バイオエシックス : コラム

ヒト胚性幹細胞研究(hescr)の最新情報

Kischer, C. Ward C. ウォード・キッシャー
胚は、受精から8週間目の終わりに適用される用語である。この期間に幹細胞が発生するのかどうかは誰にもわからない。これらは幹細胞でないと考えるのが妥当である。胎児という用語は、9週目の始めから妊娠期の終わりまでの発達に適用される。この期間に、一部の幹細胞が発生することは間違いない。ただし、それがいつどこで起こるかを証明する研究は行なわれていない。

ヒト発生学の堕落

Kischer, C. Ward C. ウォード・キッシャー
中絶、パーシャル・バース・アボーション、体外受精、ヒト胎児研究、ヒト胚研究、クローン作成および幹細胞研究はすべて、ヒト発生学における重要な問題である。ところが、1973年以降最高裁判所が扱った事例およびこうした問題に関する議会聴聞会のいずれにおいても、証人としてヒト発生学研究家は招集されず、ヒト発生学が参考にされることはなかった。

プランBの問題

Kischer, C. Ward C. ウォード・キッシャー
プランBは合成ホルモンで、レボノルゲストレルと呼ばれるプロゲスチンである。避妊用ピルとしては高い濃度で使用され、これにより、排卵、受精、着床が妨げられることがある。

幹細胞研究

Kischer, C. Ward C. ウォード・キッシャー
「幹細胞」という言葉が、2種類の生物学的「可能性のある」状態の定義に使用されていることは確かである。しかし、その事実を気にとめる者はほとんどいない。

前胚というものは存在しない

Kischer, C. Ward C. ウォード・キッシャー
Howard W. Jones, Jr., M.Dは、「胚とは何か?」と題した論説をFertility and Sterility〔2002.77:658-659〕に発表した。それは、ヒト発生学という科学に対する冒涜である Jonesは、発生学という科学の言語を極めて奇妙で複雑な意味合いに操作し、解釈している。Jonesは、バージニア州ノーホークにJones Institute for Reproductive Medicineを設立した人物である。彼らは今、「幹細胞」を獲得するために、治療目的でのヒト胚のクローン作成を支持している。Jonesは、ヒト発生学の1つの理論を用いて自分の主張をバックアップしているのではない。これには、30年前から起こっているヒト発生学の崩壊が関係している。

誰それって誰のこと?

Irving, Dianne アーヴィング・ダイアンヌ
IVF夫婦は「すでに」親であるのだから、彼らには「すでに」二人の子どもを危害から守る道徳的、法律的義務があるのである。つまり、彼らには、どんなに魅力的な方策に聞こえようとも、検査の結果子どもを廃棄したり、立派な兄弟姉妹を産ませるために何人かを中絶したり、いかなる理由にせよ破壊的な実験のために凍らせたり寄付したりするようなことがあってはならないのである。よい結果を期待して悪を働いてはならない。

生命への理解深めて
明確な「人格主義」

Akiba Etuko アキバ エツコ
山中教授は人工多能性幹細胞(iPS細胞)を樹立するという再生医療の夢を大きく開く偉大な研究を成し遂げられたが、 それは倫理にかなった医学研究のあり方について、一つの明快な回答を与えるものでもある。他方、 最近20年ほどEUの生命倫理を主導してきたのは前ローマ法王が設立したバチカン生命アカデミーであり、 その根底にあるのはキリスト教の文化だ。EUの生命倫理は、自然科学の発展に文化や規範の発展が伴う時にのみ、 人類は本当の意味で進歩できると考えている。

幹細胞研究

Abboud, Amin アブード・アミン
普通の人は、幹細胞に関する議論で当惑してしまう。胚盤胞、桑実胚、ミトコンドリア、細胞質など、高校の生物でもきちんと習ったことのないような単語が多数登場するからだ。しかし、生物学者でなくても、世界中の新聞を賑わせている幹細胞を巡る倫理的論争の重要性を理解することはできる。

クローニング:カトリックの道徳的評価

Auer, Terese アワー・テレス
この論争において何が争点になっているのかということと、カトリック教会がこの問題をどう見ているかを理解するために、まずクローニングに用いられる手段を理解しなければなりません。

iPS細胞の発見は人類にとって「福音」となるのか?

Ando Shigeya アンドウ シゲヤ
今から4年くらい前の出来事だったと思う。山中伸弥教授がスタンフォード大学で講演 をするというメールが入った。講演の前々日のことだ。会場は300人ぐらいしか収容能力がない狭いホールで、 混雑が予想されるので15分前に到着した。すでに会場は一杯で、椅子席は埋まっており、仕方なく通路に座った。

iPSから生殖細胞、是か非か

Itonaga, Shinnichi イトナガ・シンイチ
さる7月22日の朝日新聞の『耕論』欄に、「iPSから生殖細胞」と題して、「 あらゆる細胞や組織になりうるiPS細胞から、ヒトの生殖細胞(精子や卵子など)をつくる研究が始まっている」として 、3人の識者の意見を掲載していた。

「いのちの聖域」への生殖医療の介入新事情

Itonaga, Shinnichi イトナガ・シンイチ
旧ろう30日付の朝日新聞は、「卵子で遺伝子一括診断 数千種類の病気 精度9割以上」の見出しで新しい生殖医療を米 ・中の大学が開発したと報じた。結婚した夫婦だけに保留された“いのちの聖域”への医療技術の介入新事情である。

「新型出生前検査」をめぐって

Itonaga, Shinnichi イトナガ・シンイチ
「胎児の状態を知る『新型出生前検査』の臨床研究と応用をめぐる議論が盛んだ。この検査は、 妊婦の血液から胎児の特定の染色体の状態を知ることができ、 これまでの検査よりも妊婦の身体的負担が少ないことと検査精度が高いことが特徴である」

あらためて問う、胎児は人間か

Itonaga, Shinnichi イトナガ・シンイチ
さる2月、この欄で「オバマ大統領、妊娠中絶を容認」と題した記事を公開したが、これに対していくつかのご意見をいただいた。人工中絶を選択する女性に対する同情と同時に、厳しい倫理を押し付けて自分は何もしないとして教会を非難する言辞が中心であったように思う。人工妊娠中絶についてこれを容認する意見があることはわたしも助ェ承知しており、あえて反論するつもりはないが、もう少し教会の立場を説明しておきたいと思う。

臓器提供は人間愛の行為

Itonaga, Shinnichi イトナガ・シンイチ
さる7月13日、参議院本会議において、臓器移植法改正案(いわゆるA 案)が可決され、成立した。これによって、わが国では脳死が一律に人の死とされ、また本人の意思が不明な場合は、 家族の書面による同意があれば、臓器移植が可能となり、15歳未満の臓器摘出と移植も容認されることになる。

万能細胞と生命倫理

Itonaga, Shinnichi イトナガ・シンイチ
再生医療のために身体的のあらゆる部分になる可能性を持つ万能細胞(幹細胞)の開発が待たれてきた。そんな中、昨年11月、京都大学の山中伸弥教授らの研究グループが、待たれながらも期待薄であった受精卵を使わないiPS細胞(人工多能性細胞)を作ることに成功したという発表は、朗報となって世界中に大きな反響を呼び起こした。その大きな反響の主たる原因は何であろうか。

胎児は人間です

Ishii, Yasuto イシイ・ヤスト
中絶をやめさせるには、胎児が人間であるということを、どうしても納得させる必要があります。他のこと、たとえば「かわいそう」とか「その後ずっと罪悪感になやまされますよ」など、いろいろ言ったところで、それは実行後に生じるものであって、実行前のものにはどうも説得力がないと、いつも感じています。そこで誰かそういうことを力強く証明してくれないものかと、いつもまっているのですが、なかなか実現しません。

ヒト胚も生きる権利をもつ人間です!

Iwashimizu, Reiko イワシミズ・レイコ
二十世紀後半から遺伝子操作や細胞融合など、生命科学(ライフサイエンス)の発展に伴って、生命をどこまで人為的に操作すべきか.あるいは個人の生命の尊重などの問題が、従来の生命観では対処できなくなってきた。このような生命の倫理上の問題を扱う専門分野が、バイオエシックスである。これはギリシャ語のバイオス(bios=生命)とエシケ(ethike=倫理)からきた造語と、国際化新時代の外来語辞典で知った。わが国において二00一年に施行されたクローン技術規制法」に基づく指針で、クローン胚作製は禁止されている。一方で再生医療への応用に繋がると期待されることから、作製解禁の是非が論議され、同調査会がまとめた中間報告が昨年末になされた。これに対して日本カトリック司教協議会より2004年、二月二十日、内閣府政策統括官(科学技術政策担当〉付、ライフサイエンスグループ「ヒト胚の取扱いに関する基本的考え方」(中間報告書)に関する意見募集担当宛に出された意見書の一部分を、ここに掲載させていただく。

「胎児」の幹細胞研究反対

Willke, John ウィルキー・ジョン
「幹細胞」研究について、たくさんのことが言われたり書かれたりしています。不運にも、生物学上の誤りが多数公表され続けていて、その結果としてたくさんの人々にとってもっともらしい判断がされています。識別するための第一として、倫理的には人間の組織を実験することができるけれども、人間を実験すべきではないという事実があります。それゆえに、それが人間の組織である限り、どんな種類の幹細胞研究も続行するということは完全に倫理的ですが、しかし、その研究は幹細胞を得るために生きた人間胎児を殺すことが実際に必要なので、胎児の幹細胞研究をすることは完全に非倫理的なのです。

体外受精:倫理的含意および代替案

O-Malley, Seam P. オオマルリ・シイム
科学や技術の力で開けてはならない扉が開けられたとき、パンドラの箱からは人類を脅かす4つの災いが吐き出される。我々人類は原子爆弾や細菌兵器を開発してきた。開発されたこれらの兵器は、新たに人類の歴史の一部として刻まれている。科学者たちは、危険が潜む扉をまた一つ開けてしまった。そして、彼らは人間の生命を製造し、それを実験の対象として利用しているのである。

“デザイン・ベビー”と優生思想

Editorial オピニオン
PID問題だけではない。どんな最新技術や医療技術が開発されたとしても、当然のことだが、その受益者というべき人間がそれらをどのように利用するかで結果は大きく変わる。技術そのものが「生命の倫理」を蹂躙するわけではない。その技術を利用する人間が蹂躙するのだ。

「ヒト胚の取扱いに関する基本的考え方」(中間報告書)についての意見

Editorial オピニオン
「人間の生命は、その存在の最初の瞬間から、すなわち接合子が形成された瞬間から、肉体と精神とからなる全体性を備えた一人の人間として、倫理的に無条件の尊重を要求する。。。また、ヒト胚の研究に関連して、2003年7月にあらためて次のような声明が公表されている。「初期のヒト胚は、子宮着床前であっても、人間のいのちをもつ、個体としての人間であることに変わりはなく、またそれは、自立的有機体として、十分に発達して人間の胎児になることに向けて成長していくものである。したがって、この胚を破壊することは重大な道徳違反である。なぜなら、それは罪のない人間存在を意図的に抹殺することだからである。

カトリック教会と「万能細胞」

Editorial オピニオン
山中伸弥・京都大教授のノーベル生理学・医学賞受賞について、世界に約12億人の信者を有するローマ・ カトリック教会の総本山バチカン法王庁はおおむね歓迎する一方、「人間のクローン化への道が開かれる」 として懸念を表明する声も少なくない。

モラルに反する研究の容認傾向を阻止する

Editorial オピニオン
ヒトの胚性幹細胞を使う研究は、倫理に反するだけでなく不必要なものでもあり、大衆の支持に値するものではない。一方、成体幹細胞に関する研究は、倫理的な問題がない上、胚性幹細胞の場合と同等の効果が期待できる。我々はだれもが病気を治す方法を見つけたいと考えている。しかしながら、その過程で無実のいのちを犠牲にすることは避けなければならない。

幹細胞を巡る議論

Editorial オピニオン
1997年にクローン羊ドリーが誕生したことで、「クローン作成を巡る議論」が始まった。その議論は、今「幹細胞を巡る議論」へと発展している。数々の主張や紛らわしい専門用語が飛び交う中で当惑している人も多いだろう。しかしながら、アブード博士は次のように述べている。「生物学の学位がなくてもこれらの用語を理解することは助ェ可狽ナある。基本的な倫理は決して難解なものではない。」

人クローン胚の作成・利用を容認する
総合科学技術会議 生命倫理専門調査会の方針決定に対する見解

Editorial オピニオン
人クローン胚の作成・利用は、たとえ人クローン個体産生が禁止され、その目的が研究・治療に限定されていても、大きな倫理的問題を含みます。なぜなら、人クローン胚の作成は、ヒト胚性幹細胞(ES細胞)の作成に伴うヒト胚の滅失・破壊をめざし、人の道具化へと道を開くものだからです

幹細胞に関する基礎

Condic, Maureen L. カンヂク・モーリーン
年齢に関わらず医学的治療に幹細胞が用いられるようになるまでには、さまざまな取り組みが必要である。したがって、長期的に見て成功の可能性が高い研究にリソースを投入することが、唯一の現実的な方法と考えられる。胚性幹細胞の使用に伴う重大な問題および成体幹細胞の比較的自由な将来性を考えれば、ヒトの胚に関する研究への公的資金投入について科学的観点から議論を行う必要はなくなるはずである。

議論に必要なのは事実と道徳性

Keeler, William キーラー・ウィリアム
現代人が科学と技術の進歩に眩惑されるのも無理からぬことである。しかし、こういうときだからこそ、折に触れて現状を振り返り、科学技術の「進歩」が人類にとって後退を意味するものでないか自問することが必要である。

人間であることには重大な意味がある

Bowers, Theron バワーズ・セロン
人類社会のすべての構成員の固有の尊厳と平等で譲ることのできない権利とを承認することは、世界における自由、正義及び平和の基礎であるーー世界人権宣言前文(UDHR)

殺戮へのチェンジ

Hirata, Kunio ヒラタ・クニオ
生命尊重を伝える立場に立つ私達は、ブーム的な報道や情報を鵜呑みにすること無く、いつも、最も弱く声を上げることも出来ないちいさないのちを守る立場から、物事を判断し行動して行く必要があると思います。私達全ての者は、その昔「受精卵の時から」母の胎内でしっかりと守り続けられたからこそ、今の自分があることを決して忘れてはならないし、それゆえ感謝の心で次の世代のちいさないのちを守るために働く必要があるのです。

偉くなった私たち

Genyu Sokyu ゲンユウ ソウキュウ
昔から、子どもが生まれる直前の夫の様子は、サマにならないものと決まっていた。痛みも実感もないのに、 まもなく自分の境遇にとてつもない変化が起こる。これほど落ち着かない時間が男の人生に他にあるだろうか。

冷凍胚の問題

Faggioni, M. ファッジョーニ・マウリツィオ
倫理的法的に非常に重要な論点は、胚の持つ人間としての本質を認めること、「人間の生命は、その存在の最初の瞬間から、すなわち接合子が形成された瞬間から、肉体と精神とからなる全体性を備えた一人の人間として、倫理的に無条件の尊重を要求する。

守られるべき人間の胚

Pfeifer, Michael ファイファー・マイケル
科学と倫理が敵対者である必要がないのは明らかである。倫理的な考慮が科学やその研究に優先するべきである。道理にかなった倫理的ガイドラインの範囲における科学には、人間の役に立つ包容力があるし、合法的でも倫理的抑制のない科学は、人類の知恵を犠牲にしてしまうだけである。

妊娠中絶とクローニング:新しいはぐらかし

Finnis, John フィニス・ジョン
私はこれから、今までいろいろな主要な場で話されてきた公演を振り返ってみようと思います。つまり、母親の希望でおなかの中の子どもが殺されることをよしとする確立された政策のもっともらしい説明や、未確立ではあるけれども新しく出てきた政策で、体の一部を他人に提供するためだけに生まれてこさせられた子どもたちの現状についてです。これから私が振り返る公演や議論のほとんどは、選択や行動を覆い隠そうとするはぐらかしに他ならないのです。これが私の話の題目です。

研究対象としてのヒト胚に関するカトリック教会の教え

Shea, John B. シー・ジョン
ヒト胚の研究を容認する法律に反対する中絶反対派のカトリック指導者たちは、そうした反対運動を効果的にするには体外受精を全面的に非合法化する必要があることを見落としている。彼らはクローン研究や体外胚のクローン形成にのみ言及し、体外胚そのものの形成には反対していない。例えばさまざまなタイプの遺伝子工学やクローン技術を指定して禁止することを目的としたカナダのC-6法案も実際は同じだろう。なぜか?それはこの法案が体外でのヒト胚の形成を禁止しなかったからである。方法に関わらず、人工的なヒトの生産は禁止されなければならない。体外受精はあらゆる胚研究プロジェクトの第1段階である。胚はその後の研究に必要な生物学的物質を提供する。

生命倫理とは?

Shea, John B. シー・ジョン
倫理とは、善悪とは何か、そして道徳的義務と責任を扱う学問である。しかしながら、今「生命倫理」と呼ばれている学問が、従来の医療倫理およびカトリックの医療倫理とは全く異なるものであることを認識することが極めて重要である。2400年前にギリシャ人ヒポクラテスが創始した従来の医療倫理は、患者個人の生命と幸福を神聖なものとして、個々の患者に対する医師の義務を説いたものである。

≪生命倫理について≫(3)

Shimazaki, Hiroki シマザキ・ヒロキ
今回は、体外授精を取り上げたいと思います。体外授精には、配偶者間と非配偶者間の二パターンがあります。教会では、どちらも正常な生殖行為によって行われるものではないので、否定されています。(ただし、配偶者間においては、不妊で悩んでいる夫婦に対して同情を示しています。)この二つに共通する問題は、まずは、現在の医療技術では、授精させるためには複数の卵子と精子が必要となり、運良く着床し、胎児が成長してくると、使用されなかった卵子と精子が残り、それらは処分されることになります。教会では、この行為は中絶するのと同じ行為であると指摘しています。また精子を採取する方法も問題だとも指摘しています。ただ倫理的には、配偶者間においては、上記で言ったように同情の余地があります。

新出生前診断〜中絶〜

Shimazaki, Hiroki シマザキ・ヒロキ
先週の金曜日(11月22日付)の毎日新聞のトップページに、「新出生前診断『陽性』53人が中絶」 という記事が載っていました。

生命倫理について (2)

Shimazaki, Hiroki シマザキ・ヒロキ
タレントの向井亜紀さんのことで、代理母がマスコミに取り上げられました。代理母は、カップルの精子と卵子を受精させ、その受精卵を自分たちとは関係のない別の女性の子宮を借りて、着床させ、子どもを産ませるというものです。いくつかの問題があると思いますので、整理しながら考えてみたいと思います。

生命倫理について(1)

Shimazaki, Hiroki シマザキ・ヒロキ
「赤ちゃんポスト」や「代理母」などといったことが今世の中を騒がせています。そこで、今回より生命倫理について考えてみたいと思います。

福音のすすめ〜聖家族〜

Shimazaki, Hiroki シマザキ・ヒロキ
主の降誕を祝った、次の1 2 月の主日は、聖家族の祭日となっています。今年の場合、主の降誕の二日後にあたる今日、お祝いすることになります。 ここで、聖家族とは何かということを、皆さん、おわかりかとは思いますが、復習のつもりで聴いてください。 聖家族と呼ばれるのは、イエスとその母マリア、そして養父のヨセフのことです。なぜ、聖家族と呼ばれるのかというと、 神の独り子であるキリスト・イエスが神から人間として派遣されてこの世に来たときの家族だからです。 もう一つ付け加えると、キリストは、神そのものであると同時に人間でもあります。つまり、 同時に神と人間の両方を持ちあわせているということです。ですから、 神を子どもとして与えられたヨセフ一家が聖家族と呼ばれるようになったのです。そして、この聖家族が、 わたしたちの家族のモデル、見本となります。そこで、今日は、家族について皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

邪悪な胎児大量殺人

Chaput, Charles シャプー・チャールズ
胎児の幹細胞調査の合衆国の資金に関しての討論の中で、いくつかのマスメディア報道は、公正で正確で完全なものですが、しかしあまりにもたくさんのマスメディア報道は、道理をわきまえたジャ−ナリストとしての道徳的規範から離れています。

DARK法が可決された今、非GMO(遺伝子組み換え食品)に未来はあるのか?

Jeffrey Smith ジェフリー・スミス
こんにちは、責任ある科学技術研究所のジェフリー・スミス(Jeffrey Smith)です。今日は、先日可決された下院法案H.R.1599とGMO計画の将来について、 コメントしたいと思います。

いのちは研究より大切

Heldrick, Mark ヘドリック・マーク
幹細胞とは、私達人間の初期の告ャ単位である。人間が持つ210もの異なる組織はすべて、これらの基本細胞から出来上がっている。この幹細胞は、例えば脳や心臓や皮膚といったどんな組織にもなる可柏ォがあるので、この細胞は人の臓器や身体の一部をゼロから「作り出せる」新しい時代への鍵になる、と科学者達は考えている。この新たに台頭してきた学問分野は、組織工学と呼ばれている。幹細胞は、出生後の人の身体にも、生まれる前の胚にもある。この細胞を使用するにあたって、次の2つの質問が重要になってくる。一、幹細胞を使った治療法は効果的なのか?二、胚性幹細胞の使用は倫理にかなっているのか?

出生前診断のページ
出生前診断を受ける方々へ私から贈りたいと思います

Suzuki Nobuyuki スズキ ノブユキ
出生前診断・・・近年の医学の発達はものすごい
もう、人間はついていけなくなりつつある
私はけっして医学の発達を非難はしない
ただそれについていけない社会を憂いている

着床前診断って必要なのですか?

Suzuki Nobuyuki スズキ ノブユキ
先天性疾患の「二分脊椎」。それが私の疾患である。遺伝性疾患ではなく着床前診断の直接的な対象ではないが、 出生前診断で判明する例が多く、実質的にいのちの選別をされる対象である。


荻野久作博士 (世界の荻野) 3

Suzuki, Atsushi スズキ・アツシ
排卵痛を訴える女性はそれほど多くない。おハナやドイツの女性に当てはまっても、すべての女性に当てはまるとはかぎらない。次回の月経が排卵時期を決定するという結論を出すにはまだ早かった。荻野の推論が正しいかどうかの検証が必要だった。

鹿児島で五つ子誕生 (昭和51年)

Suzuki, Atsushi スズキ・アツシ
昭和51年1月31日、鹿児島市立病院で男児2人、女児3人の日本初の五つ子が誕生した。五つ子はNHK政治部記者・山下頼充(33)さんと妻の紀子(27)さんに授かった子どもたちで、5卵生の赤ちゃんであった。

幹細胞研究に関して焦点をぼかすこと

Smith, Wesley スミス・ウェズリー
公判弁護士の間では古くから次のような格言があります。それは、「もし事実を論じることができない場合は、法律を論じよ。もし事実も法律も論じることができない時は、煙にまいて焦点をぼかせ。」というものです。

慈善事業の勇気ある新世界:与える側が、人の生死を決定することになるのだろうか?

Smith, Wesley スミス・ウェズリー
ゆえに、資金提供を決断する際寄付者は、特定の生命倫理学的行為を行なっている相手を後援する事によって、より公正かつ利用しやすい医療システムの導入の方向へ国を動かす事になるのか、それとも、前進という名のもとに、実際には普遍的な人間の平等性という根本的理論を密かに傷つけることになるのか、熟考するべきである。資金援助を受けている生命倫理学者は我々を新しい優生学の方向へ積極的に導こうとするので、少なからず注意が必要である。

NHKドラマ「マドンナ・ヴェルデ」を少しだけ鑑賞して

Honda, Jirou ホンダ・ジロウ
個人的な(あくまで個人的な感想)を言えば、気持ちの悪いお話でした。これはもうポリシーとか学問的な立場以前の、きわめて生理的な感情に左右されるもので、私的には無理なお話。単に、傲慢で自己中の母娘と、娘の夫のわけのわからない認識に満ちた「ありえない」お話でした。酷評して申し訳ありませんが、あくまでも個人的な感想なので、そのつもりで一読して下さい。

OD-NoT とかいう団体

Honda, Jirou ホンダ・ジロウ
もしあなたが健康で若い女性だったとして以下のようなボランティアをやってみたいと思いますか?(架空のボランティアです)

出生前診断、胎児エコー検査、生命倫理

Honda, Jirou ホンダ・ジロウ
エコー(超音波検査)技術が進歩し、胎児の様子が手に取るように見えてきた。
超音波検査の最大のメリットはレントゲンやCT検査、MRI検査などと違い、
人体に無害であるという点である。故に手軽に妊婦の経過観察に使用されている。それによって胎児の異常が「生まれる前に」診断可能となるという、さまざまな倫理的問題を内包した事態が生じてくるという話題であった。

野田聖子氏の提供卵子による妊娠

Honda, Jirou ホンダ・ジロウ
野田聖子国会議員が、提供卵子による体外受精に成功し妊娠したことを公表した。倫理的議論は話が長くなるのでやめておく。ここでは、医療をお金で買えるか?という話に触れたいと思う。

「遺伝子診断と差別」生まれる苦しみ

Tanaka Masahiro タナカ マサヒロ
芥川竜之介作『河童』は昭和2年に書かれた。物語は痴呆症の主人公によって語られる。「けれどもお産をするとなると、 父親は電話でもかけるように母親の生殖器に口をつけ、お前はこの世界へ生まれて来るかどうか、 よく考えた上で返事をしろ、と大きな声で尋ねる・・・すると細君の腹の中の子は多少気兼ねでもしていると見え、 こう小声に返事をした。僕は生まれたくはありません。第一僕のお父さんの遺伝は・・・」。

医師として僧侶として

Tanaka Masahiro タナカ マサヒロ
私は寺で医療を行っている。それで全日本仏教会から推薦を受け、ローマ教皇庁医療国際会議に計4回招待された。 そこで仏教の立場を発表するとともに、他宗教の状況を知る機会を得た。この会議では、 毎回異なる重要な医療関連のテーマについて、 広い分野から30名くらいの専門家が講演を行う。実質的には医療に従事するカトリック宗教者の勉強会といえる。 ローマ教皇庁関連の医療機関は世界中に10万8千もある。会議は3日間で、 約80ヵ国から800人くらいが参加している。

遺伝子工学と生命特許

McCartin, Paul マッカーティン・ポ−ル
遺伝子工学は人類のためになるでしょうか、ならないでしょうか。使った方がいいでしょうか。それとも使わないほうがいいでしょうか。この重要な決心を政府や企業に任せていいでしょうか。信仰者としてはどうしたらいいでしょうか。

生命に特許はいらない!キャンペーンニュースレター

McCartin, Paul マッカーティン・ポ−ル
GM食品の摂取により、私たち自身のDNAも変化することが、科学的に証明されている。

生命に特許はいらない!キャンペーンニュースレター

McCartin, Paul マッカーティン・ポ−ル
ニューヨーク・タイムズ紙が伝えたところによれば、米国およびカナダで栽培されているGM作物は、全体として見ると、 収量増にも化学農薬の使用量減にも結びついていない。

胚の本質について

McManaman, Doug マックマナマン・ダグ
ヒトのいのちが受精の瞬間から始まるのかどうかという疑問は、厳密には哲学的な問題である。だからと言って、よく言われているように、この疑問に対する確固たる答えはなく、胚がヒトかそうでないかは見解の相違に過ぎないという意味ではない。その意図は、この問題が感覚あるいは調査によって解決するものではなく、解決には論理が必要という点にある。発達中の胚の状態について、同じデータを持つ発生学者2人が、2つの相反する結論を導き出す可能性が考えられる。双方でデータが同じなら、その結論の違いは科学的データが原因ではない。むしろ、彼らの見解の不一致は、その論法によるものと言える。にもかかわらず、哲学では、科学に頼ることで、この問題を論理的に解決しようとしている。哲学者は、ヒトの胚に関する科学的データなくして、胚の地位や生命の始まりにおける問題を解消することはできない。

人の誕生をめぐる倫理(2002年)

Matsumoto,Nobuyoshi マツモト・ノブヨシ
キリスト教社会では、長い歴史を通して、人は、「結婚」した「一夫一婦」のカップルの「性的関係」 の結果生まれるのが当然で、他のケースは非倫理的なものとして捉えられて来ました。ところが、現在、 ある社会で認知されているものには、「結婚していない」女性から生まれたり、「一夫多妻」の環境の中で生まれたり、 人工的受胎(人工授精・体外受精等)に見られるように「性的関係なし」に生まれたりしているケースがあります。 これらのケースは、皆、非倫理的と断罪すべきことでしょうか。まず、この点に関して考えてみましょう。

2種の異なった中絶薬: モーニング・アフター・ピル(MAP)とRU-486

Mosher, Steve モッシャー・スティーブ
何人かの人々は、RU-486を「中絶薬」と呼びますが、実際、2種の異なった中絶薬が現在アメリカで広範囲に普及しています。1つは、しばしば妊娠初期に、別の薬と組み合わせて中絶を引き起こすために使用される、RU-486(学名ミフェプリストン)です。 もう片方が、ブランド名Plan Bとして販売された、モーニング・アフター・ピル(MAP)でそれは、ただ標準の経口避妊薬ピルの多量バージョンです。両方が胎児を殺します。出生率の低い私たちの国で、子どもを皆殺しにしている2種の中絶薬があることを意味しています。そして、このすべてが時々、通常の低用量ピルが中絶薬にも作用する可能性があることから切り離して考えられています。

クローニング:インタビュー

Moraczewski, A. モラクチェフスキー・アルバート
近い将来、人間のクローンができる現実的な見込みはありますか。クローニングとは何ですか。

クローン形成と人間の尊厳

Morris, John F モリス・ジョン
クローンであるか否かに関わらず、人間の胚に対する社会としての責務を理解するには、胚が何であるかを理解し、その道徳的位置付けを明らかにする必要がある。

クローニング正か邪か

Rice, Charles ライス・チャールズ
カトリック教会は人間のクローンを作ることを非難しています。1987年の「生命のはじまりに関する教書」(p.34)には、「性行為と全く無関係な形で人間の誕生を導こうとする試み、たとえば、先に述べた卵子を二つに分ける方法=クローニング、あるいは単為生殖などは、人間的な生殖のあり方と配偶者の交わりの尊厳に反するものである以上、反道徳的である」と述べられています。

問われる胎児組織の移植医療

Ranalli, Paul ラナリ・ポール
再生は医学の研究における、特に組織の若返りや再生や移植の分野における推進力となっています。しかし、医療としての再生は悪いことなのでしょうか

もつれた生命のリボンを解く

Lejeune, Jerome ルジューヌ・ジェローム
彼らの発見により、受精後1週間の胚であっても、最新の技術をもってすれば、その胚が「男性なのか女性なのか」を識別することが可能になった。その結果、受精後1週間の胚が男か女かを突然知ることになった法律家が、その胚が同時にヒトでもあることを無視してしまうのではないかという懸念が生じている。

ヒトはいつからヒトなのか?

Lejeune, Jerome ルジューヌ・ジェローム
ヒトはいつからヒトなのか?この質問に対し、最新の科学に基づいてできる限り正確な答えを出したいと思う。現代の生物学では、祖先は物質的連鎖の連続によって子孫を残すことが明らかになっている。すなわち、男性の細胞(精子)によって女性の細胞(卵子)が受精することで、その種に新しい生命が誕生する。生命は非常に長い歴史を持っているが、各々の生命は、とても貴重な出来事、すなわち受精の瞬間から始まっている。

遺伝的無法者になったママたち

Reist, Melinda T. レイスト・メリンダ
オーストラリア、パッラマッタParramatta、2006年5月27日 − 私たちの社会はますます完璧さを要求するようになり、問題があると診断された赤ん坊は、堕胎されることの方がそうでない場合よりも多くなっています。しかし一部の女性たちは、プレッシャーをはねのけて、障害を負った子どもを出産しています。

内なる原子を打ち破って

Rolheiser, Ron ロルハイザー・ロン
個人の倫理観は重要でないことはなく、たとえ贅沢三昧して、楽でたやすい倫理観を持っていても、それは社会正義を目指す上での道しるべとなってくれる。真の意味で、それは心の原子を打ち破る必要がある場所である。

ヒトクロ−ニング

Watt, Helen ワット・ヘレン
道徳的な問題は何でしょうか。胚とは何でしょうか。そして胚を単なる細胞の供給源として扱うことは正しいことでしょうか。いのちを創造する方法としてのクロ−ニングには本質的に問題があるでしょうか。人間とは何であるかというもっと根本的な問題に帰ることなくこれらの問いに答えることはできません。

ダイアン・ブラッドさんの訴訟

Watt, Helen ワット・ヘレン
死人や意識不明の人から精子を取り出すという前承諾が与えられていてもそうでなくても、いずれにせよ、子どもの誕生のために遺伝の材料の源として死人や意識不明の人を利用することは間違っています。

生物医学研究における協力により生ずる問題

Watt, Helen ワット・ヘレン
誤った行為に直接に協力することは、そのこと自体が反道徳的であり、常に回避されるべきである。間接的な協力の場合、こうした協力がどの程度きわどいものか、さらに、協力するまたは協力しないことによってもたらされる害についても目を向ける必要がある。

体外受精

Watt, Helen ワット・ヘレン
体外受精では、夫婦の献身的行為ではなく、生物学的物質の回収や組み合わせといった製造過程により受精が行われる。この製造過程の成果に対し夫婦が愛情を示したとしても、その過程自体が変わるわけではない。人為的な関与がある以上、体外受精児は、物を製造する場合と同様、体外物質に技術的なコントロールを加えて作られた産物と言える。したがって、物がそれを造った人によって管理されるように、体外受精児が、その存在の基になった製造過程をコントロールした人物によって物のように扱われたとしても不思議ではない。

幹細胞に関する論争

Valko, Nancy ヴァルコ・ナンシー
胎児を実験の対象や道具として用いることは、人間の尊厳に対する犯罪である。胎児は、すでに生まれている子どもやその他の人間と同じように尊重される権利がある。」(ドノム・ヴィテp.31)[生命のはじまりに関する教書:人間の生命のはじまりに対する尊重と生殖過程の尊厳に関する現代のいくつかの疑問に答えて。

減数手術:医療なのか、暴虐なのか?

Valko, Nancy ヴァルコ・ナンシー
多胎妊娠が増えてきたこの時代、この処置法は世間に受け入れられてきており、「都合の悪いいのちは処分しても良い」という考え方を推奨する一因となっている。4人以上の多胎妊娠をした女性のほとんどは、「減数手術」と呼ばれる処置を選んでいた。これは、胎内から一人か二人の赤ちゃんを排除することによって、残りの赤ちゃんに生き残るチャンスが増すことを期待する中絶手術である。