イハラ・ショウイチ Ihara, Shoichi

Biographical Note:

聖マルチン病院 精神科医
ドミニコ会

Articles at Lifeissues:

母の旅立ちー神のいつくしみ

「今年の7月22日、私は東京の渋谷修道院に会議に参加するために来ておりました。その日の夜、 マルチン病院のシスターから電話があり、母が夕方7時半に亡くなったとの知らせでありました。 すぐに坂出に引き返したかったのですが、翌日は仙台の教会で聖ドミニコ会創立800周年を記念する行事があり、 そこで聖ドミニコについて講演することになっていたのです。母のもとに駆けつけることは出来ませんでした。 シスターにはドライアイスとマルチン病院の聖堂の冷房で対応をお願いし、 気持ちも落ち着かないまま翌日北仙台教会で御ミサを捧げ、午後講演を済ませた後すぐに仙台空港に駆けつけました。夜、 母のベッドに戻ったのは10時過ぎでした。

この子が死んでしまったのに私が食べるなんて

里子さんがこうした苦しさの中から抜け出すことができたのは、悶々として布団の中でうずくまっていた時、亡くなった子供の声が聞こえたように感じた時でした。その子は『お母さん、いつまでもいつまでも嘆いてばかりいても僕はうれしくないよ。ほんとうに僕の命を大事に思ってくれるなら、お母さん自身がしっかり食べて、自分の命を大事にしてほしい。