人工妊娠中絶 : コラム

ヒト発生学の堕落

Kischer, C. Ward C. ウォード・キッシャー
中絶、パーシャル・バース・アボーション、体外受精、ヒト胎児研究、ヒト胚研究、クローン作成および幹細胞研究はすべて、ヒト発生学における重要な問題である。ところが、1973年以降最高裁判所が扱った事例およびこうした問題に関する議会聴聞会のいずれにおいても、証人としてヒト発生学研究家は招集されず、ヒト発生学が参考にされることはなかった。

中絶・自然法理論の正しい適用

Irving, Dianne アーヴィング・ダイアンヌ
中絶の是非を問う根本的議論に、ダイアンヌ・アーヴィング博士が単なる「進歩派」「保守派」という中絶論争の定義枠を越えて、見解を展開。動機の如何、母親の生命の救出、困難な社会的状況に係わらず、胎児の死を直接的に意図するという行為である以上、倫理的に許容されることはできない、と主張し、政治的駆け引き論争を越えた共通の倫理学的手段を提示する。

完璧な組合せ

Avenick, Julie アベニック・ジュリー
十年前に人生について聞かれていたら、未婚で子どもを産んだ母親になって自分の経験を人に話しているなんて決して考えられなかったでしょう。

滑りやすい坂

Undseth, Michael アンデス・マイケル
中絶は、アメリカや世界中において、道徳的、精神的、感情的、そして法的にも危機に陥っている。ロー対ウェイドのアメリカ最高裁による悪名高い判決により請求次第の中絶が承認される以前から、中絶は少なくとも盛んに議論されていた。残念な事に最高裁は、1973年1月22日にあの決定的な裁定を言い渡す事で、無実の人の大量虐殺を許可してしまった。それによる恐ろしい結末を誰が嵐m出来ただろうか?

「いのちの聖域」への生殖医療の介入新事情

Itonaga, Shinnichi イトナガ・シンイチ
旧ろう30日付の朝日新聞は、「卵子で遺伝子一括診断 数千種類の病気 精度9割以上」の見出しで新しい生殖医療を米 ・中の大学が開発したと報じた。結婚した夫婦だけに保留された“いのちの聖域”への医療技術の介入新事情である。

「新型出生前検査」をめぐって

Itonaga, Shinnichi イトナガ・シンイチ
「胎児の状態を知る『新型出生前検査』の臨床研究と応用をめぐる議論が盛んだ。この検査は、 妊婦の血液から胎児の特定の染色体の状態を知ることができ、 これまでの検査よりも妊婦の身体的負担が少ないことと検査精度が高いことが特徴である」

「神聖にして侵すべからず」

Itonaga, Shinnichi イトナガ・シンイチ
教皇の平和の日メッセージを読み、人のいのちの尊厳を考えながら世界を眺めると、戦争やテロ、デモや弾圧、中絶や虐待 、他殺や自殺など、そこは人命の軽視や侵害に満ちていた。そして標記のフレーズが脳裏に浮かんだ。

あらためて問う、胎児は人間か

Itonaga, Shinnichi イトナガ・シンイチ
さる2月、この欄で「オバマ大統領、妊娠中絶を容認」と題した記事を公開したが、これに対していくつかのご意見をいただいた。人工中絶を選択する女性に対する同情と同時に、厳しい倫理を押し付けて自分は何もしないとして教会を非難する言辞が中心であったように思う。人工妊娠中絶についてこれを容認する意見があることはわたしも助ェ承知しており、あえて反論するつもりはないが、もう少し教会の立場を説明しておきたいと思う。

オバマ大統領、妊娠中絶を容認

Itonaga, Shinnichi イトナガ・シンイチ
オバマ大統領は23日、妊娠中絶を支援する団体への連邦予算の拠出制限を解除する大統領令に署名した。これに伴い、保守派が「中絶に使われている」と主張してブッシュ前政権時代に中止されていた国連人口基金への予算拠出も、再開する意向を表明した」(見出しを含め、朝日新聞ネットニュースから)。ニュース記事は続ける。「オバマ氏は声明で、この問題について「政治問題化に終止符を打つ時だ。家族計画に関する新鮮な論議をし、世界の女性のためになる一致点を見出す」としている。保守派の反発をあおらない意図から、大統領令への署名は公開されなかった。キリスト教保守派の指導者からは「世界の胎児への拷問を輸出する命令だ」と反発の声があがっている」。

子どもは親だけの責任ではない - こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)が提起したもの

Itonaga, Shinnichi イトナガ・シンイチ
こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)の運用が始まった。赤ちゃんポストについては反対論や慎重論もかなりあったが、賛成論が次第に大勢を占めるようになったという。今度の企ては、いのちの尊厳や、子育てに困難を背負う孤立した母親たち思い出させ、子どもたちの養育を引き受けたいという善意を呼び覚ましたから、まさに摂理的であったといえる。

人類は一つの家族

Itonaga, Shinnichi イトナガ・シンイチ
毎年、1月1日はカトリック教会が設定した「世界平和の日」である。教皇ベネディクト16世の2008年「世界平和の日」メッセージは、「人類という家族―平和の共同体」をテーマとして発せられたもので、平和であるべき世界の基本的な理念を表明した極めて重要な問題提起である。かなりの長文で濃密な内容なので、ここには問題提起の意義を指摘しておきたい。

衰えぬ人命軽視の風潮
どうすれば繰り返される殺人の悲劇を克服できるか

Itonaga, Shinnichi イトナガ・シンイチ
「なぜ人を殺すのか分からない」と、ある連続殺人事件を追う佐木隆三氏は毎日新聞で語っていた。殺人犯の心理が推測しがたいというのである。それほどに、人が殺し合うのには何か奥深い秘密があるということでもあろう。その秘密を聖書は明らかにしている。特に創世記はアダムとイブの罪に続いて、その息子たちの間に起きた兄弟殺しについて語っている。つまり、人間の罪によって倫理的な秩序が乱れ、人の心に矛盾が生じて、善と悪との葛藤が始まったのである。この矛盾を克服しない限り、真の平和はこの世に訪れることはないであろう。ではその対策は。

生命の始まりについて

Itonaga, Shinnichi イトナガ・シンイチ
カトリックの影響が強いドイツでは、法律で胚の作製や研究利用を厳しく規制しているが、(中略)わが国には、こうした大原則はない。科学技術の進歩を後追いする形での法や指針があるだけだ。この機会に、宗教や哲学、科学などの学問の垣根を越えた幅広い英知を結集し、国民の合意を得るべく公開の場で「人」の始まりや終りを論じてみてはどうだろう」。

万能細胞と生命倫理

Itonaga, Shinnichi イトナガ・シンイチ
再生医療のために身体的のあらゆる部分になる可能性を持つ万能細胞(幹細胞)の開発が待たれてきた。そんな中、昨年11月、京都大学の山中伸弥教授らの研究グループが、待たれながらも期待薄であった受精卵を使わないiPS細胞(人工多能性細胞)を作ることに成功したという発表は、朗報となって世界中に大きな反響を呼び起こした。その大きな反響の主たる原因は何であろうか。

胎児は人間です

Ishii, Yasuto イシイ・ヤスト
中絶をやめさせるには、胎児が人間であるということを、どうしても納得させる必要があります。他のこと、たとえば「かわいそう」とか「その後ずっと罪悪感になやまされますよ」など、いろいろ言ったところで、それは実行後に生じるものであって、実行前のものにはどうも説得力がないと、いつも感じています。そこで誰かそういうことを力強く証明してくれないものかと、いつもまっているのですが、なかなか実現しません。

「ノルレボ錠0.75mg 」の医薬品製造販売承認に関する意見

Ishijima, Buichi イシジマ・ブイチ
私たちは「ノルレボ錠0.75mg」の製造販売承認に反対します。理由は以下の通りです。「ノルレボ錠0.75mg」の効能・効果は「緊急避妊」とされています。しかし、ノルレボ錠0.75mg の主たる目的は子宮内膜に作用して受精卵を着床しにくくして体外に排出させる、あるいは着床早期の胚を死亡排泄させるところにあると言われています。したがって、それは「避妊」ではなく明らかに中絶です。通常の人工妊娠中絶を細胞レベルで不可視化して隠蔽したものに過ぎません。

小さないのちが尊ばれないわけ

Itagaki, Tsutomu イタガキ ツトム
一人ひとりの人が「神のいのち」を持っていると認められ、敬意を受け安心して伸びやかに暮らせる日の実現を願い、それぞれに自らの「いのち」を大切にし、他の人にも心からの思い遣りを持つようにしたいものです。

予期せぬ危機的な妊娠とキリストの手

Wilkinson, R. ウィルキンソン・ランディー
キリストは、井戸のところにいる女性に、姦淫の悪に関して教えることはしませんでした。その代わりに、どこで生きていくための水が手に入るかを告げました。この水こそ、予期せぬ妊娠に直面している女性や家族がもっとも必要としているものなのです。

もっとも大きい声の勝ち?

Timothy Cole テモテ・コール
命の尊厳に関して議論したことがありますか。つまり、もっと明確に言いますと、「人工妊娠中絶」に関しての議論です。経験者はよくわかるとおり、中絶賛成派の方々はとても感情的になることが多く、効果的な議論にならないのです。それは何故でしょうか。その答えを理解することは大切なことです。

友人への手紙:「貞潔を貫きなさい」

Driscoll, Pat ドリスコル・パット
私にとってセックスとは、死が私たちを分かつ日まで、お互いに完全に一心同体となることを意味しているのです。二人を一つにするのがセックスです。すばらしいものであってほしいのです。あなたに私を完全に与えるためには、あなたもまた私に社会的に尽くしてくれ、それが生涯続くという安心感と信頼を感じることが必要なのです。真実の愛があれば、結婚の日まで喜んで待てるものです。

命について考える
(純心大学講義原稿)

Nakada Kouji ナカダ コウジ
今回も初めに準備したときの資料で話を進めます。「命について」というテーマで講義を進めるわけですが、 素朴な疑問として、「命」の大切さが分かっていて、「生きる」ということも理解できていれば、 テーマとしてあえて取り上げる必要はないのではないかと思うのです。例えば、「この世界のすべてに命がある」と考え、 「わたしたちはこの命を傷つけないように、お互いに協力し、いたわり合って生きてゆきましょう」 そのように行動するなら、 今日のテーマについて考えようとするのはすでに身に付いていることの繰り返しになってしまいます。

“デザイン・ベビー”と優生思想

Editorial オピニオン
PID問題だけではない。どんな最新技術や医療技術が開発されたとしても、当然のことだが、その受益者というべき人間がそれらをどのように利用するかで結果は大きく変わる。技術そのものが「生命の倫理」を蹂躙するわけではない。その技術を利用する人間が蹂躙するのだ。

「ノルレボ錠0.75mg」の医薬品製造販売承認に関する意見

Editorial オピニオン
2010年11月10日付で厚生労働省医薬食品局審査管理課が実施した、緊急避妊薬「ノルレボ錠0.75mg」の医薬品製造販売承認に関するパブリックコメント(意見募集)(注1)に対して、日本カトリック司教協議会常任司教委員会(委員長:池長 潤 カトリック大阪大司教)は、12月2日、意見公募に応じ、意見楓セを行いました(注2)。

「日本の信者は教会の教えに無関心」

Editorial オピニオン
世界のローマ・カトリック教会の司教会議はローマ法王フランシスコの要請を受け、「家庭と教会の性モラル」(避妊、 同性婚、離婚などの諸問題)に関して信者たちにアンケート調査を実施したが、 日本のカトリック信者を対象に同様の調査が行われ、このほどその結果が明らかになった( 世界各国司教会議が実施した信者へのアンケート結果は今年10月5日からバチカンで開催予定の世界代表司教会議で協議 される)。

バース・コントロールと妊娠中絶
仏教とキリスト教はどう考えるか

Editorial オピニオン
バース・コントロールとは、子どもを持つ時期を当事者自らが決定することです。

パーシャル・バース・アボーション:より詳しい考察

Editorial オピニオン
この方法は通常、妊娠20週から使われ始め、少なくとも24週まで「一般的に」行なわれています。そして、この方法はずっと遅く、9ヶ月に入ってもしばしば行なわれてきました。ロサンゼルス・タイムズ紙が1995年、6月16日のニュース記事の中で、この中絶方法を正確かつ簡潔に説明しています。

ピルを服用して10年後、英国人女性が血栓で死亡

Editorial オピニオン
LifeSiteNews.comは、28才のイギリス婦人が10年間経口避妊薬ピル服用後、重症な静脈血栓で亡くなったと報じています。彼女、ジェナ モリスは、住み込みのフィアンセ、ルーク ホーソンと結婚しようとしていた行員で、腎臓結石を患っていると彼女に告げた医師に仕事場から家へ具合が悪くなって連れ戻された。彼女の脚に出来た凝血が肺に広まった時、彼女は急死しました。

スペインの中絶法は社会の自殺だ

Editorial オピニオン
よほど頭にきているのだろう。法王庁生命アカデミーのイグナシオ・カッラスコ・デ・パウラ新会長はスペインの人工中絶法を批判し、「まったく無能な法」と評したのだ。少々荒っぽい表現だが、新会長の「怒り心頭」といった胸の内が伝わってくる。人工中絶法によると、16歳以上の女性の場合、妊娠14週目まで両親の許可なく中絶ができる。同国カトリック教会は「テロ行為だ」として批判している。新会長が懸念するのは、スペインのリベラルな中絶法が南米諸国にも影響を及ぼすのではないかということだ。ブルゴス教区のフランシスコ・ギル・へリン大司教(Francisco Gill Hellin))は国民に中絶法への抵抗運動を呼びかけているほどだ。

愛は死よりも強い!

Editorial オピニオン
まだ花もつぼみの15歳のとき、私は妊娠しました。子どもの父親とは、知り合って3か月ほどでした。 ただ一回の最初の性体験で身ごもってしまいました。妊娠したと気づいたときには、もう彼とは付き合っていませんでした 。

欧州で08年、286万件の中絶

Editorial オピニオン
数字は一見、冷たいが、現実を容赦なく表示する手段だ。スペインの「家族問題研究所」が3日、ブリュッセルで発表したところによると、欧州連合(EU)の27カ国で2008年度、286万件の中絶が行われたという。中絶が欧州の死因トップというから恐ろしい。

教皇ベネディクト十六世の待降節第 - 主日前晩の祈り講話

Editorial オピニオン
11月27日(土)午後6時から、サンピエトロ大聖堂で、教皇ベネディクト十六世は「待降節第 - 主日前晩の祈り」および「出生前のいのちのための前晩の祈り」を司式しました。以下は前晩の祈りにおける教皇の講話の全訳です(原文イタリア語)。「出生前のいのちのための前晩の祈り」は教皇の呼びかけでこの年初めて全世界のカトリック教会で行われました。

中絶と詩篇139
神の業を破壊する人間

Editorial オピニオン
女性が妊娠するということは、神自身がその女性の中に子どもを形作っているのである。そうすることによって神は自分の栄光を啓示できる。だから出産前の発育を神の造りしものの「素晴らしい」証拠だといわれる。神は世界中のどこかで子どもが授かるといつもこのようにしているのである。夫婦には「事故」や「間違い」を起こすことがあっても、神には決してない。これらは我等の君主である主が新しい人間を創造し、真実の愛を知る機会を与え、神に従順であるように努力している結果にほかならない。

中絶後遺症候群の認識

Editorial オピニオン
精神的外傷後ストレスの最初の段階は否定です。人々は自分が問題を抱えていることを認めることを拒否したり、その問題を他のもののせいにしたりします。アンは彼女自身の初期の経験を次のように語っています。

組織と中絶された赤ちゃんたち?

Curtis, Barbara カーティス・バーバラ
アイリーンは現状をあまりにもはっきり見つめている。「私は赤ん坊たちのことを心配しているのです。でもそんなことを心配する人は他にいません。私の苦悩をわかってくれる人はいますが、赤ん坊の苦悩をわかろうとする人はいないのです。」

人間のいのちの重さ

Garneau, Sally ガーヌ・サリー
十八歳のとき、ボーイフレンドと同棲を始めるために引っ越した直後、妊娠していることに気づきました。私は子どもがいる生活を想像できず、脅え不安になりました。友人や家族に相談した結果、中絶することが現実的なように思えました。なんといっても、私は美しさも知性もある若い女性なのだし、輝かしい未来が待ち受けていると考えたからです。

とんでもない恐怖:中絶された赤ちゃんの器官を売ること

Novotny, Jerry (OMI) ノボトニー・ジェリー
毎年、家族計画連盟は中絶を資金的に援助するために米国民の税金5億ドル以上を受け取っています。その上、 中絶された赤ちゃんの死体部分を売ることによってさらに多くの利益を上げていることを最近公表しました。そうなのです !家族計画連盟はまだ生まれていない赤ちゃんの生命を終わらせるだけでなく、 中絶された赤ちゃんの死体部分を売ることで更なる利益を得ているのです。

ダウン症の赤ん坊に対する戦争

Novotny, Jerry (OMI) ノボトニー・ジェリー
ダウン症の赤ん坊に対する戦争が拡大を続けている。英国では「優生学のためのダウン症の新しい出生前検査?」というニュースヘッドラインが発表された。英国ではより正確な出生前検査が新たに開発されている。キリスト教徒はこれを新しい形の優生学として恐れている。なぜか?理由はダウン症と特定された後、ほとんどの人が妊娠を終了させるからである。この行為により、ダウン症として生まれる人が少なくなるだろう。

人間が作った破壊的な法制度

Novotny, Jerry (OMI) ノボトニー・ジェリー
人間の法制度を神を超えるレベルまで引き上げたらどうなるのか?アイルランドの最高裁判所が、先日、重度の障害がある胎児やレイプによって妊娠した胎児の中絶を可能にする法律を制定した。簡単に言うと、神によって創られた無垢の命を殺す権利が法制度によって認められたことになる。

人口減少:絶滅の時代?

Novotny, Jerry (OMI) ノボトニー・ジェリー
10引く1が9であることを人々がなかなか理解できないのはなぜなのか? リンゴが10個あって1個捨てたら9個しか残らないだろう?世界中のどの国もこの単純な人口方程式に悩んでいる。 労働人口が最も急減している日本を例に取ってみよう。

こうのとりのゆりかご設立にあたって

Hasuda Taiji ハスダ タイジ
昭和44年、当院に赴任してきた頃、慈恵病院の隣に愛児園という子供の施設があり、 小さな子供達が沢山暮らしていました。その頃、島崎教会の司祭館の軒下に早朝、 産着に包まれたかわいい赤ちゃんが捨てられており、保護しました。

人によってはあまり考えたがらない中絶問題

Crutcher, Mark クラッチャー・マーク
たいていの中絶賛成論者は、しきりに議論したがります。しかし、彼らにはあまり尋ねてほしくない質問がいくつかあります。正確に言えば、彼らは中絶そのものを弁護したくはないのです。というのは、もし彼らがそうしようとすれば、彼らの負けだからです。

死へと急降下中の日本

Clowes, Brian クロウズ・ブライアン
長年、カトリックの生命尊重派は妊娠中絶、断種、および避妊が個人の道徳の崩壊と家族の破壊を引き起こすと警告してきました。今、人口統計学者たちは、これらの弊害がすべての国民と五大陸を破壊していると間接的に私たちに言っています。しかし、 残念ながら、政府は「人口統計学の死の急降下」問題の根本的原因を承認さえしていません。日本政府があらわした差し迫っている白書によると、「共同体の基礎」(警察、消防、および他の基本的サービス)がわが国の減退している出生率と増え続ける高齢化人口によって脅かされるだろうと私たちに伝えています。

「選択」した結果

Barber, Margaret バーバー・マーガレット
意味のあるいのちは、すべてではなく一部だけで、どれがそうでどれがそうでないかは、私達に決める事が出来ると大勢の人が信じている。そう決める事が出来るのは私達ではないという事をその人達は理解していない。その決定権は神にある。人がその事実を受け入れない限り、神から与えられる慈悲や許しはありえない。自分が神と同等だと思う人、誰が生きて誰が死ねばいいか、自分が決められると思っている人は、神の許しを得るには傲慢すぎる。

「選択権」のにがい代償

Green, Frederica グリーン・フレデリカ
私は大学生だった時、「間違って出来た子どもを産むな。中絶を合法化せよ」と書かれたバンパーステッカーを自分の車に貼っていた。私はキャンパス内の数少ないフェミニストの一人だった。「中絶する権利」は目に見えた旗印であり、手に届く範囲のはっきりしたゴールだった。女性の誰がそれに反対しただろう?しかし今、私は反対する。中絶賛成の立場から反対の立場に変わるプロセスには時間がかかった。そして意図しない妊娠が、破壊的な問題を引き起こすということもわかっている。けれど私は中絶の合法化は間違った解決法、と実感せざるを得ない。

人間であることには重大な意味がある

Bowers, Theron バワーズ・セロン
人類社会のすべての構成員の固有の尊厳と平等で譲ることのできない権利とを承認することは、世界における自由、正義及び平和の基礎であるーー世界人権宣言前文(UDHR)

「ノルレボ錠0.75mg」の医薬品製造販売承認に係る意見の募集について

Hirata, Kunio ヒラタ・クニオ
本剤の承認について検討された医薬品第一部会の担当者の資格要件が不明本件は今後のいのちの誕生又は抹殺に大きく影響を及ぼす、極めて重大な案件である。本剤は製造販売元が株式会社そーせい、発売元があすか製薬株式会社,販売が武田薬品工業株式会社となっているが、本剤の承認の審議に直接携わった医師及び担当者は、本人は勿論その家族においても、これら3社から何等かの形での金銭の受領があっては絶対にならない。

「日本における経口避妊薬ピルについて」

Hirata, Kunio ヒラタ・クニオ
日本で経口避妊薬ピルが発売され2009年9月で10年を迎えました。しかし、1649歳の女性人口における普及率は3%にすぎません。そのため製薬会社の援助のもとピルをすすめる副読本「ラブ&ボディBOOK」を公立中学で配布したり、推進派の各団体がマスコミを利用して普及キャンペーンを新たに展開しています。。。ピルの実態についてもう一度考えて見ましょう。

モーニングアフターピル「ノルレボ錠」の問題点

Hirata, Kunio ヒラタ・クニオ
ピルもMAPも天然の女性ホルモンとは全く異なる、非常に分解しにくく、また極めて強力な化学合成人工ホルモンである合成卵胞ホルモンと合成黄体ホルモンの合剤からなるものと、ミニピルやMAPのノルレボ錠のように合成黄体ホルモンのみからできているものとがあります。通常のピルは21日間服用し7日間休薬します。MAPは性交後72時間以内に2錠服用し12時間後に再度2錠服用するものと、ノルレボ錠のように72時間以内に2錠を一度服用するものとがあります。

経口避妊薬ピルについて

Hirata, Kunio ヒラタ・クニオ
妊娠中は排卵がないのは黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されているためということが分かり、その作用を避妊目的に利用するために体外からプロゲストーゲンを投与し疑似妊娠状態にし、排卵を抑制するように開発されたものがピルである。

経口避妊薬ピルによる血栓症が日本で増加
日本の産婦人科医会がついに認める!

Hirata, Kunio ヒラタ・クニオ
日本で経口避妊薬ピルが解禁される前に、正しい生命倫理を日本に広めるために生涯を捧げた、 故ジンマーマン神父からの情報をもとに、生命尊重センターが、 英国まで行って血栓症で亡くなられたベーコンさんやその他の例を詳しく調べ、 残されたご家族や医師や弁護士などの貴重なご意見を取材しました。 また次世代のいのちを脅かす環境ホルモン作用についても調査し、英国からの警告と題して、 ビデオ映像でピルの危険性を広く訴えました。

経口避妊薬ピルと緊急避妊ピル(MAP)

Hirata, Kunio ヒラタ・クニオ
平成22年11月日本の厚生労働省医薬食品局は、性交後に服用する緊急避妊ピル(モーニングアフターピル、以下MAP)一般名「ノルレボ錠」の販売を許可する最終段階に入りました。通常の経口避妊薬ピル(以下ピル)は日本で1999年9月に解禁され、製薬メーカーの高額な援助のもと、ピルをすすめる「ラブ&ボディBOOK」が文科省を通じて、公立中学に配布されたのは記憶に新しい所です。

厚生労働省による緊急避妊薬「ノルレボ錠0.75mg」の医薬品製造販売 承認に関するパブリックコメント募集について

Hirata, Kunio ヒラタ・クニオ
本件は今後のいのちの誕生又は抹殺に大きく影響を及ぼす、極めて重大な案件である。決して薬理作用だけで検討されるものではなく、医師以外の有識者や宗教関係者を含む委員会で検討されなければならないはずである。また各委員は徹底的に清廉な倫理観を持つ者でなければならない。本剤は製造販売元が株式会社そーせい、発売元があすか製薬株式会社、販売が武田薬品工業株式会社となっているが、本剤の承認の審議に直接携わる医師及び厚労省担当者は、本人は勿論その家族においても、これら3社から何等かの形での金銭の受領があっては絶対にならない。

殺戮へのチェンジ

Hirata, Kunio ヒラタ・クニオ
生命尊重を伝える立場に立つ私達は、ブーム的な報道や情報を鵜呑みにすること無く、いつも、最も弱く声を上げることも出来ないちいさないのちを守る立場から、物事を判断し行動して行く必要があると思います。私達全ての者は、その昔「受精卵の時から」母の胎内でしっかりと守り続けられたからこそ、今の自分があることを決して忘れてはならないし、それゆえ感謝の心で次の世代のちいさないのちを守るために働く必要があるのです。

子宮頸がんワクチン接種と中絶

Hirata, Kunio ヒラタ・クニオ
まず今回の子宮頸がんワクチン問題の主な要点ですが、このワクチン接種で極めて重篤な、 回復不可能な副作用が多数報告されていること、何十種類ものウイルスの中で、 サーバリックスはたった2種類のウイルスにしか効果が無いこと、接種しても効果持続期間が、 はたして何年あるのかメーカーも分からないと言っていること、含有されている各種免疫増強剤が、 人体にどのような影響を及ぼすのかなどの研究報告が全くされていないこと、 接種してもセックスしたら検診は受けるようにと、何と製薬メーカーが指示していること、 明白な事実として毎年何百億円の巨額なお金が税金から製薬メーカーに払い続けられていること。その他、「 子宮頸がんワクチンの副作用や危険性」については、ネットで検索出来ますのでそれも是非ご覧下さい。 そもそも子宮頸がんウイルスは、防ぎようの無い、インフルエンザや風疹とは異なり、 セックスをしなければ感染することはないのです。感染しても約9割の者で自然にウイルスは消え、 持続する1割の中のまた極一部が数年以上の経過を経て細胞の異形成を経てがん化するといわれます。 もしセックスを一度でも行ったなら細胞診プラスHPV検査からなる子宮頸がん検診を、3年毎に受ければ良いのです。

超低用量ピル「ヤーズ」で日本2人目の死者

Hirata, Kunio ヒラタ・クニオ
先日超低容量ピル「ヤーズ」による国内死亡例のことをお知らせいたしましたが、早くも2例目の死者が出ました。( 10月10日報道)。今度は10代の女性です。本当に痛ましいことです。下記の医薬品医療機器総合機構の発表をご覧下さい。

超低用量ピル「ヤーズ」で日本初の死者

Hirata, Kunio ヒラタ・クニオ
2013年6月、月経困難症でバイエル薬品の超低用量ピル「ヤーズ」を処方された20歳代の女性が死亡しました。 メーカー発浮フ、死亡に至るまでの経緯は次の通りです。

偉くなった私たち

Genyu Sokyu ゲンユウ ソウキュウ
昔から、子どもが生まれる直前の夫の様子は、サマにならないものと決まっていた。痛みも実感もないのに、 まもなく自分の境遇にとてつもない変化が起こる。これほど落ち着かない時間が男の人生に他にあるだろうか。

人間の尊厳を尊重するのは、人権を守ること

Pfeifer, Michael ファイファー・マイケル
約2000年前、若い未婚の女性に天使が妊娠を告げた。ヨセフという男性に支えられて、マリアというその若い女性が困難な状況の中でキリストを産むと勇気を持って決心したことは、予期しない妊娠にどう対処すべきかという神の方針の手本として、今も残っている。もしイエスの母のマリアが、神の意志に従う代わりに中絶をしていたら、今日の私達の生活はどう変わっていただろう。ルカによる福音書に出てくる聖母マリアのご訪問の場面での、二人の未来の母親の情のこもった出会いは、胎児が受胎の瞬間から個性を持つことを、強く表している。

今も無視されている中絶と乳癌の関連
医学論文の4件のうち3件は重大な因果関係を指摘している

Foster, Julie フォスター・ジュリー
1957年以降発表された35の論文のうちの27の論文で、中絶が乳癌に関与することが指摘されているにもかかわらず、『家族計画連盟』などの中絶賛成団体はそのような関連性が存在することを否定し続け、中絶手術を受けようと考えている人にその論文のことを知らせることを拒否しています。

”封印”された人生の復活
自殺と中絶

Sakakura, Kei サカクラ・ケイ
カトリック教会では、十一月を「死者の月」と定め、特に死者のために祈ることを呼び掛けている。しかし、 自殺や中絶をめぐっては、遺族や当事者、また第三者も、その出来事とどう向き合い、 どう声を発していいのか戸惑っている場合が少なくない。長年、自殺や中絶といった、 人生のつらさを体験した人々と多くの身近なかかわりを持ち、 カトリック教会の教えと死をめぐる問題を見つめてきた東京教区の坂倉恵二神父に、 これらの問題と死者の祈念について聞いた。

ク リ ス マ ス と 間 引 き

Sakakura, Kei サカクラ・ケイ
二十年程前の事、数人の婦人たちが「あの人赤ちゃんを産んで、御不浄(ごふじょう)に捨てちゃったんだって」 と話しながらお茶菓子を食べていたのを、私は今でも覚えている。特にここ数年、 折あるごとにその時の状況と産み落としたおばさんの顔が鮮明に浮かび上がってくるのだ。もちろん当時、 間引きが頻繁にあったのではない。しかしそれでもあの婦人たちは、 それが新聞に殺人事件として報道されるような事柄だとは、だれも意識していなかったのではないか、と思う。 私は彼女たちが間引きに何の罪も感じない時代に生きていたと言うのではない。 近世はもちろん近代にもあった間引きという現実を、あれは殺人行為だと捕えないような意識、 あるいは親の方に何か特別な事情があったと受けとる観念の名残を、今になって私は、 そんな記憶の内に見るような気がするのである。

スキャンダルが赤ん坊と魂を殺す

Brown, Judie ブラウン・ジュディ
「沈黙は金なり」という格言がある。しかし沈黙によって罪が拡大する場合、この格言は真実とは程遠いものになる。

共通理解は可能でしょうか

Brown, Judie ブラウン・ジュディ
私が母親の胎内の罪もない子どもを意図的に殺すことを支持する人と初めて出会ってから26年近くになります。中絶という邪悪な行為についての私と意見の異なる人との議論ということになると、その26年間にほとんど変化はありませんでした。

中絶賛成派は決して敬虔なカトリック教徒ではない

Brown, Judie ブラウン・ジュディ
一世紀から教会は中絶すなわち子宮内の無力な赤ん坊を殺すことの道徳悪を唱えている。第五の戒律は正義と平和のために働き-可能な限り戦争を回避する-最も極端(かつ希少)な状況に対しても人命を守るために死刑の使用を制限することも説いている。他人の生命を奪う権利は神にしかない。我々が‐自己防衛や他の人を守るために‐その行為を自ら行う場合、他の選択肢が全くない事を確認するべきである!また、病気、死が間近に迫っている、身体障害を負っている、あるいは精神を患っている人を安楽死させたりその生命を故意に奪ったりすることは道徳的に許されない。教会は病気の人々に対して行われるべき通常の医療を要求しているが、高負担、危険あるいは極端な医学的処置が必要とは限らない。

母親の証言

Brown, Mary ブラウン・メアリー
私たちの生活の中には、とても意味深く、記憶から消えない瞬間があります。私のそのような瞬間を皆さんと分かち合いたいと思います。

中絶に関する考え方が変わった看護婦

Shafer, Brenda シェイファー・ブレンダ
1996年3月21日のアメリカ合衆国下院、司法制度に関する憲法委員会の小委員会での、パーシャル・バース・アボーション禁止法案に関する公聴会での正看護婦であるブレンダ・プラット・シェイファーの証言(公聴会記録1833号)(1996年4月1日に部分的に再び証言)

≪生命倫理について≫(3)

Shimazaki, Hiroki シマザキ・ヒロキ
今回は、体外授精を取り上げたいと思います。体外授精には、配偶者間と非配偶者間の二パターンがあります。教会では、どちらも正常な生殖行為によって行われるものではないので、否定されています。(ただし、配偶者間においては、不妊で悩んでいる夫婦に対して同情を示しています。)この二つに共通する問題は、まずは、現在の医療技術では、授精させるためには複数の卵子と精子が必要となり、運良く着床し、胎児が成長してくると、使用されなかった卵子と精子が残り、それらは処分されることになります。教会では、この行為は中絶するのと同じ行為であると指摘しています。また精子を採取する方法も問題だとも指摘しています。ただ倫理的には、配偶者間においては、上記で言ったように同情の余地があります。

新出生前診断〜中絶〜

Shimazaki, Hiroki シマザキ・ヒロキ
先週の金曜日(11月22日付)の毎日新聞のトップページに、「新出生前診断『陽性』53人が中絶」 という記事が載っていました。

水子供養

Shimazaki, Hiroki シマザキ・ヒロキ
そして、何よりも、わたしたち一人一人が堕胎ということに大きなリスクがあるということを再認識することが大切です。現象面だけを見れば、堕胎は簡単なことかもしれません。しかし、堕胎は、今言ったように、女性に対して、心や体の傷を与えることであるし、また、一人の生命を粗末にすることによって、他の人や物に対しても同じように接していくことになります。これは、神様の望んでおられることではありません。もっと、本当の意味での人間の生命、人間の尊厳を考えていきたいものです。

生命倫理について(4)

Shimazaki, Hiroki シマザキ・ヒロキ
今回は、堕胎について考えたいと思います。教会の考え方としては、堕胎は殺人と同じ重大なことであると言っています。では、具体的には、堕胎はどのような問題をはらんでいるのでしょうか?

生命倫理について(5)

Shimazaki, Hiroki シマザキ・ヒロキ
前回に引き続きもう少し、堕胎について考えてみたいと思います。厚生労働省が平成13年に母体保護統計を発表しました。その中に人工妊娠中絶についての統計報告があります。それを見てみますと意外なことに気づかされます。

福音のすすめ〜聖家族〜

Shimazaki, Hiroki シマザキ・ヒロキ
主の降誕を祝った、次の1 2 月の主日は、聖家族の祭日となっています。今年の場合、主の降誕の二日後にあたる今日、お祝いすることになります。 ここで、聖家族とは何かということを、皆さん、おわかりかとは思いますが、復習のつもりで聴いてください。 聖家族と呼ばれるのは、イエスとその母マリア、そして養父のヨセフのことです。なぜ、聖家族と呼ばれるのかというと、 神の独り子であるキリスト・イエスが神から人間として派遣されてこの世に来たときの家族だからです。 もう一つ付け加えると、キリストは、神そのものであると同時に人間でもあります。つまり、 同時に神と人間の両方を持ちあわせているということです。ですから、 神を子どもとして与えられたヨセフ一家が聖家族と呼ばれるようになったのです。そして、この聖家族が、 わたしたちの家族のモデル、見本となります。そこで、今日は、家族について皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

「罪の意識を感じない日本人」

Shimokawa, Masahiro シモカワ マサヒロ
一般的に、未成年のしかも日本の高校1年生くらいの、自分の子どもが同じ未成年の相手の女性を妊娠させたような時に、まず日本人の両親が最初に考えることは、どのように考えるのであろうか?

若いスロバキア人の彫刻家の表現
.....中絶後の痛み、慈悲と許し

Zeidler,Dan ジードラー・ダン
その彫刻は中絶を後悔し、深い悲しみのなかにいる女性を表しています。作品の第2の人物は、幼児の姿に表現された、中絶された子どもです。そしてその子は、深い感動を与える、見る者をいやしてくれるようなしぐさで、ゆるしを与えるために母のもとに来ています。

思いもよらぬ結果

Hendrickson, Cindy ヘンドリックソン・シンディー
カウンセリングは効果をあげ、私の精神状態も回復しつつあります。この21年間で初めて、私は恥や罪の意識から解放されました。中絶は悲しい経験でしたが、今では亡くした子どもの冥福を祈ることが出来るようになり、恐怖を覚えずにその子のことを考えることが出来ます。

出生前診断のページ
出生前診断を受ける方々へ私から贈りたいと思います

Suzuki Nobuyuki スズキ ノブユキ
出生前診断・・・近年の医学の発達はものすごい
もう、人間はついていけなくなりつつある
私はけっして医学の発達を非難はしない
ただそれについていけない社会を憂いている

着床前診断って必要なのですか?

Suzuki Nobuyuki スズキ ノブユキ
先天性疾患の「二分脊椎」。それが私の疾患である。遺伝性疾患ではなく着床前診断の直接的な対象ではないが、 出生前診断で判明する例が多く、実質的にいのちの選別をされる対象である。


優生保護法の成立(昭和23年)

Suzuki, Atsushi スズキ・アツシ
昭和23年7月13日、優生保護法が公布され、妊娠中絶の条件が緩和された。当時の優生保護法の目的は中絶によって終戦後の人口増加を抑制することであり、さらに重要なことは、危険なヤミ堕胎を減らし妊婦の健康を守ることであった。それまでの国民優生法(昭和15年)は、富国強兵政策をすすめるため兵士となる子どもを「生めよ増やせよ」の時代の法律で、妊娠した女性は国家によって出産が義務づけられていた。女性は国のため、あるいは家系制度の存続のため子どもを産むのが当然とされていた。

美徳の倫理を中絶の問題に当てはめる

Smith, Janet スミス・ジャネット
道徳論では、倫理的な人生を送ることの重要性は、人がその言動において、良くも悪くも成り得るという事実にあると言われている。すなわち、人の言動のひとつひとつ、つまりは人間要素の意図的な選択から生じる個々の言動が人の種類、言い換えると、個人が持つ人格を決定するのである。したがって、個人が持つ人格は、その人の意思決定に影響する。この見解に同意する人にとって、道徳的要素の観点から行動の正否を判断する上で最も重要になるのが、「このような言動により、自分はどんな人になるのか?」という疑問である。

学ぶべき時 「ある10代の母親の思い出」

Bemboom, Amy ベンブーム・エイミー
当時の私に未来がどんなものであるかなどわかりっこなかったと言う人もいる。だからこそセックスするか機を待つかという選択が重要だったのである。もちろん未来のことはわからなかった。でも行為に対してある結論が存在し、それは私が待つことを選んだ場合よりもずっと辛い結末を招いたのであった。

女性はなぜ中絶するのか?
最近の研究データの考察

Hoeing/Healy ホ−イングとヒーリ−
望まない妊娠に直面した女性には3つの選択肢が用意されている:1)妊娠を継続して子どもを持つ、2)子どもを養子に出す、3)中絶する。望まない妊娠という問題をすばやく解決する方法として、女性の大半は他の選択肢を熟考しないまま中絶を選択する。

出生前診断、胎児エコー検査、生命倫理

Honda, Jirou ホンダ・ジロウ
エコー(超音波検査)技術が進歩し、胎児の様子が手に取るように見えてきた。
超音波検査の最大のメリットはレントゲンやCT検査、MRI検査などと違い、
人体に無害であるという点である。故に手軽に妊婦の経過観察に使用されている。それによって胎児の異常が「生まれる前に」診断可能となるという、さまざまな倫理的問題を内包した事態が生じてくるという話題であった。

「遺伝子診断と差別」生まれる苦しみ

Tanaka Masahiro タナカ マサヒロ
芥川竜之介作『河童』は昭和2年に書かれた。物語は痴呆症の主人公によって語られる。「けれどもお産をするとなると、 父親は電話でもかけるように母親の生殖器に口をつけ、お前はこの世界へ生まれて来るかどうか、 よく考えた上で返事をしろ、と大きな声で尋ねる・・・すると細君の腹の中の子は多少気兼ねでもしていると見え、 こう小声に返事をした。僕は生まれたくはありません。第一僕のお父さんの遺伝は・・・」。

New! 生死の移行期間

Takami Haruhiko タカミ ハルヒコ
時折、ぼこにゃんが目の前にいることが現実なのか夢なのか一瞬分からなくなることがある…と薄々思っていたら、 実は妻も同じようなことを思っていたようです。

「ハンセン病回復者の闘いと祈り」
すべてのわざには時がある

Tamashiro Shige タマシロ シゲ
夫が留守の間に、私は医局に呼び出されました。着の身着のまま、何の前ぶれもなく呼び出され、 何の用事かと思って行ったところが、いきなり手術場に連れていかれて、もうそこで堕胎ですね。 手も足もガタガタ震えながらも、いろんな所を縛られて、台にあがりガタガタする。そこで言われた言葉は、 今でも思い出すと、脳天と胸の中に釘を打たれた思いがします。このまま死んだほうがましだ、もうどうにもならない、 もう殺してください、と言いたい思いがしました。「ぼやぼやするな。早くその上にあがれ」 って女医さんと婦長さんに尻たたかれながらした堕胎のあの光景は、その時言われた言葉、痛みとともに、 今でも思い起こされ、これは死ぬまで忘れることができないことだと思っています。

いのちの文化

Matsunaga, Youji マツナガ ヨウジ
いのちが大事にされる世界、わけても力なき者のいのちが尊ばれる世界の実現は「夢のまた夢」かもしれませんが、近しい人との関わりの中で実現に努めたいと思います。現実は死の文化が幅を利かしている社会だと思います。であればなおさらのこと、そこにいのちの尊さを示し、いのちの文化の存在を示せれたらと思います。

自力で理解する人工妊娠中絶

Matsumoto,Nobuyoshi マツモト・ノブヨシ
まず、言葉の整理をしておきましょう。受精してから誕生するまでの人間は、「胎児」と呼ばれる以外に、特にその初期には、「胎芽」または「胚芽」、および「接合体」または「接合子」と呼ばれることもあります。「接合体」というのは、精子と卵子が受精した直後の受精卵を指し、「胎芽」は、その後より胎児と呼ばれるまでを指します。英語でも、区別するときは、接合体をzygote、胎芽をembryo、胎児をfetusと言います。

人の誕生をめぐる倫理(2002年)

Matsumoto,Nobuyoshi マツモト・ノブヨシ
キリスト教社会では、長い歴史を通して、人は、「結婚」した「一夫一婦」のカップルの「性的関係」 の結果生まれるのが当然で、他のケースは非倫理的なものとして捉えられて来ました。ところが、現在、 ある社会で認知されているものには、「結婚していない」女性から生まれたり、「一夫多妻」の環境の中で生まれたり、 人工的受胎(人工授精・体外受精等)に見られるように「性的関係なし」に生まれたりしているケースがあります。 これらのケースは、皆、非倫理的と断罪すべきことでしょうか。まず、この点に関して考えてみましょう。

癒された傷

Malkos, Kimberly マルコス・キンバリー
私がその診療所にたどり着くのは並大抵のことではありませんでした。私は妊娠してしまいました。だけども彼のことを愛していました。だから彼と結婚して子どもを育て、ずっと幸せに暮らしていけると思っていました。しかし、すぐに誰もが私が思い描く「愛」を感じるわけではないと気づきました。私のボーイフレンドは失踪してしまったのです。私は一人取り残され、暗闇に立ちつくしていました。

モーニング・アフター・ピル

Menart, Teresa メナート・テレサ
作用についてはいくつかの可能性がある。排卵を遅らせたり、精子や卵子の働きを損なわせるなどして、受胎を阻止する。性交後12時間から2日後位までの間であればいつでも受胎する可能性はあるので、薬を事後すぐに、また、女性の適切な周期の間に服用すれば、上記のメカニズムが働く可能性が高い。もう一つのメカニズムは、子宮の働きに変化を与え、万が一受胎していたとしても胎児が着床しづらい状況をつくる。着床が阻止されれば、新しい生命はその時点で消滅してしまう。もしも既に受胎(受精)していたとすれば、このピルは後者のメカニズムでのみ有効となる。現在の技術では、この薬を服用する時点で女性が妊娠しているかしていないかを本人が知る手段はない。妊娠検査薬ではそこまでわからない。つまり、新しい生命が殺される危険性は常にある。

避妊と妊娠中絶

Menart, Teresa メナート・テレサ
避妊はプロ・ライフ運動に対して戦いを挑んでいます。と言われても避妊と妊娠中絶との間に何の関係があるのかすぐにはぴんとこないかもしれませんが、考察を進めていけば二者の関係が明らかになります。

2種の異なった中絶薬: モーニング・アフター・ピル(MAP)とRU-486

Mosher, Steve モッシャー・スティーブ
何人かの人々は、RU-486を「中絶薬」と呼びますが、実際、2種の異なった中絶薬が現在アメリカで広範囲に普及しています。1つは、しばしば妊娠初期に、別の薬と組み合わせて中絶を引き起こすために使用される、RU-486(学名ミフェプリストン)です。 もう片方が、ブランド名Plan Bとして販売された、モーニング・アフター・ピル(MAP)でそれは、ただ標準の経口避妊薬ピルの多量バージョンです。両方が胎児を殺します。出生率の低い私たちの国で、子どもを皆殺しにしている2種の中絶薬があることを意味しています。そして、このすべてが時々、通常の低用量ピルが中絶薬にも作用する可能性があることから切り離して考えられています。

結婚に及ぼす中絶の影響

Reisser, Teri ライサー・テリ
中絶を決心するに当たっての理由がなんであろうとも、既婚の夫婦にとって中絶は確かに不利な影響を及ぼすことになる。以下にその困難さを挙げてみる。

絶望と希望

Reardon, David リアドン・デビッド
中絶とは絶望の行為である。絶望とは希望の反対で、女性は中絶するかしないか精神的な戦いに取り巻かれてしまう。イエス様はあなたとあなたの子どもの人生の前途のプランを持っているから希望を捨てないように、と女性に呼びかける。でも一方では悪魔が、これまでの人生を守るには、自分の立場を考え子どもをあきらめて、他のすべてを保つしかない、と主張している。

中絶の精神的外傷と幼児虐待

Reardon, David リアドン・デビッド
セラピストのケーススタディーとさらに幼児虐待と幼児殺しに関わる犯罪例のマスコミの報道は、女性からの直接の証言によって、中絶の精神的外傷が幼児虐待の傾向を生み出し悪化させることがあることが決定的に示されています。

中絶後に女性の自殺率が上昇、新たな調査結果

Reardon, David リアドン・デビッド
前年に妊娠していない女性と比較して、中絶の翌年は自殺、事故及び殺人による死亡が24%増加することがフィンランドの女性全体を対象に新たに実施された13年間の調査で判明した。この調査では、中絶した女性の死亡原因の過半数が自殺であることも判明した。中絶した女性の自殺率は前年に出産した女性の6倍、流産した女性の2倍だった。

中絶後のヒーリングの広め方

Reardon, David リアドン・デビッド
中絶をした人々と、中絶体験について語り合わなければ、ヒーリングを世に広めることができないというわけではありません。相手が中絶経験者であるかどうか知る必要もないし、正式に訓練を受けたカウンセラーや、中絶後の問題についての専門家でなければならないわけでもないのです。

目に見えれば信じられる

Luksik, Peg ルークシック・ペグ
あなたが浜辺に居ると想像して下さい。子ども達が親の監視の中で、水をぱちゃぱちゃと飛ばして遊んでいます。ティーンエイジャー達は日光浴をしています。何人かの若者はバレーボールをしています。突然あなたは海からの悲鳴を聞きます。。。

ヒトはいつからヒトなのか?

Lejeune, Jerome ルジューヌ・ジェローム
ヒトはいつからヒトなのか?この質問に対し、最新の科学に基づいてできる限り正確な答えを出したいと思う。現代の生物学では、祖先は物質的連鎖の連続によって子孫を残すことが明らかになっている。すなわち、男性の細胞(精子)によって女性の細胞(卵子)が受精することで、その種に新しい生命が誕生する。生命は非常に長い歴史を持っているが、各々の生命は、とても貴重な出来事、すなわち受精の瞬間から始まっている。

遺伝的無法者になったママたち

Reist, Melinda T. レイスト・メリンダ
オーストラリア、パッラマッタParramatta、2006年5月27日 − 私たちの社会はますます完璧さを要求するようになり、問題があると診断された赤ん坊は、堕胎されることの方がそうでない場合よりも多くなっています。しかし一部の女性たちは、プレッシャーをはねのけて、障害を負った子どもを出産しています。

内なる原子を打ち破って

Rolheiser, Ron ロルハイザー・ロン
個人の倫理観は重要でないことはなく、たとえ贅沢三昧して、楽でたやすい倫理観を持っていても、それは社会正義を目指す上での道しるべとなってくれる。真の意味で、それは心の原子を打ち破る必要がある場所である。

誰も「五体満足でない」赤ん坊を養子にしたいとは思わない

Valko, Nancy ヴァルコ・ナンシー
最高の医療の甲斐もなく、カレンは5ヶ月半で死にましたが、彼女のいのちが与えた影響は生き続けています。娘の葬式のミサで神父さんは、歩くことも話すこともしなかったこの子が、出会った人々の人生をどれほど変えたかを話してくださいました。