚を続けるよりも離婚した方が幸せとの説に根拠はないと発表した。

さらに衝撃的だったのは、不幸な結婚を続けた3分の2が、5年後には幸せになっているとの報告である。しかも、不幸の度合いが高い夫婦にほど劇的変化が見られ、不幸だと思いながら別れずにいた10人中8人が5年後幸せに暮らしている。調査団は、婚姻による個人の幸福度を重点的に調べることで知られる、国が実施する家族・家庭調査の結果を用いている。80年代後半、5232人の既婚者に聞いたところ645人が自分の結婚は不幸だと答えた。5年後、再度同じ人達に聞いたところ、離婚や別居した人もいれば、そのまま別れなかった人もいた。

12項目の真理調査をふまえてみると、不幸だと思いながら結婚を続けるより離婚した方が幸せになっているとは限らない。離婚という行為は、落胆を和らげないし、自信を高めないし、達成感をもたらしもしない、という特徴がある。人種・年齢・性別・収入を考慮に入れても、やはり同じ結果となる。離婚後に再婚した人達でさえも、平均的にみて、別れず結婚を続けた人ほど幸せを感じていない。「別れないのは何も子ども達のためだけではない。離婚が必要な場合もあるが、離婚が美化され気軽なものになりすぎていることを、調査結果が導き出している」と、リンダ・J・ウエイトは語る。

なぜ離婚で人は幸せになれないことが多いのか?調査団によると、離婚は、ある種のストレスや、暴力といった潜在的不安を取り除きはするが、同時に新たな問題を生みだす。離婚を決めることで、個人レベルではコントロールしがたい、感情に多大な影響を及ぼすさまざまな過程や数々のすべきことが始まる。配偶者の反応、子ども達の様子、心理的落胆、拘束への憂うつ、離婚後の子どもの世話、面会の段取り、一方もしくは双方に新たに加わる経済的・肉体的不安、新たな人間関係あるいは再婚などなど。この調査は家族に精通する調査班によって行われた。

結婚の好転:どうすれば不幸な結婚が幸福に?

不幸な結婚の3分の2は5年後には幸せになっているとの衝撃的報告を裏付けるため、次に、以前は不幸だったが好転した55人の既婚男女への取材を実施した。現在、幸せな結婚生活をおくる人達の大半も、アルコール依存、不倫、口論、心のすれ違い、失望、病気、失業や事業の失敗といった深刻な問題を抱えていた時期があるという。

なぜ、続く結婚と続かない結婚があるのか? 結婚生活を幸せにかえた人々への取材結果は、3つのパターンに分けられる。結婚は忍耐型、結婚は努力型、そして個人の幸福追求型。

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